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【新潟上越】雨の11月に出会った雁木と笑顔(1)

11月某日、福岡から半日かけて新潟へ。

長旅の末に見えた目的地の文字


新潟に訪れた一番の目的は工場見学。
弊社の大人気商品「カラダよろこぶ酵素」を作ってくださっている工場と、作ってくださっている方々にお会いするため、全社員で飛行機と新幹線を乗り継いでの大移動!
(といっても小さな会社なので全員でも10人です)

工場で見て、触れて、香ったいろいろなもののご紹介はまた改めて…

今回は、その翌日のお話をさせてください。


雁木通り

本日のスタート地点

当日は車移動班と電車移動班の2グループに分かれての行動。
電車移動班の予定は高田エリアの町歩き!
個人的にレトロなものや町並みが大好きなので、事前予習もたくさんして張り切っての参加です。

が。
朝から生憎の雨……

そして前日までは11月らしからぬ温かさだったのに、突然思い出したかのように急降下する気温。

さ、さむい~!

もちろん、豪雪地帯です。冬の寒さなどこの比ではないのでしょう。
しかし日頃から社内でもブランケットが手放せない寒がりの私は、早くも心が折れそう。
そんな私や、傘の用意も心もとなかった我々を救ったのは、他でもない『雁木』でした。


雁木通り。

その名前は事前に調べていました。そしてその歴史も。
雪深い冬、通り道を確保するために家々がその庇(ひさし)などを道路側に伸ばして小さなアーケードのようになったもの。


個々の家からのびているので高さもバラバラなのが味があります

ただ、普通のアーケードと違い、あくまでも個人の敷地です。一軒一軒が家屋の一部を伸ばしたものが繋がって、道が守られる、そんな助け合いの心から生まれたもの。
雪国で生きる人々の結束を感じられるのが、この雁木通りなのです。

途切れる箇所もありますが、雁木の下を通れば雨宿りができる…!


雁木の切れ目にあったかわいい足跡

雪の季節の苦労とは比になりませんが、冷たい雨から守っていただき、雁木のありがたさを身をもって知ることができました。

高田世界館

さて、最初に訪れたのは日本に現存する最古の映画館「高田世界館」。

ここだ~!

世界館、という名前から素敵。
映画という、限られた時間の中で無限に広がる世界と浪漫を感じます。


最新作の上映は行っておらず、リバイバル上映のみだそうですが、この雰囲気の中で古い映画を観るのは思い出になるだろうなあ…ただ今回は時間がないため見学のみ。
そう、上映前であれば劇場内も見学OKとのこと!俄然テンションが上がります。

扉の向こうには…
THE・劇場の貫禄
2階席の一部
心遣いがうれしい

雰囲気たっぷりの劇場は2階席もあります。
見上げていると、上にいらっしゃったご婦人グループのお1人が落とされてしまったスマホが私の足元に。
これは大変とすぐさま拾って、2階席へつながる階段の方へお届けに走ります。
一緒に恐る恐る確認し、割れたりはしていないようで一安心。
とても親しみを持って笑顔でお話ししてくださって、地元の方なのかなあ、ご旅行の方なのかなあ、と気になるも、聞きそびれてしまいました。


そしてこちらが、50年以上働いて、今も現役!の、35mm映写機。
無骨でいかにも職人といった面構えの2台です。

使い込まれた古い道具ってどうしてこんなに心惹かれるんだろう、素敵だ…と、過去と現在が心地よく共存し続けているのであろう空気を噛みしめながら「高田世界館」を後にしました。

高田小町

次に向かったのは「高田小町」。

今はコミュニティスペースとなっている古民家です。
この日は14時から近隣でイベントが開催されるようで、中ではその準備をされている方もいらっしゃいました。
竹あかりの展示・販売だとか。古民家の内装と、竹あかりがマッチして準備中でもとってもきれい
(お写真は許可を確認し忘れていたのでご想像でお楽しみください)
「よかったら!」とあたたかくお声かけくださいました。

勝手に見ていいの?一旦受付?とぞろぞろ受付の方へ。
「どちらから?」
と笑顔でお声かけいただき、福岡からです、会社の研修で、とお答えすると
「福岡…?福岡!?」
と、驚かれてしまいました。
確かに新潟から見た九州、福岡って遠い地だよなーと、ここに至る道中を思い出します(実際遠かった…)
びっくりされつつも、とてもあたたかく歓迎してくださり、雁木通りの写真の冊子を1人1冊ずつどうぞ、といただきました。

これを見て思い出してね、と優しい旅情たっぷりの言葉を添えて。

この後に訪問した簪女ミュージアムのパンフレットと。

優しい……と皆であたたかさを噛みしめながら、中を見学します。

和室ってどうしてこんなに落ち着くのでしょう
かつての蔵がギャラリーに!
すばらしい作品がいっぱいでした


ぐるりと見た印象として、建物の上部は古い造りのままの部分が多く、それに対して下部の方が比較的新しい造りになっているような印象。
きれいなエレベーターも設置されていて、現代のコミュニティスペースとしてどなたでも使えるように、という心遣いを感じる。そんな古さと新しさの共存がそこにはありました。


雁木通りをさらに歩き、お次は「簪女(ごぜ)ミュージアム」へ。
過去、確かに存在した女性たちの在り方について、とても印象にのこる場所でした。
そんな「簪女ミュージアム」訪問と、旅の続きはまた次回!
次回もどうぞよろしくお願いします。

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