高所作業の安全対策を考えてみた #口永良部島空き家リノベ #4(終)
こんにちは!口永良部島のケイです。
前回の投稿から2ヶ月ほど時間が経ちました。
何をしていたかといえば、右肩を脱臼して1ヶ月ほど療養していました汗
空き家改修とは別の仕事での怪我でしたが、原因は高所からの落下。
これまで大工仕事で屋根に登っても、安全対策といえば「気をつける」ことのみ。
でも今回、「気をつけていて」怪我をしたので、流石にちゃんと安全対策を考えよう、といろいろ調べて試してみました。
国が作った高所作業の安全管理マニュアルがある
さっそくGoogle先生に聞いてみると、厚生労働省が作成した、高所作業用の安全対策のマニュアルが見つかりました。
https://www.mhlw.go.jp/content/000550445.pdf
ざっくり要約すると、
フルハーネス(安全帯)を体に装着する
屋根に墜落防止用のロープを取り付ける
そのロープとハーネスを紐づけて作業する
とあります。
マニュアルにできるだけ従いつつも、費用を抑えて作業性が担保できる方法を考えてみました。
それがこちら。
まずは緑色の線(ここでは親綱と呼ぶ)を柱などに結びつけて棟に沿って固定します。
その後黄色の線(ここでは作業綱と呼ぶ)を作業する屋根の反対側の柱から、作業する屋根の方に渡します。
そして作業時には、ハーネスを作業綱または親綱に固定します。(赤線部分)
実際の様子がこちら。
親綱が白いロープで、作業綱が黄色のロープです。(写真では、作業綱を屋根の隙間から家の柱にくくりつけています)
ハーネスは、親綱とはランヤードで接続、作業綱とはロリップという落下方向にだけ固定される器具で接続します。
屋根に登るときと軒側で作業するときは作業綱(黄)に接続、棟を移動したり棟付近で作業するときは親綱(白)に接続して使い分けています。
道具にかかった費用は?
今回購入したものの一覧がこちら。
それぞれの費用は、
ハーネスとランヤードは、作業性と信頼を考慮して国内メーカーの中グレードのものを買いました。
ロープもマニュアルに沿って16mmのものを購入。
探せば安いものもありますが、作業性や安全性に疑問を抱いたので、私はこのくらいの選択をしました。
5万円の出費となると悩みますが、今回の脱臼で、怪我は自分だけでなく周りに迷惑と心配をかけることを痛感したので、安全管理には最初にお金をかけようと決めました。
実際に作業してみての感想
初めてフルハーネスというものを使いましたが、想像していたよりずっと違和感なく作業できました。
tajimaのハーネスには別売アクセサリーがあるのですが、胴ベルトと腿ベルトの2つはあった方が良いです。動きやすさが段違いです。
あと、今回親綱を棟に沿って掛けましたが、作業中は棟を歩くことが多いので結構邪魔に感じました。引っかかったりすると危険ですね。
棒を立てて棟から1mほど浮かせて親綱を張ったり、安全ブロックを採用したりすると、より安全だと思います。
総じて、今回の方法は作業性と費用を勘案して評価すると、購入して良かったと思います。
まだ落ちたことはないので実際の安全性はわかりませんが・・・
本当なら足場を組んだり、そもそも知識と経験のあるプロにお願いするのが良いと思いますが、どうしてもお金の問題はあります。
個人で取り組む方の参考になれば嬉しいです。
(*あくまでも自己責任でお願いします)
次回は、安全対策をして取り組んだ屋根解体の様子を紹介していこうと思います!
それでは!
今回使用した道具
・作業用ロープ
・ロリップ
その他、16mmのロープはモノタロウで購入。
前回(#3)の記事はこちら↓
*2023.9.12 追記
2021年11月に始めた空き家リノベですが、ひとまず中断することにしました。そのワケは、リノベして作る予定だった食品加工場をいちから建て始めたから。
実は2022年夏ごろから、この建物のすぐ横で20㎡ほどの小屋を建て始めてました。
その一連の作業もまた長い道のりで、一年経った現在も建築途中です。。
その過程も記事にしていこうと思うので、ケイの次回作にご期待ください!(笑)
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