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読書メモ:プロティアン~書かれた時点では頭でっかちな感じはする
プロティアンに関してはすでに大手企業を巻き込んでセミナーとか検定とかされているので、まあおそらくは議論も進んでいるんだろうなあと思われるけど、この本が書かれた時点では若干頭でっかちな印象は受けたんです、先生。
なぜ今プロティアンなのか
「プロティアン・キャリア」とは「キャリアを自分の意志で変幻自在に変化していける」といった意味で使われています。
組織の中で働く人があるときに感じる停滞を「キャリア・プラトー」といいます。プラトーとは高原の意味。一生懸命上ってきた山であるとき高原にたどり着き、そこから上に上る道が見えない・・・。
ここから抜け出すきっかけがプロティアン・キャリアであると。
キャリア資本の構築
大切なのは「自分のやりがいや目的を達成したことで得られる心理的成功」です。それをビジネスキャリア、ライフキャリアともに書き出すと。
仕事のパフォーマンスがよくても家族とうまくいかないのであれば、それは心理的成功が得られないと。
そして構築されていくのがキャリア資本であり、それを構成する無形資産(リンダグラットン氏提唱)には下記の資産があると、ここでリンクさせています。
生産性資産
活力資産
変身資産
ビジネス資本の蓄積
プロティアン・キャリアを形成するための第一歩が「いま、目の前の仕事に没頭する」こと。
あー、これ私の上司も言ってたな。
実際信頼できる人にしかチャンスは来ないし。
ビジネス資本はビジネスリテラシー、ビジネスプロダクティビティ、ビジネスアダプタビリティの総和・・・ということなのだけど、そら確かにこれらが高ければいっぱしの信頼できるビジネスマンだろうな・・・。
ま、ここでは結局「突然変異は通用しない」とあるので、変幻自在になるっていうのもコツコツとした努力、没頭できる集中力、先を見据えた環境変化を自らおこす力が必要ってことですね。
社会関係資本に転換する
このパートって、いまいち語られてないんですよね。先生の中に言葉があんまり無かったんだろうな、この時点で。
ただ、言いたかったんだ。
コツコツ努力して、仕事に没頭して、先を見据えて新しいことに挑戦していくことで、
人とのつながりができる。
成長できる。
自分が選択できる可能性が広がる、と。
経済資本に転換する
そして最終的には稼ぐことができるってことですね。
高額年収を得るには次の3つの道があり、自分に一番合う道を見つければいいとあります。
現在の年収を上げていく高額年収モデル
勤労年数をのばす長期年収モデル
副業や兼業で収入を増やす複数年収モデル
感想として
日本の自己啓発本で顕著にみられるのはデータの少なさで、そもそも海外の本でかつ日本語に翻訳されるものは、フィールドワークによるデータ量がめっちゃ多いのが特徴。
それと比べるとこの「プロティアン」も、大学教授が書いてる割には一般常識的なデータと「思い」でできてるので、どうなんかな・・・?と思うわけです。
たぶんね、実際に講義を受けるなどしたらフィールドワークによる裏付けも多いのかもしれない。かつ、プロティアンな働き方が増えるにつれてデータ量も増えてるんだろうな。
あと、どっちかというと学びというよりこれらを糸口に自己分析とプランニング、そして実行していくというゼミなんだとしたら、すごく現実的な気はします。
そういう意味では一読した限りではそんなにインパクトは大きくなかったんだけど、「現実世界における価値」という意味で考えると、キャリアコンサルタント養成講座をあの金額出して受けるくらいだったら、プロティアン検定でいいんじゃない?とも思ったりして・・・。あ、暴論?
ま、これに関しては別途語りましょう。
キャリアについて全然勉強したことない、でもこのままではいけないように思う・・・っていう人は読んでみてもいいと思う。
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