見出し画像

北茨城が恋しい

 年度末が近づいて来ているせいもあると思う。
 学生が春休みになるせいもあると思う。
 春の足音が遠くから聞こえてきて、皆がときめき始めたせいもあると思う。

 最近、ちょっと忙しい。
 仕事が、というよりも、仕事に絡む勉学に加えて、完全なるプライベートと仕事に絡むプライベートでのイベントが急に立て込んできてしまった。
 元々、幹事的なことやリーダー的なことを任されることが本当に多い人生を歩んてきたせいか、社会人になってもその立場から足を洗えず、頼まれると余程のことがないと断らないから、今の現状は予測できた結果なのだけど・・・
 どうせやるなら、皆さんに楽しい時間を提供したいなんて思ってしまうし、それが自分で自分の首を締める結果になるのもわかっているんだけど、手が抜けない。
 手を抜いたところで、後で後悔する絵も簡単に想像できますしね。

 でも、一人になれる時間が欲しい。

 断続的に鳴り続けて私を縛る通知音から逃避したくなる。
 人や物事に縛られるの、好きじゃないんだよ。昔から。
 「心」が「亡くなる」と書く、「忙しい」という言葉もあまり好きではない。
 少し余裕がないかもしれない。 

 桜餅を雑に口に詰め込んで、そんなことを鬱々と考えていたところに、ふと過った北茨城の情景。

NikonZ6Ⅱ  北茨城市 磯原海岸

 波の音が絶え間なく聞こえて来て、ゆったりとした時間が流れているお気に入りの場所の一つだ。
 ここに行くと、自分の穢れが流れ出して消えていくように感じる。
 五浦海岸まで足を伸ばせば、透明度の高い海が出迎えてくれる。
 何の制限のなく時間を過ごしたい時に訪れたくなる土地。
 たくさんの人に知って欲しいけれど、独り占めしたい場所。


 
 きっと今は心が健康じゃないのかもしれないな。
 とはいえ、体は一つしかないし、1日24時間しかないし、今は自分を抑えて踏ん張る時なのだろう。
 今年は366日あるから、それだけでも得してるじゃないか。
 
 北茨城に行ける日を夢見て、本と音楽の世界に逃避しつつ、LIBREの香りに癒されながら、この2ヶ月を乗り切ろう。

NikonZ6Ⅱ  磯原海岸

ご覧いただき、ありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。   緑川