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noteに何を書けばいいか分からず質問箱を作った

お久しぶりです。皐月です。
去年、一人暮らしが久々過ぎてなんだか寂しくて始めたノートがなんやかんやアルバイトを始めたりして尻切れトンボになって一年以上たってしまいました。
昔から日記とか全然続けられたことがないです。いくつも書きっぱなしの脚本やら小説やらも、サーバーに浮いて私を睨んできます。怖いからそんなに見ないでほしい。

なんでもかんでも手を出すわりに、10年以上続けられているのはTwitterくらいしかありません。なんで続けられているのかは分からないんですが、始めた当初からTwitter廃人と言われていたので継続する才能があったのかもしれない。Twitterが仕事になれば一番いいんじゃないかな。

でも、中の人みたいな、個人的な発言ができない感じも嫌なので、結局仕事にも何にもならないうめき声みたいなものを一日中投稿しています。Twitterは呼吸。

2020年6月から本屋さんでバイトを始めて11月くらいに辞めました。
ちょっと趣味のつもりでやろうとしたら、意外とシフトを入れられてしまってどっちが本業なんだか分からない状況になり、普通に脚本の仕事に影響が出そうになって辞める始末です。こんな奴雇わない方が絶対いいよな、ごめんなさい。

中途半端に暇があると、将来のことが不安になってバイトルを開いてしまう癖が、こういう時に完全に私をパニックに陥らせます。全部自分が悪いんですけど。
11月からアルバイトというものはライターだけに絞りまして、円谷プロのサブスクの連載とか、コミックナタリーさんなどに助けられてなんとか食費くらいはライターだけで稼げてるんじゃないかなと思います。

本業は脚本家なので、それに支障が出ない程度の量しか受けません。そう考えるとライターも高校生からずっと続けているので、もしかしたら向いている可能性もありますね。
でも、いっても食費レベルなもんなので、ライターだけで生活をしている人というのは本当に一握りと言うか、どれだけの分量を書いているんだろうと思うと気が遠くなります。

さて、こんな何も続かない、でも文字を書くことはストレスではないという私が、またnoteをほっぽり投げないようにするにはどうすればいいか考えました。

脚本の仕事や小説の仕事、ライターの仕事も締め切りを破ったことは一度もありません。14歳からやってるけど、マジで一度もない。これしか誇ることがない。

つまり、自分でせこせこ書き始めて、自分で完結してしまうものはTwitterしかできないけれど、誰かに頼まれてやっていることは一応最後までやろうとする意志は見せているってことになります。
なら、皐月彩のnoteに参加してくれる人を探せばいいんじゃないかと。

ということで、noteのテーマ募集をするために質問箱を開設しました。ばーん。

https://peing.net/ja/775bb9b6eae3cc

まあ言うても3日くらい放置して1個も来なかったらやめちゃおうかな、と思っていたんですが、初めて3分で1つ質問が届き、今は6個たまりました。すごい。

フォロワーさんが優しいおかげですね。少なくとも6回は書けることになりそうだなと思います。せっかく質問してくれたのに放置をするのはあまりよくないという意識だけはあるので……。

というわけで、さっそく今日は一番最初に来た質問に答えてみるやつです。



えー、初めての質問ありがとうございます。
こんなのが届きました。

『初恋の相手とそのてんまつが聞きたいです!!』

びっくりマークが2つもついてるので、ものすごい勢いでタイプしてくれたんでしょう。優しい人第一号さんです。匿名なので誰が聞いたのかは分かりません。

いち脚本家の初恋なんて聞いてどうするんだ?と思いつつ、そもそもなんかこういうのって「ものすごい愛さん」とかに聞いた方がいい気もしつつ、せっかくの質問なので答えてみようと思います。

私の初恋は、23歳の時です。かなり遅いです。相手は年上の人でした。
よく喋る相手であったので、好きになる前に普通に喧嘩もしたりしたのですが、なんやかんやしているうちにいつの間にか好きになっていました。

それまでにも、恋人がいたことはあります。
それを初恋に数えていない時点で不誠実かと思われてしまう気がするんですが、まあ別に隠さなくてもいいかな、と思うので、10代から22歳までの恋愛遍歴の話もしようと思います。

私には、「恋に恋する気持ち」というのに、中学生くらいで目覚めました。
いつか素敵な人に出会って、デートとかしちゃって、手をつないで、告白されてみたいなことを私もできるのかしら、みたいな気持ちのことです。

その発想を得た時に、誰と、というイメージはありませんでした。タイプというものがそもそも出来る前だったんじゃないでしょうか。
なので、「隣にいるとよさげな感じの人」を、好きな人を聞かれたら答える毎日です。10代女子は24時間恋愛の話をしているから、いつその質問の弾丸が飛んでくるか分かったもんじゃありません。なのでいつも、その「よさげ人」を生贄にしていました。

高校生くらいになると、「よさげな人」を「仮想想い人」として設定し、周りにチヤホヤされているうちに、なんだか告白される、という現象が起こり始めます。
文字面にするとめちゃくちゃ気持ち悪いので一度消したんですが、嘘を書くわけにもいかないのでもう一度打ち直しました。

相手が私のことを本当に好きだったかは分かりません。「なんか狙ったら行けそうだから告白してみたら付き合えた相手」だったかもしれないし、私と違ってもっと精神が成熟していて、普通に恋をしてくれていたのかもしれない。
でも、私はどうしても「付き合うまでがゴール」で、そのあと継続して、恋愛らしい過程を踏むことがとても苦手でした。

付き合っては、デートはするけど、恋人らしいことはなんだか「どうしてこんなことしてるんだ」みたいな気持ちになりました。でも振ってしまって、後で面倒くさいことになったらどうしよう、と思うと付き合っておく方が無難かもしれない。だから、2年くらい付き合うことになる。
振り返ってみると、人の青春を奪っている公害のような存在ですね。私はそんな公害生活で、22歳までに4人くらいの人とお付き合いをさせていただいたんでしょうか。

短くて1年、長くて2年半。
たいてい私が全然打っても響かないので、振ってしまった後はすべてのSNSをブロックされ、風の噂で共通の知人と同棲を始めているなどという話を聴いたりしていました。

その時でさえ私は「なんだよ~!振るんじゃなかった!」とはなりませんでした。「へぇ」ってくらい。本当に、心に1ミリも変化がありませんでした。そこでようやく気付きます。「私、あの人のことを好きになったわけじゃなかったんだ」と。この公害女が。

さて、そんな私が23歳になり、先ほど言っていた「好きな人」に出会います。ようやく初恋をしたという私に、友人たちは「どうして好きになったの」「どこが好きなの」「これからどうなりたいの」とワクワクして聞いてくれました。
こういう恋愛トークの輪に腰を据えて入りたいと願っていた私はドキドキしていましたが、全然うまく話せませんでした。

理由が、分からなかったから。

それまでの私は「〇〇くんのこういうところが好き」みたいなことを熱弁出来るのが、恋愛なのだと信じて疑っていませんでした。ですが、彼の好きなところをあげろと言われても、なんだろう、思いつかなかったんです。

とりあえず、相手が何をしても「愛しいな」と感じて、「それはダメだろ」とか「もうちょっと強くなれないの」とか突っ込みたくなっても、結局「愛しいな」という結論に陥ってしまう。

多分この人がハゲても太っても、歯が抜けても多分、この人を目で追いかけて、この人をどうにか幸せにしてあげないもんかと考えてしまう気がすることだけは分かるんですけどね。

理由がなかったから、嫌いになり方も分かりませんでした。

こう言えば大体察しはつくと思いますが、普通に脈がありませんでした。
一番仲が良く、悩みを打ち明けられるのはあなただけだと言う彼。それなら私と付き合えば、一生モノのうなずきん(タカラトミーの例のおもちゃ)を手に入れられるというのに、全く私に恋愛感情を向けてくれませんでした。

「皐月も幸せになれるといいよね」
「皐月のことを尊敬してるんだよね」
「一番仲いいのは皐月だよ」

なら付き合ってあわよくば結婚もしちゃいましょうよ、と思っていたのですが、一切口から出しませんでした。そういうことを言って、ドン引きされて彼が私の元から離れていくのが怖かったからです。

それでも、ずっと彼のことを諦められずに時は過ぎ、「こりゃもう絶対叶わないだろ」と、現実世界に生きる私が警鐘を鳴らしました。
「このままだとシンプルに一生結婚できないし、子どもを産むべき年齢ってのがどうやらあるし、最悪結婚しないにしても、美女でない女に一番需要があるのは20代らしい」という世界の呪詛を煮込んだような言葉を耳打ちしてきます。

蝶よ花よと育てられ、幸せになってねと言ってくれる両親に、「なんかまったくその気になってくれない人にかまけている間に、孤独死まっしぐらな状況にいてしまった娘」を見せるわけにはいきません。マザコンファザコンないまぜの私はそう思って、彼を忘れようとしました。

そうして、私は22歳時点の恋愛のやり方に舞い戻り、「言ってくれた人と付き合う」というサイクルに戻ります。それも、やっぱり上手に行かないわけですが。

ついこの間初めて恋をして、理由もわからず嫌いになれない状態で、恋愛ごっこをまた始めてしまっていたから。相手にも当然不誠実だし、うまく行くはずがありません。結局彼を忘れられないまま、なあなあにして色々な人を傷つけてきました。

さて、このこじらせすぎた初恋の終わりは、「私が嫌いになったから」ではなく、「彼に相手ができたから」という理由で終わります。
彼を忘れようと長い間避けていた時分に、偶然彼と会う機会がありました。その時に「好きな人ができた」とさらっと言われました。喧嘩をして大変だし、結婚しろとか言われてびっくりしちゃうよね、と彼は前と同じようなしゃべり方で笑っていました。

そこで、私の初恋は終わったんです。
略奪しちゃえとも言われて、なんかそうしたら幸せになれるのかもとうっすら期待したこともあったんですが、私は、「好きな人が破局して悲しそうにする顔を見たくない」という、完全に悲劇のヒロインみたいな思考回路に陥って、彼への気持ちを心から消してしまったんですね。まあ、そもそも彼と付き合えるステージにいる女性を相手に、略奪なんてできなかったと思うけど。

以上が質問の答えになります。

恋愛についてのエッセイは、実は文学フリマで何度か出したことがあります。たいていがこの初恋の話で、いつまで引きずってるんだというくらいにこすり倒して消費していました。文字を書くことで、冷静にもなれる気がしたので。
実際、文字を書いて本にして売ると、傷ついていた気持ちがスッと消えるように感じていました。面白いと言われれば、逆にプラスの感情になって戻って来たりもしました。

ただ、良くないのは、恋愛の話になるとつい考えが堂々巡りになって、普通に読みづらいものになるのでは、という点です。

今回の質問の答えは、ちゃんとできていたでしょうか。
noteって普通こんなに長く書くもんじゃないと思うので、びっくりさせていたらごめんなさい。

何故かまだ質問箱には恋愛の質問がいくつか届いています。
もしかしてこの中に初恋の人がいたりしたらどうする? と脳内の私が余計なことを言っていますが、彼は残念ながら私のそういうことには一切興味がないので、多分違うと思います。

また、日常の合間の休憩時間に、会いましょう。
おやすみなさい。

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