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上司と部下。

はい、今日は上司と部下について書いてみたいと思います。

私は会社で課長をやっています。世間でいうところの中間管理職ってやつですね。自分が部下の時は、もし俺が課長になったらこういうことをやってやろう、逆にこんなことはやらないでおこう、って思っていましたが、実際に自分が課長をやると、あー、前の課長がこんなことを言ってたけど、あれはこういう理由だったのかー、というような、やってみて初めてわかったことがたくさん、本当にたっくさんあります。

たとえばの話をしてみたいと思います。上司は部下に「AさんとBさんでうまいこと会話しながら進めてくれ」ということを軽く言います。

上司からすると、俯瞰的な立場で見れるからAさんの状況もわかっているし、Bさんの状況もわかっている。だから、AさんとBさんがコミュニケーションを取りながら進めてくれれば問題ない、という風に考えるわけです。自分が思ったようにAさんとBさんが会話を進めてくれればうまくいくというイメージがあるから、軽い感じで「コミュニケーションしながら・・・」ということを言います。

ですが、AさんとBさんからしたら、AさんはBさんの状況をわかってないし、BさんもAさんの状況をわかってない。彼らは同じ階層でお互いを見ているのだから当然のことです。かつ、AさんもBさんも自分のことで精いっぱいの場合が多い。相手のことを嫌っているわけではないにせよ、お互いのことを慮る余裕が無かったりします。ましてや、俺が引っ張っていくよ、なんて言おうものなら自分に仕事と責任が降りかかってくるから、お互いに牽制しあいます。

かつ、AさんとBさんに微妙な上下関係があったりすると、上司が思ったような感じでコミュニケーションは進みません。上下関係がない同僚だったとしても、ライバル関係があったりするかもしれません。

つまり、上司が思ったように部下がコミュニケーションをしてくれると思ったら大間違いなんです。でも、上司は何を話して決めていけばいいのかがなんとなく見えているから、自分が決めなくても大丈夫だろう、彼らならうまくやってくれるはず、と無邪気に思うわけです。

これは見え方が違うからこそ起こるすれ違いです。上司と部下はすれ違いだらけなんです。上司と部下の関係は親子の関係に似ていると思います。親は子供のためを思って勉強しろと口うるさく言います。それは、親は子供時代を経験しているから、勉強をすると良いことがあるとわかっているからです。でも、子供にとっては遊ぶことの方が大事ですよね。だからいくら正しいことを言われても素直に受け入れることができない。上司と部下の関係もこんなすれ違いが本当に多いと思います。

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