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頑張ることっていいことなの? 後編

はい、昨日の続きです。

昨日の記事のリンクを貼っておきますね。


自分でも読み返してみて、あれ?これ自分のことを擁護しているだけ?と思ったところもありますが、今日は発信側でも明日は受信側になることもあるわけで、回りまわって自分たちのところも私と同じようなことを感じることがあると思って読んでもらえればと思います。

昨日は「合成の誤謬」という言葉を使いましたが、身近な例で言うとこんな感じかなと思います。

我々が設備や治具、工具などを買う時は商社さんと取引をします。直接メーカーさんから購入することもありますが、いずれにせよ、商談をするわけです。その時にはもちろん、値切り交渉なんかもやるわけですが、中にはこの値切り方がエグい人がいます。特に各会社の調達部門の人の値切り方はエグい。そりゃ、値切ることが仕事の部署なんだから仕方がないんですが、見ていて売る側の人たちがかわいそうになってくるくらいです。

ちなみに、私は家電量販店でも値切れないほどの小心者ですが・・・

売る側も「そんなんだったら買ってくれなくていいです!!」って言えばいいのに、って思っていて、仲の良い商社さんにそういうことも聞いたことはあるんですが、長い付き合いを考えるとそういうわけにもいかないみたいですね。なんともヤクザな世界ですが、かく言う私たちも、予算内に入れるために無理を言うこともあるので、同じ穴の狢ですけどね・・・

でも、いつも思うのは、相手の会社の社員さんが自社の製品を買えないほど値切って何がいいんだろう?と思うんですよね。ヤクザな交渉をして値切って、相手の給料を奪って自分の給料にしているようにしか思えません。きれいごとかもしれませんが、多少相手に多めにお金を払って、自社の製品を買ってもらった方がいいような気がするんですが、それはやっぱり綺麗ごとなんでしょうか。

こうやって、個人個人、個社個社では自分たちのために「頑張って」成果を上げようと努力しているんですが、結局回りまわって自社の製品の売り上げが落ちる、というような悪循環になってないかなあと思うわけです。

頑張ることは良いことだと思うのですが、それは自分自身の成長のために頑張る時だけであって、他人から何かを奪うために頑張る、他人との優劣を競うために頑張る、最近の言葉で言うとマウントというのでしょうか。そんな場合には頑張ることはむしろ悪だと私は思っています。


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