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この恋を想い出とよぶことにした。六月二日、「失恋博物館」

もしかしたら、、、
次会えたら、、、

そんな自分の心の声に、虚しさが入り混じり始めたことに気づいたら、
もうそれは失恋の始まりだろう。

けど、そう簡単に認められない。いつまでたっても、
いやまだきっと、、、
あと少し経てば、、、

「愛している」から「愛していた」に変えられるのは、
誰でもない自分自身。
自分の意思次第だ。

そんなことはわかっている。
それでも意思を固められなくてずるずる引きずってしまうのが大抵の人なのではないか。
いや、それともタイミングよく良い人が現れたりして綺麗さっぱり次にいけるのが大半の人なのか。

どちらの方が多いのだろうか。

少なくとも、私は前者だ。

ある朝起きると、夢の中で会えたキミとの幸せな時を忘れたくなくて、布団の中でうだうだしてしまう。
またある時は、綺麗な海をスマホで撮れた。その写真を送ろうとLINEを開いて、検索をかけて、閉じ、代わりにインスタのストーリーにあげて、心を落ち着かせる。
夜になり、目を閉じると、かけている布団だけじゃ軽くて、絶対的に何かが足りなくて、眠れない。

そんな日々がなんどもなんども繰り返される。

忘れたくても、忘れられない、し、忘れたくない、、、

でも、一度きりの人生、
幸せになりたい。
終わりがあるから始まりを迎えられる。

できるならば、終わりにしたい。

そんなことを思いながらだらだらとネットサーフィンしていた時に、ふと見つけた
「失恋博物館」という文字。
サイトを開いてみると、、、

「クロアチアでスタート」
「これまで世界各地の20都市以上を巡回している。」
「愛する人との何らかの関係が終わりを迎えた時、その時間を思い出すようなアイテムとそれにまつわる話を一般の方から募り展示する。」

心がざわっとした。

サイトから出展品とエピソードを少し覗いてみた。
苦しかったけれど、とても素敵だった。

こんな機会があれば、私も終わりにできるかもしれない。

「パグのぬいぐるみ」
付き合い始めてから最初のクリスマスのこと。レンタカーで栃木に旅行へいく出発のとき
パートナーにプレゼントしたシロクマのぬいぐるみ。泊まった宿でもシロクマと一緒に三人で寝た。シロクマも一緒に写真も撮った。
それから数ヶ月後、自分だけシロクマのぬいぐるみと寝てるのは、ずるいから、寂しくないように、
と、私にパグのぬいぐるみをプレゼントしてくれた。
別れた今もベッドで一緒に寝ているそのパグのぬいぐるみ。
もうそろそろ、離れるときなんじゃないかな。明日からは、一人で寝てもいいかもな。

私は、
この恋を想い出とよぶことにした。

「失恋博物館in広田町」
令和元年、六月二日日曜日。
岩手県陸前高田市広田町はカフェ彩葉にて。
捨てるに捨てられない愛が詰まった一品とエピソードを募集して、展示します。

ご興味があれば、是非いらしてください。

(なお、展示品の募集はこれからかけていきます。
タイミングが合い、心にできた傷が癒えるお力添えをできそうであれば、是非ご連絡ください)

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