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死ぬほど好きだった、と最後にここでこぼしてしまおう。愛が宿ったモノと出展者募集

失恋博物館では、
愛してい"た"人との想い出が
鮮明に蘇ってきてしまう
捨てたくても捨てられない
あなたの大切なモノを
募集して、展示します。

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私は昔から忘れっぽい。
どれほどかと言うと、高校二年生の夏、部活の仲間たちと一緒にディズニーランドに行った思い出すら、冬服に衣替えをする頃には頭からすっかり抜け落ちていた。
「覚えてないの!?」
仲間たちに驚かれたと同時に呆れられた。
みんなが話している夏の思い出に、私一人だけついていけない。寂しかった。と同時に信頼を落としてしまったと悔しかった。
当時放映されていたドラマでその存在を知った若年性アルツハイマー病なんじゃないか…?と何度も自身を疑った。
怖くて調べられないまま、大人になった。
実際のところ、わからない。

そんな私は、いつの間にか、どこかへ旅行に行くと必ずお土産を買うことが習慣になった。
白イルカのぬいぐるみ、スタバのマグカップ、松の木のしおり、、、
モノがあれば、記憶の断片を辿ることができるから。
モノさえあれば、その絶対に忘れたくない大切な想い出を思い出せる確率が上がるから。

それでも、、、

「なんで覚えてないの?」
何度言われたことか。
本当に覚えていたいことは、
覚えておいてほしいことは、
なにげない日常の中にこそあったりするのだ。
パートナーとは、何度も何度もケンカをした。
私もショックで悲しかったけど、それ以上にパートナーを傷つけてしまっていた。

だから、何とか日常の小さな幸せを覚えていられる自分になりたくて。
写真をたくさん撮った。
たくさん持って帰った。
新宿御苑で拾った落ち葉、しながわ水族館の入館券の切れ端、車で食べたさきいかのおつまみの袋、、、
必死だった。

私の場合は、人よりモノがありすぎるかもしれない。
でも、そのモノを見ると、思い出す。
楽しかったこと嬉しかったこと涙が出るほど笑いあったこと、、、

「本当に好きだったな。」

辛いこと苦しいこと悲しいこと、たくさんあった。
別れたとき、たしかに、心に深く傷を負った。でも、そんなものもまるっと全部包み込んでしまうほど、好きだった。愛していた。
過去のことにするならば、いっそのこと全て許してしまおう。
モノに託して、全てが愛おしかったと思ってしまおう。
死ぬほど好きだった、と最後にここでこぼしてしまおう。

今あなたの頭に捨てたくても捨てられないモノが浮かんでいたら、、、
失恋博物館へ出展してみませんか?
心の傷が一日でも早く癒えるお手伝いをできるならば、嬉しいです。
出展を希望される方は以下のフォームよりどうぞ。

諸々のお問い合わせはこちらまで→shitsuren.museum@gmail.com


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