『閃光のハサウェイ』を観た日
宇宙世紀作品が大好きなので、初日に観てきました。
ネタバレありで感想を書いていきます。
原作小説を読んだのは20年近く前なので、Ξ受領シーンと結末くらいしか覚えておらず、戦闘シーンは誰か死ぬんじゃないかとハラハラしました。
富野ヒロイン
アニメになり声も付いたことで、僕の記憶の中よりもずっと富野ヒロインでした。セリフとか振る舞いとか……。
後はギギに限らず、全体的に富野節の台詞が多くて富野監督好きもニッコリなんじゃないでしょうか。
人目線のMS戦
市街地での戦闘は、「間近でMSが戦ってると死ぬほど恐ろしい」ということが伝わってきて迫力ありましたね。
モビルスーツや壊れて落下する建物に潰されるんじゃないか、飛び散ったビームの粒子に触れて、人体が一瞬で溶けるんじゃないか、などハラハラしながら見ることができました。
(後者は∀ガンダムでも同様の演出がありましたね)
敵味方とも数機の量産機による戦闘なので、地味になるんじゃないかと危惧していましたが、非常に良かったです。
Ξ受領
第一部で一番の見せ場ですね。
メッサーでカーゴ・ピサ(輸送カプセル)に取り付くところは、SpaceXのCrew DragonとISSのドッキングシミュレータを思い出したので、宇宙に興味がある人はぜひやってみると良いです。エメラルダの気分で是非。
そしてハサウェイが乗り込んだら、最近の宇宙世紀作品ではお約束の起動シーケンス。
機体外部の映像がコックピットに映り、手元のディスプレイにはOS起動や機体チェック状況の情報が表示される。それらのアニメーションや表示内容もちゃんと作りこんであり、現実世界のソフトウェアUI好きとしてはたまんないです。
フラットなデザインに加え、「NFG FUEL CHECK」「SYSTEM CHECK」「BOOT CONFIGURATION」「PILOT:MAFTY NAVUE ERIN」「LOAD:1291FILE」のような、実在感を高めてくれるような文字列は特に。
こちらは腕部と脚部のファンネルミサイル搭載数の表示。
ガンダムUCではクシャトリヤのディスプレイに、戦闘を終えてバインダーに戻るファンネルの表示がありましたけど、兵装の残弾表示も良いですね。
ファンネルミサイルは(スパロボやGジェネのように)ニュータイプが使用している感じの演出かと思ってたんですけど、普通にミサイルでしたね。
ただ、炎の描き方や音が特徴的だったので、この時代のガンダムが使う特殊兵装という感じはして良かったです。
CV
今回の劇場版まで、ゲーム等で『閃光のハサウェイ』が登場するときのハサウェイ役は佐々木望さんでした。『逆襲のシャア』でハサウェイ役だったので、その流れということですね。
僕はGジェネレーションシリーズなどで、Ξガンダムを駆るCV佐々木望のハサウェイで育ってきたので、今回の劇場版で担当声優が変わることに若干ショックを受けました。
しかし2021年に作り直すなら担当声優の変更は仕方ないよね、と割り切ってたんですが、スタッフロールで「佐々木望」の文字を見つけて、なんというかちょっと救われた気分になりました。
全体的に
ギギとのやりとり(特にホテル内)を見て、終始「ハサウェイ、お前こんなに成長※して……」と思わずにはいられませんでした。
(※「立派になって」ではない)
追記1
『閃光 (English ver.)』のMVに Ξ vs. ペーネロペーなどのシーンがあるので、劇場に再び足を運ぶ前に(一時停止してコックピットディスプレイなどに注目しながら)見ると良いのではないでしょうか。
追記2
新約Zでカミーユが精神崩壊しなかったように、ハサウェイの結末も変わる可能性がある……?
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