1.25倍

　映画は等倍速でしか観られないが、どうしても再生速度を上げて観たくなってしまう映像がある。
　アニメのテレビシリーズだ。
　私は基本的にｄアニメストアで過去作を見ているのだが、テレビシリーズだとどうしても24fps（フレーム／秒）で、かつ予算の関係で間引きされていたりするので、パラパラ漫画感が強くて目がチカチカして疲れてしまうのだ。普段、テレビゲームでは30fps、タイトルによっては60fpsが出せるので、ヌルヌル動く画面に慣れてしまったということがあるかもしれない。
　ちなみに、いま遊んでいる『ペルソナ５ スクランブル　ザ ファントム ストライカーズ』のPlayStation4版はフレームレート優先モードにすると60fpsでだいぶ安定するので、それはもうヌルヌル動く。100時間遊んで慣れ親しんだ『ペルソナ５』自体が30fpsだったので、スクランブルを始めた当初はあまりの流麗さに、逆に違和感を覚えたほどだ。

　ということで、アニメのテレビシリーズは基本的に1.25倍、ないし1.5倍速で見ることにしている。こうすると、かなり滑らかに動いてくれて、贅沢な映像体験ができるのだ。
　作り手の表現意図を100％受け取れる方法ではないから間違っても他人にオススメはできないし、とりわけ「間」に気を遣っているであろう音響・音楽関係の作り手には申し訳ないと思いつつも、オーディオにつないでなるべくいい音を拾うようにしているので、そこは妥協点。
　ＣＭが入らないので本編24分、さらにオープニング／エンディングを２回目以降は飛ばして約20分とすると、１本につき13～16分。たいした時間短縮にはならないが、時間短縮自体が目的ではないし、仕事柄プライベート目的以外でも消化することがあるので、少しでもたくさん見られるのは有難い。