スマホデトックスの連休

　土曜日の夜にiPhoneが発熱して画面がブラックアウトし、電源ボタンを押そうが充電器を挿そうが、ウンともスンともいわなくなってしまった。何度も再起動を試し、タオルを巻いた保冷剤を当ててみたり時間をおいてみたりしてもダメ。仕方なく最寄りのキャリアのショップに来店予約を申請したところ、日曜日は全滅で、月曜日の午後から可能とのことだった。祝日で仕事がお休みだったのが幸いして月曜日の午後一番の予約を取りつけ、図らずも日曜日は一秒たりともスマホの画面を覗かないという「スマホデトックス」の一日になった。初めて買ったスマホはソフトバンク独占時代のiPhone4だったから、スマホを一秒も覗かない日なんて、かれこれ十年ぶりくらいではなかろうか。

　いざ正常に起動できるスマホを失ってみて、案外なくてもやっていけるものだな、と思った。あまりにも日常生活に溶け込んで当たり前になり過ぎていたので、なかなか想像が及ばなかった。仕事で使うこともあるので平日になるとさすがに困るが、休みの日なら、むしろ余暇が増えて充実するという一面まである。うっかり外出時に腕時計を着けるのを忘れてしまって（仕事の日には必ず着用していくのだが、休みの日には億劫で着けないことも多い）、即座に時刻を確かめられないのには閉口したが、それだって腕時計ひとつあれば解決できたはずである。もともと日曜日は子どもを親に預けて妻とふたりでランチビュッフェに行く予定だったので、時間を気にせず心ゆくまで食事できたのは怪我の功名だった。その場ですぐに確認できる時計があったら、生来の貧乏性が祟って、ペース配分を考えたり、無理にラストスパートをかけて詰め込んで数時間経ってから後悔したりしたかもしれない。

　そして今日、月曜日の午後一番でショップに駆け込んだところ、保証期間内だったので同機種リフレッシュ品との郵送交換ということになり、明日の午前中まで到着を待たねばならなくなった。ということで、日曜日に続けて今日も、スマホを使わない一日となった。
　せっかくなので子どもたちのために、ミスタードーナツのポケモンセットを買って帰った。

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　いま、このnoteは自宅のパソコンで書いている。パソコンの画面がやたらと明るく感じられてしまうのは気のせいだろうか。

　これ以上スマホが故障するのは御免こうむりたいが、たまにはスマホデトックスをする休日も悪くないと感じた次第。