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ウマ娘をまったく知らない競馬歴約7年の私がウマ娘キャラの血統から穴馬を探すダービー予想

 先週のオークスでは、5レース目の予想にして万馬券1点をぶち抜いてしまいました。

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 万馬券を当てると、ブラウザ上に表示されるだけですけど、JRAからこんなものがもらえるんですよ。10万馬券なら銀色、100万馬券なら金色の枠になるらしいですが、お目にかかったことはありません。

 さて、この勢いで、いよいよ30日(日)に行なわれるダービーの予想です。先週あれだけ勝ってしまったので、もう2021年の馬券は明日のダービーで買い納めとしたいと思います。これ以上の上がり目はもう見込めないので、勝ってるうちに先行逃げ切りを図るべきなのは騎手もギャンブラーも一緒です。今年も1万円以上勝てたのだから、良しとすべきです。

 オークスでは「父SS~ディープインパクト系×母ミスプロ~キンカメ系」という、ごくごく単純ながら王道の組み合わせでワイド万馬券を獲ることができました。
 牝馬と牡馬では絶対的なパワーとスタミナが違うので、オークスとダービーで求められる適性は微妙に違うのですが、それでも同じ東京芝2400m。段違いのキレ味を持つ父ディープインパクトの独壇場ですし、そこに母から米国型ミスプロ系のスピード持続力を補完してあげるというのが王道かと思います。

 過去3年のダービーで、人気以上に激走した馬に注目しつつ掲示板(5着以内)に入った馬の血統を振り返ってみます。

2020年
1着 コントレイル
父ディープインパクト/母ミスプロ~ファピアノ系・母父Unbridled's Song
2着 サリオス
父ハーツクライ(SS系)/母ニジンスキー系
3着 ヴェルトライゼンデ(10番人気)
父ドリームジャーニー(SS系)/母エクリプス系
4着 サトノインプレッサ(9番人気)
父ディープインパクト/母ミスタープロスペクター系
5着 ディープボンド(8番人気)
父キズナ(ディープインパクト系)/母リファール系・母父キングヘイロー(母母レイズアネイティヴ系)
2019年
1着 ロジャーバローズ(12番人気)
父ディープインパクト/母ダンジグ系
2着 ダノンキングリー
父ディープインパクト/母ストームキャット系・母父ストームキャット
3着 ヴェロックス
父ジャスタウェイ(SS系)/母ブランドフォード系
4着 サートゥルナーリア
父ロードカナロア(キンカメ系)/母シーザリオ(SS系)・母父スペシャルウィーク
5着 ニシノデイジー(13番人気)
父ハービンジャー(ダンジグ~デインヒル系)/母SS~アグネスタキオン系
2018年
1着 ワグネリアン
父ディープインパクト/母ミスアンコール・母父キンカメ
2着 エポカドーロ
父オルフェーヴル(SS~ステゴ系)/母フォーティナイナー系
3着 コズミックフォース(16番人気)
父キングカメハメハ/母SS~ネオユニヴァース系
4着 エタリオウ(13番人気)
父ステイゴールド(SS系)/母ストームキャット系
5着 ブラストワンピース
父ハービンジャー(デインヒル系)/母キングカメハメハ系
※6着 ダノンプレミアム(1番人気)
父ディープインパクト/母ロベルト系
2017年
1着 レイデオロ
父キングカメハメハ/母ロベルト~シンボリクリスエス系
2着 スワーヴリチャード
父ハーツクライ(SS系)/母ミスプロ~ファピアノ系・母父Unbridled's Song
3着 アドミラブル
父ディープインパクト/母シンボリクリスエス系
4着 マイスタイル(14番人気)
父ハーツクライ(SS系)/母フォーティナイナー系
5着 アルアイン
父ディープインパクト/母エーピーインディ系
2016年
1着 マカヒキ
父ディープインパクト/母ヴァイスリージェント系
2着 サトノダイヤモンド
父ディープインパクト/母ダンジグ系
3着 ディーマジェスティ(1番人気)
父ディープインパクト/母ロベルト~ブライアンズタイム系
4着 エアスピネル
父キングカメハメハ/母SS系
5着 リオンディーズ
父キングカメハメハ/母SS系・母父スペシャルウィーク

 どうでしょう。

 父サンデーサイレンス系~ディープインパクトがエグいくらい強いのは言うまでもありません。父SS系の馬の複勝を全点買いすれば、収支的に大損することはさておき、九割九分、的中する楽しみだけは味わえるであろうと思います。絶対にオススメしませんけどね(笑)

 一方、おもに母系に入って補完しているのが、太字で示したミスプロ系をはじめとする米国型スピード血統です。キングカメハメハ~ロードカナロアは父になっても一定の信頼を置けるので、今後の血統地図をどんどん塗り替えていく可能性があります。

 逆に、案外なのがロベルト系の欧州型スタミナ・パワー血統。
 父キングカメハメハのスピードを主軸に、欧州型のスタミナ・パワーを補完したレイデオロはさておき、2018年に人気を裏切って6着のダノンプレミアム、2016年1番人気3着のディーマジェスティは、いずれもディープ×ロベルトの組み合わせでした。

 ということを踏まえて今年の出走馬を眺めてみると、1番人気エフフォーリアの父はエピファネイア。ロベルト~クリスエス~シンボリクリスエスと続くスタミナ血統です。父母シーザリオ、かつ母父ハーツクライだからサンデーサイレンスの 4×3、いわゆる「奇跡の血量」ではあるし、マルゼンスキーさんとスペシャルウィークさんを含む『ウマ娘』血統でもあるのですが、いまひとつピンと来ず。皐月賞1着はもちろんフロックではありませんし強い馬だとは思いますが、中山2000とは異なる舞台適性を考えると、単勝1倍台~2倍台前半くらいはさすがに人気しすぎではないかとも思います。可能性に比してリターンが少なそう、というか。私が買うのはいつも複勝系なので、来たらごめんなさい、と頭を下げるだけの格好です。

 2番人気サトノレイナスは牝馬。オークスなら文句なしの本命だったのですが、牡馬混合のダービーとなると、2キロの斤量ハンデがあるとはいえ、レベルが違います。牝馬が1頭だけの「紅一点」のケースでは、統計的に牝馬はかなり不利というデータもあるんですよね。

 皐月賞組を重視した結果、私の印はこうなりました。

◎タイトルホルダー
〇アドマイヤハダル
▲ヨーホーレイク
☆ワンダフルタウン

タイトルホルダー
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ系)/母サドラーズウェルズ系

 母系はノーザンダンサー5×5で欧州型なのですが、父系から新進気鋭の種牡馬ドゥラメンテの血に期待したいと思います。ロードカナロアに次ぐキングカメハメハの後継種牡馬候補にして、父母アドマイヤグルーヴは父サンデーサイレンス/母エアグルーヴという華麗なる良血統。おまけに父系と母系でミスタープロスペクターの4×5なので、キレ・スピードともに申し分ないと踏んでいます。皐月賞2着なのに7番人気(29日午前11時現在)は不当に人気がなさすぎです。弥生賞も逃げ勝ちしているのに、どうしたんでしょうね。
 ダービーは外枠不利。それは例年の傾向として、たしかにそうなのですが、ドゥラメンテやワグネリアンは外枠で勝っています。穴党としては、枠だけを理由に不当に不人気を買っている馬こそ狙いたいところです。

アドマイヤハダル
父ロードカナロア(キングカメハメハ系)/母ディープインパクト系

 タイトルホルダーに輪をかけて13番人気(同前)と不人気ですが、2代前にキングカメハメハとディープインパクトが並び立つ血統です。前走の皐月賞でルメール騎手が選んだ馬で、稍重馬場に泣かされたか、行き脚がつかずに4着。それでも2着タイトルホルダーとは0.1秒差で、悲観するほどの内容でもないと思います。デムーロ騎手に乗り替わって、牝馬サトノレイナスを選んだルメール騎手の鼻を明かすことができるか。
 3走前にディープモンスターを降して1着、2走前には阪神芝2000mで1:59.5(上がり33.7)という重賞1着級の時計で勝っているので、馬場が硬かった前走よりもパフォーマンスが上がる可能性があります。

ヨーホーレイク
父ディープインパクト/母フレンチデピュティ~ヴァイスリージェント系

 父ディープ×米国型スピード血統の組み合わせです。
 皐月賞は5着と振るわなかったものの時計はアドマイヤハダルと同じで2着タイトルホルダーと0.1秒しか違いませんし、上がり36.6秒は出走メンバー中最速でした。皐月賞は硬めの中山の芝稍重だったので本調子を発揮しづらく、東京の芝良馬場ならもう一段上のパフォーマンスは見込めそうです。
 3走前にホープフルS(G1)で上がり最速3着、2走前にきさらぎ賞(G3)で上がり最速2着(ラーゴムとタイム差なし)。それどころか過去5走すべて上がり最速で、とにかく決め手十分。展開が向けば1着まであると思っています。

ワンダフルタウン
父ルーラーシップ(キングカメハメハ系)×母ディープインパクト系

 毎年、青葉賞組は過度に期待されるわりに、ダービーでは振るわないんですけどね。近年ではアドミラブルとか。
 それでも東京芝2400mで1着を獲っている本馬にはやはり期待がかかります。2代前にキングカメハメハとディープインパクトが並び立つのはアドマイヤハダルと同じです。
 おまけに母母のバランセラは、既にオークス(G1)3着、紫苑S (G3)1着の実績を持つビッシュ(父ディープインパクト)を産んだ実績のある繫殖牝馬です。ワンダフルタウンの母シーオブラブはビッシュの全姉に当たるわけで、ディープインパクトとここで混じる血統は好相性だと考えます。
 2走前に京都2歳S(G3)でラーゴムを降しており、相手関係も不足なし。3番人気(同前)と人気はもう少し下がってほしいところですが、相手として押さえておかなければならない1頭ではあると思います。


 肝心の買い目はまだちょっと迷っていますが、ワイドになろうかと思います。エフフォーリアを加えた三連複5頭ボックス10点なら最大10万馬券まで狙える夢のある馬券なので、我こそはというギャンブラーがいたら1000円流してみるのも面白いかもしれません。
 ただ、私の場合は先週14,400円を勝ち、ダービーを賭け納めにして逃げきりを図りたいので、プラスをむやみに減らす意味もないんですよね。買うなら1~4点だと思っています。できれば前回と同様、1点で仕留めたい。
 本命対抗の14-15ワイドなら60倍前後。まずまずの美味しい馬券ですが、2週続けてそうそう上手くいくほど競馬は甘くありません。買い目はもう少し検討しつつ、ここに追記するなりTwitterで書くなりします。

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