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手紙を送るのもいい

 昨年のクリスマス、当時ひらがなを読むのもおぼつかないくらいだった子どもに、生まれて初めてのクリスマスカードをプレゼントした。二つ折りのカードを開くと立体的にクリスマスツリーとアンパンマンたちが浮き上がる、よくある既製品だ。
 なんとか頑張って読めるようにと、赤ペン先生ばりにでかでかと丁寧なひらがなでメッセージを添えたのだが、これがいたく嬉しかったらしい。何度も何度もたどたどしく読み上げようとするし、それから何日かにわたって大事そうに両腕に抱えてベッドに入っていたのだから驚いた。そこまで喜ばれるとは、まったく想像だにしていなかった。
 いまでもそのカードは失くさずにいて、我が家の一角に飾られている。メールやLINEで事足りる便利な世の中ではあるが、たまには肉筆もいいものだなぁと再確認した次第。

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