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二重投稿がどうとか

 さる文芸評論家の先生のツイートを発端にして話題のようですね。

 私の見解は過去に書いてあります。

 プロになったら過去の遺産だけで食いつないでいけるほど甘くはないですから、つねに新しいものを、つねに自身の最高傑作を……と追い求めていく必要があるのではないかと思います。ガンガン出してガンガン落ちるのも大事です。世を賑わせる一流のオリンピック選手だって、並々ならぬ地道な努力と失敗の末に結果を出しているはず。近道があるわけでなければ、何歳までに大成できなければ資格がなくなるものでもない。才能だけでどうこうできる世界ではないのです。

 厳しい道かもしれませんが、新作がつねに最高傑作になるという確信を持てれば、旧作に過度にこだわりすぎる必要もないわけですよね。

 二重投稿禁止が理不尽だの、これだから出版は衰退するだのどうだのと騒ぐ以前に、すでにデビューされ第一線で活躍されているプロの方々は、つねに並々ならぬ努力をされて新作を書き続けておられます。ただでさえ本が売れない時代、並大抵の努力ではありません。本当に頭が下がる思いです。新人賞の受賞者はそのプロの方々に太刀打ちしていかなければならないわけですから、それはもう生き馬の目を抜く競争です。戦争です。サバイバルです。バトルロイヤルです。

 まずはプロ野球でいえば二軍戦のバッターボックスに立っていると思って、ガンガン振ることです。振らないことにはヒットもホームランも出ないし、したがって一軍昇格もありえないでしょう。案外、小説書きというのもアスリート的な側面があるのかもしれません。

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