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作り込みの甘さ

 昨日の午後二時ごろから思い立ってプロットもなしで書き始め、夕方五時ごろから九時過ぎまで夕食・風呂・子どもの寝かしつけと中断していたものの、書き上げたのが翌午前一時、推敲に一時間をかけて投稿したのが午前二時。約七時間で原稿用紙約二十三枚分ですから一時間平均三・三枚ほどのペースでした。悪くはない、と思いたい。

 他の方の短編小説の感想を書いたほうがまだ時間はかからないしnoteにとってはよっぽど生産的だろうと思いますが、貴重な祝日の大部分を創作に費やしたのは、日頃の仕事のストレスの発散なのかなんなのか。私個人にとっては非常に有意義な時間ではありました。

 既にコメント欄に推理を書いていただいて、本当に有難い限りです。特に期限は設けず、こうやって推論をコメントに書いてもらう形式のほうが自由でいいかもしれませんね。いただいたコメントのうち、明確に否定できるものは反証をつけて解決編を書いてみるのも面白いかもしれません(プロットは頭のなかにあるけれど、まだ書いてない)。コメントによって内容が左右される解決編。

 いわゆる異世界もののウェブ小説の可読性の高さというか、あまりのスピード感の速さに驚いていますが、自分の文体というのはそうそう簡単に変えられるものではなく、結局のところ現状の私は、描写と作り込みと論理で押していくスタイルでしか書けないようです。とりわけ推理ゲーム小説においては。

 それでも想定していなかった解答をいただいたりするのですから、ミステリを書くのは本当に大変。作り込みがまだまだ甘いですね。世のミステリ作家の方々は、ただただ凄いと思います。私が逆の立場で編集として「こういう別解もありうるんじゃないですか」と先生方に助言することもありますが、それにしたって私ひとりの力では限定的で微々たるもの。衆目に触れて初めて指摘される部分があるんじゃないかと、いつもビクビクしながら編集することになります。

 ウェブ小説でミステリをやる場合には、下読みをどうするかといった辺りが鍵かもしれませんね。クローズドに数人募ってみるとか、ゲーム制作に倣ってオープンベータ版みたいな段階のものを出してみるとか。私はそこまでの知名度も腕もないのでやるつもりはありませんが、書くほうが専門で有能な人は、新しくできたnoteのサークル機能なんかを使ってそういう試みをやっても面白いかもしれませんね。


 最後に、先の推理ゲーム小説のヒントを。ちょっとしたヒントは「タグ」にあります。

 見えている景色が文字通りひっくり返るとは思うのですが、真相は本当に大したことないので、失望して石を投げないでくださいね……。

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