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支援と執筆

 学生時代の友人に、小説ではないが大手出版社から複数のヒット作を出版している広義の「作家」がいる。学生時代からデビューを目指して頑張る姿を見ていたから、もはや編集として「先生」と呼ぶべき大きな存在になったのは本当に凄いと思う。

 編集者の仕事のひとつに、作品の書評や、宣伝効果のありそうなメディア露出、さらにはSNSでバズりそうな気配まで、作家にかかわる情報を当該の作家にお送りするというのがある。
 作家によっては、メディアの書評をこまめにチェックしたり、いわゆるエゴサをされる方もいらっしゃるが、それだと不特定多数が好き勝手に書いたものがそのまま作家の目に触れることになり、ともすると創作意欲に悪影響を及ぼしてしまいかねない。そこで作家に成り代わってオフライン/オンライン問わずに「エゴサ」して、畢竟孤独な作家業を可能な限り陰で支援しようというのである。

 今日はひとつ、学生時代の友人先生に関して間接的にバズりそうなネタをSNSで見かけたので、思わず久しぶりに直接メッセージを送ってしまった。出版分野の畑は違うし、自分の本づくりにとってなにかプラスに働くわけではないけれど、見つけた以上は情報の鮮度が命。なんとか友人を支援したいと考えた。
 ああ、こういう気持ちが編集の原点にあるんだなぁと再確認した次第。

 ちなみに自分の創作のほうは、ひたすら孤独な作業。クリスマス未明の新作ミステリ公開に向けて、いよいよ解決編の執筆が佳境に入ってきた。明日にもメイントリックの解明を終わらせ、推敲のために一日くらいは余裕を持たせておきたいところだ。今回は構成に難儀した。私なりに趣向を凝らしているので、誰かひとりでも楽しんでもらえるなら嬉しい。

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