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2ヶ月使い続けてわかった! 2021年コスパ最強Bluetoothヘッドホン

 らしからぬタイトルで私自身、むずむずして据わりが悪いが、こういう凡百のガジェット系記事を一度書いてみたかったというだけの話である。「PR記事を書きたい」というのと同じ。深い意味はない。

 愛用していたイヤホン「碧 -SORA Light- 2019Edition」が断線してしまったので、いい加減ワイヤレスに替えようと思い立ち、7月の初旬に新しいBluetoothヘッドホンを買った。

 いきなり1万も2万もする本格的なものを買うつもりはなかったので、事前にスペックをネットで比較したうえで店頭で試聴し、悩みに悩んで選んだのがこちら。いざとなれば碧を買い直せばいいし、安物買いの銭失いになってもいいから2ヶ月は使い続けようと考えて実際に使ってみたところ、予想以上に快適な音楽ライフを送ることができている。

 なんといっても特筆すべきはバッテリー持続時間。この価格では驚異の約60時間の連続再生ができるので、電池切れの心配がまったくといっていいほどない。ボタン長押しひとつでiPhoneと接続するときに「Battery level:High」などと音声で教えてくれるので、これが「Low」になったらぼちぼち充電するか、というくらいでいい。少なくともiPhoneでは画面右上に電池残量が表示されるので、より詳細に残り電力を把握することができる。
 しかも万が一、充電しそびれて電池が切れてしまったときや、急遽Bluetooth機能のない機器のイヤホンジャックにつなぎたいときには、付属の有線ケーブルを持ち歩いていれば即座に対応できる。電池の保ちをほとんど気にする必要がないので、私のようなものぐさには便利すぎるアイテムなのだ。
 肝心の音質については、まぁ世間一般的には「値段相応」という表現をしておくのが無難なのだろう。1万円2万円のモデルより優れているとは書けない。ただ、私個人の耳に関していえば、非常に満足のいく出来になっている。
 この値段ということもあり、とくにエイジングはしなかった。使いはじめは碧などと比べると、スカスカで薄っぺらく感じるかもしれない。実際、少し不安があった。しかし日常的に使い込みながら少しずつエイジングしていけばいいやと思っていたところ、約1ヶ月くらいで音がだいぶ丸く深まってきた。2ヶ月経ったいまでは、店頭試聴で満足した記憶以上のパフォーマンスをしてくれている。低音と高音が強調される、いわゆる「ドンシャリ系」ではあるが、ジャズやクラシックでも音は滑らか。ポイントは「最初ちょっと失望しても、我慢して使い続けてみること」かもしれない。

 今年6月末に発売されたばかりということで、最新の技術が為せる高コストパフォーマンスでもあるのだろう。手軽なBluetoothヘッドホンを探している人には、おすすめできる1台だ。こういう商品の常として、高価格帯のものを買ってくれるオーディオファンがいるおかげで技術が発展して、低価格でも質のよいものが提供されるようになる。いい時代だ。やがてそれが「撒き餌」となって、人はどんどん高価格帯のものを求める「沼」にハマっていくという……。
 いい時代、されど恐ろしい時代だ。

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