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油性ペンが落ちた

 子育てしていれば一度は経験するもの、それは子どもの落書き。
 三連休最後の夜、うっかり気が緩んで目を離していた隙に、まだ言葉も話せない下の子がやらかしていた。ダイニングテーブルによじ登って、黒の油性ペンで盛大に。
 まるで宇宙人との交信に使う暗号だった。

 血の気の引いた妻が焦りだしたのでかえって冷静になった私は、手近にある洗剤を見回してみて、ある一本に目をつけた。

「おふろのルック みがき洗い」だ。

 材質に傷がつきにくい、ザラザラしない“超ミクロ粒子”の研磨成分

 とある。
 もしかして、行けるんじゃないか?

 これがいきなりビンゴだった。

 あくまで個人の体験談だし、そもそもパッケージには「使用できないもの:化粧板」とあるので決して安易にオススメはできない。責任も取れない。油性ペンが落ちず困りに困ったときの最終手段としてお読みいただきたい。もしやるならば、子どもの手に触れないよう十分に注意し、換気をしながら扱うべきだろう。
「おふろのルック」を一滴垂らして拭くと、まあ落ちる落ちる。消しゴムで消すくらいかんたんに落ちるのでびっくりしてしまった。
 おそるべし10ミクロン以下の超ミクロ粒子。

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