私の執筆スタイル
先日のnoteで21個スキをいただいたので(21日22時時点)、21個の質問に答えたいと思います。
1.視点の使い分けについて
基本は三人称単一視点で書きたいと思っています。
エンタメの常道が三人称単一視点なので。
が、内容に応じて一人称に書き換えることもしばしば。
『サンタクロースの不在証明2020』は、最初三人称だったのを一人称に変えた作品です。
書き換えるのは結構な労力なんですよね。
視点によって見えるもの、見えないものが違うので、推理もののようにトリックを仕掛けるときは気を遣います。
『外れる』なんかは、視点人物の個人的な体験を書きたかったため、初めから一人称でした。
この作品、個人的な体験を描くわりには、意識的に一人称の「私」「僕」を排しています。そうすることで、自分が自分でなくなっていくような効果を上げようと試みています。
2.句読点の使いかた
わりと標準的なほうじゃないですかね?
多すぎず少なすぎずを目指していますが、一文が長くなりがちなので、いきおい読点が多くなったりするかもしれません。読みやすさを考慮して。
ただ、読点を打って改行することは、基本しません。
――えっ、ちょっと待って、
――いやだ。待たない。
みたいなやつですね。文章は句点を打って終わる。それが原則だと個人的には考えています。句読点に頼って視覚的効果を上げようとするのは書き手の怠慢であり横着じゃないかと。
3.記号の使いかた
いわゆる出版における標準的な使いかたをしているつもりです。
4.表記ルール
ネットでも基本は字下げするようにしています。
いつでもネットから紙媒体に移植できるような互換性のある文章を……と考えて書いています。
紙の本を出版したいという思いは、もう10年くらい前にだいぶ遠のいてしまったんですけどね。
5.ひらがなカタカナ漢字の使い分け
過度に漢字が多かったり、逆にひらがなに開きすぎたりといったことはしていないと思います。若干ひらがなのほうが多めかな? すべては読みやすさを考えてのことです。
補助的な動詞は必ず開きます。
「走って行く」→「走っていく」
また、二つの単語で漢字が連続することは割と嫌います。
「突如雷鳴が轟いた」→「突如、雷鳴が轟いた」
こんな感じに読点を打ったりします。
6.よく使う辞書や参考文献は?
ジャパンナレッジです。
でもコトバンクがあれば百科事典もあるし、普通になんとかなる。
7.アイディアはひねり出す? 降ってくる?
ひねり出せたらいいんですけどね……。
ひねり出してもなかなか出てきません。
降ってくるのを待つ派です。
でも、なかなか降ってきません。
8.アイディアをどうやってストーリーに仕立てる?
アイディアが降ってきてからは早いです。
かんたんな章割りメモだけ作って書き始めます。
長編を書くならば、がっちりプロット作り込みたい派なんですけどね。
そんな時間がなかなかありません。
9.どこから書き始める?
絶対に冒頭から結末まで通して書きます。
ばらばらに書けないんですよね。
なるべくツカミからクライマックスまで、流れでテンションを管理しておきたいという思惑もあります。
10.自分の文章の好きなところと嫌いなところは?
自分でも割と偏執的なリズムを刻めていると思います。
それが好きなところ。
ただ、これを推しの声優さんにラジオで読んでもらう機会が、いちばん恥ずかしい。自分の頭のなかで鳴っているぶんには心地よいのですが、他人のリズムになるとむず痒くなります。つい先日もラジオで読まれて悶絶しました。他人にはこう見えているのかなあと不安に思ってしまうところが、嫌いというか、いまだ至らぬところかと。
11.どうやってタイトルを考える?
後づけです。
大抵は書き上がってから考えます。
シンプルなタイトルが好きです。
12.お話にテーマってありますか?
ないです。
書きたいものを書くだけ。
13.いつか書きたい設定、テーマ
誘拐もの。
劇場犯罪もの。
長編本格ミステリ。
14.筆が進まないときの対処法
書かない。
書きたいときに趣味で書くだけです。
15.推敲ではなにを直すことが多い?
全体の整合性を俯瞰して、矛盾点をなるべく潰す作業をします。
ディテールについては書いている段階で詰めていることが多い。
平易な単語でも辞書を引き、なるべく正確に書けるよう努めてはいます。
16.文章を書く上での悩み
ないです。
好きに書くだけ。
17.書き始めたきっかけ
小学生のころ、父から古いワープロを譲り受けたのがきっかけでした。
18.読書はする? どんなジャンル?
仕事柄、読まないとやっていけません。
このアカウントでは、仕事上の利害があるかもしれないので、読んだ本についてはほとんど言及しないんですけどね。
仕事柄、いろんなジャンルを読みますが、具体的には秘密です。
19.書くときに使っているツールは?
20.書くときに使っているアプリは?
以前、こちらのnoteに書きました。
21.どういう場所でどんな時間に書く?
下書きは、通勤電車のなかでスマホで書くことが多いです。
あるいは昼食休憩中のカフェで。
最終的には自宅のパソコンで書き上げ、推敲します。
狭い書斎を設けてはいるものの、ほとんどノートパソコンをリビングに持ち込んで書いています。そうすれば、スピーカーで音楽を聴きながら書くことができるので。
以上です。
のちのち19日の記事に30スキまで届くことがあったら、残りの質問についても書きたいと思います。
サポートは本当に励みになります。ありがとうございます。 noteでの感想執筆活動に役立てたいと思います。