火の鳥の好きなシーン生命編

掲題の話と、『ぱいどん』の感想をすこし。
『火の鳥』のネタバレがある

生命編はさぁ
主人公オリジナル青居くんが小さい一コマであっさりと死んで、特に説明もなくクローン青居くんたちに主人公が移っているのが大変怖くて大好き。

言いたいことは以上ですね……。
Twitterで事足りたぜ。

蛇足。
手塚治虫、あまりドラマチックに説明をしないところがすげぇなと思う。
私だったら2ページくらいかけてオリジナル青居くんの退場を描きたくなっちゃう……。
「ばかな!俺がオリジナルなんだー!」「こんなはずじゃなかったのに……」「ちくしょう〜〜」「だまれ偽物たち〜」「生きるとは……」「個とは……」みたいなモノローグをいれちゃう。
だって青居くんはそういうことを考えるだろうし。
長いこと追ってきた主人公だし、他の青居くんとは違うはず……だし……。
違うのかしら……どこが……?
って、なるじゃん!!

あまりにもあっさりとひっそりと死んでしまうので
ダラダラとモノローグ重ねられるよりずっと、「え??主人公青居くんは特別じゃないの?クローンたちと一緒なの?クローンの人権とは??え、このまま進むの??え、主人公代わるの??主人公死んだよね?青居くんは青居くんだから代わってないってことなの?なんなの?こわ……」
って思う。
クドクドと説明しないけど、布石をしっかり打っている(猿田の鼻のエピソードとか、指がかけるエピソードとか)から説得力がある。
伝わる。
無駄がない。こわ……。

全てのシーンに意味があって、不要な説明やドラマがないのがすごい。
『ぱいどん』読んだけど
世界観の説明とかが冗長だな、好きな手塚治虫じゃないなと思った。

AI手塚治虫、かなり楽しみにしているけど、
手塚治虫の漫画学習させても手塚治虫のファンの漫画にしかならないんじゃないのかなぁ。
「描いてない」ところがまた魅力だと思うから、描いてないところを学習してくれれば良いな……。
直接は描かれないけどプンプン匂う、手塚治虫の性格とか思想とか、性癖とかを……。

てかさ〜〜読切で描いて欲しかったよね!
続くんかい!
次までにAI手塚治虫は進化してるはずなのに前回の続きを書かされるってこと?
それともAI手塚治虫の成長は無関係に、今回のプロットの続きを書くってだけ?
短編でAI手塚治虫の進歩を追っていきたかったな。
むずかしいのか?
単純に今回のプロットの続きならもういいかなぁ……AIの成長が分かるなら、続きもめちゃくちゃ楽しみ。
たのむ〜〜後者であれ!たのむイブニング!

以上です。

#火の鳥 #漫画 #ぱいどん  

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