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国際高専一期生卒業式当日に、学生たちに送られた言葉。

一昨日(2023年3月2日)、2018年に入学した国際高専第一期生の卒業式が金沢工業大学多目的ホールで行われました。
それに先立って離任式が行われたのですが、その際、4月から金沢工業大学ロボティクス学科教授へ異動になる伊藤恒平教授の言葉が心に響きました。

伊藤教授は航空工学やシステム工学、ロボット工学が専門。研究室の学生は22年度の学生室内飛行ロボコン(日本航空宇宙学会主催)マルチコプター部門で、東京農工大学、九州工業大学というハイレベルの国立大学に次ぐ第3位に入賞しています。

伊藤教授はメッセージの中で、フォン・カルマンの研究業績について紹介しました。筆者が知る限りて言えばフォン・カルマンといえば航空工学の父と呼ばれる人物。今日のGPSやドローン制御、自動運転や宇宙船の航行に至るまで、70年前にフォン・カルマンが生み出した理論なくしてはなし得ない人物です。

伊藤教授によると、フォンカルマンにとってのイノベーションとは驚きを意味するものだったそうです。
国際高専はグーロバルイノベータを育成する学校である。イノベーションとは驚きをもたらすことだ。
みなさんは、そうした驚きをもたらす技術革新を起こしてほしい。

伊藤教授のメッセージはそういう意味だったと思います

何となくは閉塞してしまった社会の中、製品に驚きを感じにくくなっているのも確かですね。

でもそういうた社会に一石を投じる若きイノベータが世に出ました。
考えて見れば低温でカールができる、髪に優しいヘアアイロンというものを、今まで冷却用の素子としてしか使われていなかったペルチェ素子*を逆転の発想で熱源として利用。プロトタイプを試作してしまった若干20歳の女子学生など、まさに異分野の組み合わせこそイノベーションを生み出すという教科書事例になりそうな発想です。
若い方だからこそ、イノベーションが生み出せる、そういうことを実証して見せた国際高専一期生です。

今後、どのような驚きの革新を見せてくれるのでしょう。国内外での活躍が楽しみです。

皆さん、ご卒業、本当におめでとうございます。

*ペルチェ素子は板状の素子。電流の向きによって熱が反対面に移動することで冷却に使われる。電流の向きを変えることで冷却面と発熱面を逆転させることもできる。発熱が進むと熱の移動がしにくくなり、冷却が進まなくなるという課題もある。
電流の向きを制御することで発熱から急速冷却に切り替えられるので、ヘアアイロンとして応用可能なことを実証した。

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