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初 どうーしても、残したかった絵本


まほうのもり

さく しすい うぶこ え こかさ はるこ

まだ だれもみたことのないもりへ
まよいこんださきにあったのは
とても ふしぎなせかいでした

あさひがのぼり 
おへやにひざしがとどくころ
まどのとびらをあけて

「ことりさん おはよう
 やまさん  おはよう
 みんな きょうもげんき?」

はるくんは たくさんのものたちに
あいさつをします


ひるになるとかごをぶらさげて
ばったをとりにでかけます
むちゅうになって
どのくらいたったでしょう

あたりをみまわすと
どうやら もりのなか
なんだかこわくなって
ままをよびました

「ままー ままー」

けれど へんじはかえってきません
「ぐすん ぐすん」と
きりかぶのうえでないていると
「かさかさ かさかさ」
はっぱがゆれています

「だーれ?」

はるくんがおそるおそるきいてみると




きれいなちょうや はながさきほこる
ぬまがあらわれました
おじいちゃんがつりをしています
「おじいちゃん!!」
はるくんがさけびました
「はる よくきたなぁ つりでもするか?」

おじいちゃんははるくんにきがつきました
「うん」
はるくんはおじいちゃんにあえて
とてもうれしくなりました
そして いっしょにつりをしてあそびました

「おじいちゃん ここはどこなの?」
はるくんがしつもんすると
おじいちゃんはにこにこはるくんを
みつめました


どこをみまわしても うみばかり
あおくて すんだそらと 
すきとおたったみず
きらきらひかる 
うみのうえにいました

「うわぁー」

たくさんのさかなたちが
たのしそうに およいでいます
「はる つりでもするか?」
おじいちゃんがはるくんにききました
「うん」
おじいちゃんとつったさかなで
りょうりをして
はじめて ほうちょうをつかいました

「ぼく はじめてほうちょうをつかえたよ」
はるくんはうれしくてしかたありません
それからいっしょにさかなをたべました

「おじいちゃん おいしいねぇ」
「そうか そうか」
おじいちゃんがにこにこ
はるくんをみつめました
「うん おいしい」


「かち かち かち かたん」

また とけいのおとが きこえてきます

「かち かち かち かたん」


中略


はるくんはべっどのうえでめをさましました
にわさきでねむっていたはるくんを
ぱぱがみつけてはこんだのです

「まま ぼくおじいちゃんとぼうけんしたよ
それからね やくそくもしたんだよ」
はるくんがままにそういうと
ままがじわりとなみだをうかべて
「はるはずっとおじいちゃんにあいたがって
いたものね
きっと おじいちゃんもうれしかったでしょうね」
そういって、はるくんをだきしめました

「にゃー」


あのねこがはるくんのあしもとにやってきました

「あっ!!」

なんだかとってもたいせつにおもえて
どこへいくにも、なにをするにも
いつもいっしょにすごしました


だって ねこはおじいちゃんですからね


ねぇ まま


なーに?


たくさんないたぶん これからはたくさんわらおうね


ままのひとみからなみだがあふれました


はる ありがとう





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