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勝手に見出した『#麒麟川島のタグ大喜利』本の楽しみ方

麒麟・川島さんの「タグ大喜利・書籍化!」というニュースを見たとき、正直「単なる投稿をまとめた一冊かな…」なんて思った。

でも実際に手にとってみたら、とんでもないっ!!!
色んな角度から、楽しみまくれる一冊だった。

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勝手に私が見出した『#麒麟川島のタグ大喜利』本の楽しみ方を、ネタバレしない程度にお伝えしたい。

ハッシュタグ大喜利って何?

そもそも「ハッシュタグ大喜利って何?」って人は、まず下記インスタの投稿を見て頂きたい。


被写体であるトレンディエンジェル・たかしさんをあらゆる人物や事象にたとえ、それがすべてタグで表現されている。

もう最初のタグから川島さんのセンスが、ぶちかまされている。

「#炊飯器爆買い中国人」

これ、普通の人だったら、「#爆買い中国人」とか「#電化製品爆買い中国人」「#オムツ爆買い中国人」といった程度のタグになるのではないか。

それが川島さんの手にかかると、持ち運ぶにもかさばるし普通一台買えば十分でしょ?

炊飯器、何台も買わないでしょ?

でも、この顔の人ならなんか爆買してそう。

爆買して、高額転売してそう…。

といったように「炊飯器」のワードひとつで、更にその先の物語まで瞬時にイメージが浮んでくる。そしてニヤニヤ笑ってしまう。

こういった「わかるw」「いそうw」という感嘆と笑いの嵐がひたすら続く、おそろしい一冊になっているのだ。

カバー下

出版社で編集をしていた頃のクセで、私は紙の本を購入するとすぐにカラフルなカバーや帯をソッと外し、何もまとっていない本を見ることから読書を始める。

本からしたら「<はじめに>も読まずに、いきなりカバーを脱がして裸にすんなよ…」と思われそうだが、カバー下とも呼ばれるこの場所は、作者の個性が実に反映されやすい場所なのだ。

とはいっても出版社やレーベル、作者のスケジュールによっては、カバー下に希望した印字ができなかったり、外したカバーと一緒のデザインを印刷したりせねばならない場合もある。

なので、そういった本&カバー下に遭遇すると、読者として仕方ないと思いつつも「脱がせても、こっちは同じパンツ2枚はいてましたー!残念ー!」って本に言われたような気がして、ガッカリすることも度々ある。

でも、この川島さんの本は違った。

近年まれに見る「脱げるんだけど、脱がさないの…?」と言わんばかりのサービス精神の塊のカバー下だった。

本を購入後、まだカバーを外していない方は今すぐ見てほしい。

得した気分と「川島さん、ノブのこと好きすぎだろ…」という2つの気分が味わえるはずだ。


気遣いが漏れ出ている「はじめに」と「終わりに」

この本の「はじめに」と「終わりに」は川島さんの直筆の文字と、おそらくご自身で描かれたであろう温かいタッチのイラストが添えられている。

それだけでもほっこりした気分を頂けるのだが、その他にも読者に対しての気遣いが本書にはあふれまくっている。

きちんと「はじめに」を読んでくれて
本当にありがとうございます。
そんな律儀なあなたが大好きです。
(中略)
一気に読むと圧倒的なタグの数に胸焼けしてしまうでしょうから
5ページ読んだら窓を開け
10分間遠くの緑をみつめてください。

『#麒麟川島のタグ大喜利』はじめに、より一部引用

読者のことを「律儀」だと川島さんはいうが、私は川島さんのほうが何万倍も律儀なのではと思っている。

あくまでこれは予想なのだが、この「はじめに」と「終わりに」の文は
もとは1マス1マス区切られた、方眼紙のようなものに書かれたのではないか…と思った。

でないと、この「Instagram」って書かれていいる部分の文字間隔の広さや等間隔に並んだ文字の説明がつかない。

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こうしたページをササッと時間をかけないで書く人もいる中、川島さんは、方眼紙の原稿に向かって1文字1文字マス目を埋め、なんなら下書きとかもしちゃったりして、読者のために文章を紡いでくれたのかな…なんて想像したら、貴方様こそ「律儀な人」だよ…と思った。

笑い飯 西田さん


本ならではの楽しめるポイントのひとつとして、本では被写体になった芸人さんから川島さんに対しての一言コメントが掲載されている。

大体の芸人さんが「川島さんのワードセンスすごい!」「自分でも笑ってしまう、しっくりくるタグです〜」と絶賛の嵐の中、笑い飯の西田さんのコメントだけが、親戚のオジンからの年賀状の一言のようで笑ってしまった。

そのコメントのすぐ上に掲載されている、西田さんの写真とタグを見るとさらに笑える。無限ループだ。

他にも…

まったくこの本に関わっていないのに、まるで関係者であるかのように長々と力説してしまった…。

この他の本書の楽しみ方は、敬愛しているレイザーラモンRGさんをオマージュし、あるあるでお伝えしていきたい。

『#麒麟川島のタグ大喜利』あるあるいいたい〜
『#麒麟川島のタグ大喜利』あるある今からいうよ〜

女芸人さんに対するタグに「女囚」出てきがち〜

『#麒麟川島のタグ大喜利』あるあるいいたい〜
『#麒麟川島のタグ大喜利』あるある今からいうよ〜

投稿時のタグから、めちゃめちゃ加筆修正されてるので
本と照らし合わせて、間違い探し的な楽しみ方しがち〜


『#麒麟川島のタグ大喜利』あるあるいいたい〜
『#麒麟川島のタグ大喜利』あるある今からいうよ〜

芸人さんの写真に目がいきがちだけど、
後半の絵画・彫刻ページで、揺るがない大喜利力見せつけられがち〜

書籍化第二弾の際は、ぜひレイザーラモンRGさんも被写体に加えてほしいものだ。


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