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Netflix『離婚しようよ』細かすぎる見どころ5つ【ネタバレあり】

2023年6月22日にNetflixにて配信開始となったドラマ『離婚しようよ』

脚本家・宮藤官九郎と大石静という豪華タッグに加え、松坂桃李×仲 里依紗が「離婚を目指す夫婦」を演じる注目作。制作発表の知らせを見た時から「絶対、面白いだろ!!!」と配信を心待ちにしていた。

『梨泰院クラス』や『サンクチュアリ-聖域-』など、Netflix話題作の視聴の波にいつも乗り遅れ気味だった私。
しかし、今回の『離婚しようよ』は「もったいないかな…」と思いつつ、この週末に一気見してしまった。想像を超える話の面白さと、魅力的なキャラクターたちに夢中になってしまったのだ。

きっと本作の見どころや魅力は、これから色んなメディアや媒体で目にすることになるだろう。ここでは、お笑い好き&宮藤官九郎・脚本作品好きによる『離婚しようよ』の細かすぎる見どころを勝手に挙げていきたい。

❶あざとさと色気が混じり合った、恭二(錦戸亮)のイントネーション

登場から怪しすぎて「なんで走ってたの?」「誰かのさしがね?」など深読みしてしまった錦戸亮演じる恭二。

でもそんな深読みがどうでもよくなるくらい、ドラマ中盤くらいまで恭二(錦戸亮)に心を奪われっぱなしだった。

頭では「このタイプにハマったらヤバい」と分かっているのに、そんな理性を吹き飛ばす魅力・色気・話し方が「恭二」という人物にはふんだんに詰まっていた

パチンコ屋のシーンはどれもサイコゥだったなぁ…。
パチンコ屋というシチュエーションで、あんなに人をドキドキさせることができるのはきっと「恭二」だけだろう。

ちなみにパチンコを愛する人は、あのパチンコ屋でのシーンを見てどう思うのか気になった。(「くずパチ」コンビの、もぐらさんや岡野さんはパチンコ屋でのロマンスについて肯定的なのだろうか…)

話数が進むにつれて「恭二、かわいい!何やってんの!?!?」と彼なりに考えて、行動に移していく姿も魅力的だった。(松山城の前で両手を広げる恭二も、わざと溺れる市民→助けられて新聞叩きつけのシーンもサイコゥ!)

あぁ、前置きが長すぎてしまった。
私が挙げる細かすぎる見どころは4話での恭二→ゆいに初めて電話をかけたシーン。

ゆい「今どこ?アトリエ?」
恭二「ううん 天音橋(⤴︎)ってとこ」

『離婚しようよ』4話より

文字だと伝わりづらいが、恭二は「あまねばしぃ⤴︎」とイントネーションをあげて発音していた。この言い方がなんともいえない、あざとさと色気と普段は来ない場所であることを物語っていて個人的に「クゥゥゥ〜!!!」となった。

「錦戸亮くんは声も良いですな。ははははは」と私の中のコメンテーター・ヘンリー(古田新太)も顔を出す。

それにしても作中、恭二は初めてスマホを契約したようで「(電話を)かけるのが難しい」と話していた。

東大中退からパチアーティストになるまで、一体彼に何があったのだろうか?

彼の幼少期やこれまでを描く『加納恭二を知ろうよ』というスピンオフドラマを熱烈希望する。

❷尾​​美としのり演じる、早乙女のブチ切れシーン

大志(松坂桃李)の父の代から秘書として支える、主要キャラ・早乙女(尾美としのり)も1話からサイコゥだ。

普段は冷静沈着な早乙女も、大志の不貞行為(未遂)の場ではブチ切れ。ホテルのエレベーターで、大志をまくしたてるシーンは声を出して笑ってしまった。

この1話や5話にも出てきた、早乙女と大志の心の中でのやりとりの描写も好きだ。

余談だが、尾​​美さんは過去の宮藤作品(『マンハッタンラブストーリー』『あまちゃん』など)でタクシー運転手をたびたび演じている。

今回は運転手ではないものの、秘書としての運転シーンが多く「また、尾​​美さん運転してる!」となり、上記に挙げた過去作品を見直したくなった。
宮藤官九郎脚本×尾​​美さん×運転は、鉄板なのかもしれない。

❸すんごい展開の劇中劇

仲 里依紗演じる、国民的女優のゆい。その、ゆいが作中で撮影しているドラマからも目が離せない。タイトルは『愛とか恋とかおいといて君の雑炊が食べたい』

ありそうで無さそうな絶妙なタイトル。劇中劇と分かるBGMも軽快でキャッチーだ。

1話では若社長演じる神尾楓珠とのキスシーンから始まり、2話ではなぜか神尾楓珠が全裸(設定)で、ゆいは服のまま風呂で抱き合うラブシーンを撮影。隣の部屋では同僚と思われる人たちが、雑炊が入ったお鍋を囲んでいる。

「どういう状況?」とツッコまずにはいられない。

ちなみに宮藤官九郎脚本・過去作の『11人もいる!』ではビッグダディをオマージュしたであろう『ダイナミックパパ』という劇中ドキュメンタリー番組が流れていた。『愛とか恋とか…』もオマージュ作品があるのだろうか。

❹山本耕史の主張する大胸筋

「そうだ、選挙へGO!」のキャッチフレーズと共に、大志と同じ選挙区に現れた山本耕史演じる想田 豪。大志の対立議員候補として、弁が立って弾き語りもできて…と多才ぶりが光る。

彼が登場するシーンの中でも特筆すべきは、6話のスナックでの一幕だ。ティモンディ・高岸演じるシンゴに激昂しながら、ジャケットを脱いだり羽織ったりする想田。
そのジャケットの中に着ているシャツが、とてつもなくピッチピチなのだ。「どうしたら、こんなにシャツをピチピチに着こなせるのか」といった疑問がわいた次の瞬間、山本耕史は見事に大胸筋をピクピク動かす。

一瞬「自分の目が疲れているのか?」と思って見返してみたが、やはり自分の目のせいじゃなかったようだ。

▼筋肉と共に演じることができる俳優って限られてるのでは…と思ったら、演じたご本人も同じことを思っていたようだ。

❺アルピー平子・ティモンディ高岸以外にもいた!芸人出演陣

配信前にアルピー平子さん&ティモンディ高岸さんの出演発表があったのは以下既報の通り。

1話冒頭に登場した平子さんはCM監督役として、5話から登場したティモンディ・高岸さんは少々やんちゃな大志の同級生役として登場。

高岸さんは1シーンのみかと思ったら、5話から最終話まで登場するキーパーソンを演じていた。初登場シーンでは赤い服を着ていて「ドラマの中じゃ、トレードマークのオレンジ服は封印だよな…」と思っていたら、あれよあれよと大志の応援者となり最終回には、通常服と変わらないくらいオレンジ色に染まった高岸さんがいた。

大志の選挙イメージカラーがオレンジだから高岸さんがキャスティングされたのか、それとも愛媛県出身の高岸さんのキャスティングが決まってから、大志のイメージカラーがオレンジになったのか舞台裏が気になった。

ちなみに相方であるティモンディ・前田さんも4話に出演しているのを発見。コンビでの共演シーンはないものの「さすが、愛媛かんきつ部キャプテン・部長!」となるキャスティングにうなる。

他にも事前に発表されていない芸人さん出演シーンとしては8話終盤にロバート・山本博さんが登場。コントで「なんだ〜?」といつも言っている彼の印象は全くなく、1シーンながら重要な役を演じていた。

そして最終話には、離島の町長選挙候補者役にスリムクラブ・内間さんの姿が…!
恭二のモノローグと共に、大志との対比が描かれているのが印象的だった。

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他にも、細かいところでいえば「ヘンリーと薫の学生時代」や「声だけ加工の富恵さん(高島礼子)」のシーンも大好きだ。

尾美さんはもちろん、古田新太・池田成志・竹下景子と爆笑をかっさらってく、安定感抜群のベテランキャストたち。

物語のキーとなる「タバコ」や「雨」。

大志とゆいのリアルな夫婦のやり取りなど、見どころはいっぱいだ。

とりあえず私はもう一周「離婚しようよ」を楽しみながら、過去の宮藤官九郎脚本作品を見直したいと思う。

あ、あとこの配信記念イベントの動画も見なければ…!!!

ここまで読んでくださってありがとうございます。
かしこみ かしこみ〜🙏✨








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