3月のFC東京を振り返る~収穫と誤算~

こんばんは。気付けば3月も残すところあと1日です。1年の1/4が終わったと思うとなんか嫌な気分になりますね。

さてさて我らがFC東京が迎えた2021年のシーズン、2月・3月はリーグ戦6試合・ルヴァンカップ(以下YLC)2試合を戦いました。
結果としてはリーグ戦3勝2分1敗で勝ち点11の6位YLCでは2勝で勝ち点6のグループ首位となっています。

私はと言うとここまで4試合に行ったのですが、noteを更新できたりできなかったり、やる気が起きなかったりで、noteの活用法を考えている時期です。忙しかったってことにしましょう。

さて、そんな2月・3月のFC東京を振り返りながら、「収穫」「誤算」を色々見て行きます。

収穫①快調な滑り出し、7連戦を勝ち越す

言うほど快調か?という疑問はありますが、開幕からいきなり7連戦というハードスケジュール(といってもうち5試合はホーム)を勝ち越せたのは大きいでしょう。全試合が1点差という緊張感ある展開ながら、勝ち切った試合が多いことは選手にとっても大きな経験になったのではないでしょうか。

誤算①失点大杉

リーグ戦では10失点/6試合。

画像1

グラフ作ったところで何が言いたいのかわからなくなっちゃいましたが、平均失点数は長谷川健太体制になって以来ワースト。2019年はなんでこんな鉄壁だったの...という感じもしますが、現状抱える最大の課題は守備でしょうか。
GKに目を向けると、これまで5試合に出場した波多野PAシュートストップ率50%キャッチ率18.8%。リーグ戦順位で競っている広島の大迫敬介が61.1%、C大阪のキムジンヒョンは65%。首位・川崎のチョンソンリョンは72.7%という驚異の数値を残しています。見比べると、やや物足りなさは感じてしまいます。
また、DF陣の連携も微妙といえば微妙でしょうか。昨年終盤から森重をアンカーに置く試合が増え、渡辺剛にDFラインの統率が求められるようになりましたが、まだ手探りな印象。来月中にはブルーノ・ウヴィニが合流すると思われますが、そこまでにある程度戦術を固めておきたいところです。

収穫②覚醒した田川

現在チーム得点王、乗りに乗っている男を語らないわけにはいきません。東京に来て3年目、「和製ベイル」がついに真価を発揮しています。
今季はこれまでリーグ戦5試合、YLC1試合に出場。3/3YLC徳島戦から3/21J1仙台戦はスタメンで起用され、4得点と大暴れ。所謂「ごっつぁんゴール」がその半分を占めていますが、敵陣深くで集中力を研ぎ澄ませて相手のミスを的確に突くのは重要です。
今季特に印象的だったのは仙台戦。敵陣エリア手前でボールを受けると、そのまま左足を振り抜きシュート矢のようなボールがゴールの隅に吸い込まれました。
昨年までは怪我に悩まされるシーズンを過ごしましたが、今季彼が健康を保つことが出来ればチームに良い効果をもたらすでしょう。

誤算②故障者続出のFW陣

これは某所だと「ピッチに水を撒き過ぎているのがよくない」と言われています。確かになんであんな水撒いてるのか私もわかりません。アダイウトン専用ピッチにでもしたいのでしょうか。

はい、既にFWが2人大怪我で離脱しました。いずれも長期離脱となり、シーズンの大半を棒に振ることになりました。
2人それぞれが勝負のシーズンと見据えていたでしょうし、彼らの無念は我々が想像する以上のものでしょう。
紺野は3/3YLC徳島戦で負傷したとのことでしたが、同世代のドリブラー・三笘が一年でスターダムを駆け上がったのに対しベンチを外れる試合が多かった昨季からの巻き返しを図る、勝負のシーズンだったと思われます。
渡邊はJ2山形からの個人昇格となり、初めてのJ1挑戦でやっと得点を挙げた...という、エンジンが掛かってきた矢先の負傷。
チームとしても4-3-3をやる上でWGの人材は必要不可欠。主に右WGをこなせる選手がこの段階で2人離脱したのは痛手という他ないでしょう。

収穫③躍動するベテラン勢

今季は昨年とほぼ変わらないスカッドで開幕。昨年同様に若手がチームの中心としてプレーする中で、ベテラン勢の活躍は大きな活力となりました。
CBからアンカーに本格コンバートとなった森重はここまで5試合で2得点。3/6C大阪戦では試合終盤に頭で合わせて決勝点を叩き込むなど、守備だけでなく攻撃でも光り輝いています
三田はここ何試合かで先発起用され、常にアグレッシブさを失わない攻撃性と献身的な守備で中盤からチームを支えています。3/28YLC神戸戦では待望のゴールが生まれました。
もう一人だけ特筆したいベテランがいますが、それは単独の項目として扱いましょう。

誤算③バカ2人

バカ

彼らにプロフェッショナルとして、子どもに夢を与える立場としての自覚が身に付いたと判断できるまではベンチ外でいいです

収穫④児玉剛

誤算③で勝手にポジションを落としていった人に代わりゴールを守る男。2019年にJ2山形から加入、初年度はJ1での出場なし。昨年はリーグ戦で待望の出場を果たしたものの、シーズンを通してバックアップ役に徹した。
それがなんと今季はここまでJ1で1試合、YLCで2試合の計3試合に出場、僅か1失点と安定感を見せています。
落ち着いたセービング的確なフィード積極的なコーチング。考えてみれば波多野に足りない物を全部持っているような気がしますが、若手多めのDFラインにおいて指示を送れるGKは最重要
正GK・林彰洋が長期欠場中とあって競争が激化しているGK。児玉にとっては念願のJ1での定位置確保へのスターダムを登り始めたばかり。更なる活躍が期待されます

あとYouTubeが面白い。向上心が高すぎる

誤算④4-3-3は合っている?

個人的見解としては、今すぐ4-4-2に戻してほしいなと思います。
昨年から導入している4-3-3システムですが、今季もあまり合っている感じはしません。というか中盤の人数多いのに対して前線スッカスカなんだから4-4-2の方がいいでしょ。アンカー向きの選手が多いことも理由の一つですし、ここまでの試合を見ても4-4-2になってから爆発!というシーンが多い気がします(主観)。
今後の戦い方を長谷川健太監督がどう考えているのか、というのは彼にしか知り得ませんが、4-4-2を待ち望む人は多いはずです。

おわりに

今週末は名古屋戦、来週は札幌戦に多摩川クラシコシーズン最初の山場が来たかな、という感じでございます。ノルマは勝ち点獲得でしょうか。最早ここまで重要なカードが続くとターンオーバーもクソもないので、チーム・サポーターが一丸となって強い気持ちで向かって行って欲しいと思います。私は在宅観戦です。

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