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2021/03/03 YLCvs徳島ヴォルティス ゲームレビュー

本拠地開幕戦となるルヴァンカップ第一戦、見事にウノゼロ勝利を飾りました。

スタメン

スタメンは以下の通り。

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若手の中村拓海蓮川バングーナガンデ内田紺野田川といった面々がスタメン入り。前回の試合・J1第1節浦和レッズ戦からは11人変更のターンオーバーとなりました。
フォーメーションはこんな感じでした。

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前半

浦和戦では自陣に押し込まれる時間が長引いたが、今回は若手の奮起もあり早くから仕掛ける展開。右サイドの中村拓海→三田が繋ぎ、紺野がドリブルで徳島のディフェンス陣を崩していく。左サイドも同じようにバングーナガンデ→内田が積極的にボールを追い、敵陣深くまで駆け込んでいく。

しかし、あと一本がなかなか出ない。押し込まれているながらも落ち着いてパスを回すディフェンス陣に対し、最後の一手を打てずにいた前半。

35分、三田が中盤から蹴ったFKがゴール前に流れ、最後は青木がヘディングでゴールを狙うもGK長谷川のファインセーブに阻まれる。前半のシュートはこれだけだったぽいです。

攻撃陣は積極的にサイドを使いながら駆け上がって行ったが、今季もチャンスを掴み切れないのは健在なのか。若手主体となり連携が心配されたが、少なくとも攻撃に関してはその心配は杞憂だった。
一方の守備、浦和戦から引き続きの懸念点ではあるが、パス精度がやや欠け気味に見えた。決定的なチャンスを招くようなシーンはなかったのだが、長いシーズンを戦う上では万が一が起きる可能性も少なくない。早めに修正しておきたい

後半

後半に入ってからも攻め方は変わらず。ただ、縦方向へのパスや深い位置からのクロスといった場面は前半に比べて増えたような印象があった。敵陣でのこぼれ球を逃さず仕留めに行くような瞬間もあったものの、とどめを刺すことはできず。

始まってすぐの48分、川上の突破からペナルティエリア中央に流されたパスを河田にシュートで反応されたが、児玉がナイスセーブ。児玉はこの試合を通して安定した守備とフィードを見せており、最後列から攻撃陣を盛り立てていった。

なんてことをしていたら59分。永井が右サイド隅からクロスを上げると、的確にゴール前に落としたボールはDF藤田がクリア。しかしそのボールは田川の正面に落ちる。スタメン起用に応えたい若きウィンガーは好機を逃さず、左足から放たれた強烈なシュートはキーパーの頭上を越えてネットを揺らした
試合が終盤へと向かう時間帯、精神的優位に立てる貴重な1点を掴んで見せた。

以降は東京の守備が支配したような展開。交代で入った髙萩小川渡邊はそれぞれ左サイドから敵陣に切り込み相手を揺さぶっていく。

そんなこんなで後半アディショナルタイムも消化し、無難にウノゼロ勝利を収めた。

振り返り①攻撃

若手主体のメンバーらしく、スピーディーな展開で相手ディフェンスに揺さぶりをかけてはいたが、得点を掴むためには更なる完成度が必要となるだろう。

特に両サイドバックはそれぞれの課題を見つけた試合となり、リーグ戦で出場機会を得るには必須となるだろう。中村拓海は得意とするクロスに持ち込む場面が見られたが、一方で細かなパスの出し入れはイマイチだった印象。左サイドのバングーナガンデは縦関係の三田・紺野との連携こそ優れていたが、交代した小川の展開力と見比べるとまだまだ壁は厚いだろう。

良く動けていた選手を挙げるとすれば田川内田だろうか。田川は決勝点を挙げる活躍もあったが、スピードを活かしたプレッシングやチェイシングでも魅せる場面があった。内田は前後半通して献身的なプレーが見られ、体を張ったクリアやプレスで客席を沸かせるシーンが多々見られた。互いにポジションは違うが、存在感を示していくためにも重要な働きをしてくれたといえよう。

振り返り②守備

無難オブ無難。いくつかミスはあったものの結果的にゼロに抑えたことが重要。蓮川・オマリのCB陣は落ち着いたプレーを見せており、相手の攻撃を切る役割はしっかりとこなしていた。中村・バングーナガンデは簡単に抜かれるシーンもあり、場面に応じたプレー選択にまだ磨きをかける必要がある。

アンカーで移籍後初スタメンの青木は攻守に冴え渡っていたが、特に守備では相手のキーとなるパスを的確に処理。終盤にイエローカードを貰ってしまったが、ハードワークで期待通りの活躍をしてくれた。

GKの児玉はなかなか出場機会に恵まれないが、先述した通り安定したセービングと正確無比なコントロールを誇るフィードでビルドアップの重要なピースとなった。プレーしているところを見るのは初めてだったが、チームに安定感を与えられる選手をバックアップに置けるのは豪華というほかない。

振り返り③その他

4-3-3やる必要あります?昨年から導入しているフォーメーションではあるが、この試合では特に機能している感が見られなかった。後半途中からシフトした4-4-2での動きが優れていたことも要因ではあるが、選手たちの戦術理解的にはどちらがいいのだろうか。個人的には青木・森重・髙萩・品田・アルトゥールとアンカー向きの選手が多い問題を解決するためにも4-4-2でいいような気はした。

次節への期待

3/6、いよいよセレッソ大阪戦である。大阪で警戒すべきは何と言っても大久保嘉人、開幕節で見事なゴールを決めるとこの試合の裏で行われたルヴァンカップ・川崎戦では2ゴール古巣対決で結果を残したベテランに対し、若きチームがどのように対処していくのかは重要だ。

ここまで2試合を終え、計算されているだいたいの選手がプレータイムを得たような気がするが、どのような選手起用を行っていくのかはとても注目される。

前回の浦和戦に比べると記事の内容が薄い。それもそのはず、現地に行った記憶だけで書いてるからなのです。まだJリーグ公式のハイライトも上がっていないので、出たら見直しながらいろいろ書き足したい感も。

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