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「~という形」「~となります」と言ってしまう人は頭が悪いと思ってしまう

「今回の体制はこういった形となります。」
「このような形でご用意させていただく形となりました。」

こんな言葉遣いを聞いたことないですか?

私はこの言い方を聞くと、「頭悪っ」「気持ち悪っ」と感じてしまいます。

「~という形」「~となります」という言い方は、大変便利ですが、本当は正しい言い切り方があるにも関わらず、自身が言うことを整理できていないために、つい出てしまう言葉遣いだと考えます。

そもそも形にはなってない

「今回の体制はこういった形となります。」という言い方ですが、本当に形(かたち)になっているでしょうか?

例えば、とあるプロジェクトを実施するにあたって体制を組みました。このメンバーで臨みます。という意味で、言っていた場合は
「今回はこの体制でこのプロジェクトに臨みます。」
という言い方が正しいはずです。

「~なります」って今は何?

「以上となります。」という言葉も、まどろっこしい言い方をせずに「以上です。」と言えばいいのでは?と思うことが多々あります。

そもそも「~なります」という言い方は、
”今は別のものであるが、今後こういった変化を迎えます。”という意味で聞こえます。

例えば「今回のお見積りはこちらになります。」と言われたら、「ん?なりますってことは今はなってないの?」「何が起きたらこの見積金額になるの?」と感じてしまいます。

「~なります」という言葉はたいてい「~です」という言葉に置き換えることが可能です。

なぜ「~という形」「~となります」と言ってしまうのか

冒頭にも書いたが、自身でいうことを整理できていない、言語化できないからこれらの言葉に置き換えてしまっているのだと思います。
あとは口癖であったり、社会人になった際にビジネスマナーとしての敬語の修練をしっかりと積んでこなかったのでしょう。

実際はこの言葉以外にも自身で整理できていない言葉遣いがあります。
それは「えーーー」「あーーー」です。

「えーーーー今回は、えーーーこういった形になります」

もうこれについては気になり過ぎて、内容が頭に入ってこないです。こちらもまったく意味のない言い回しというのか、癖というのか。

こういった言葉遣いは気を付ければ直すことができる

という私も実は、社会人になりたての頃は、この言い回しを使ってしまっていました。しかし、ビジネスマナー講師に「形にはなりません」と厳しく何度も注意されて、気を付けるように習慣づけました。

話す前に、一度立ち止まり何を言うのかパッと整理してからしゃべり始めるのです。そうするとよどみなく言葉がつながり、日本語としての意味も通ったわかりやすい表現に変わります。

ただし、たまに勘の良い人に「あなたの説明は書いてきた文章を読んでいるみたいでロボットのようでちょっと怖い」と言われることもあるので、できる限り表情豊かに話すことを心がけるようにしています。

えーーー今回はこのようなで記事を書きましたが、ぜひ実践してみてください。きっと言葉に詰まることなく、話せるようになります。(なります。)


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