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【ちびむす、こぐま、ピグリ】5歳からの点描写(点図形)【どれがいい?】

未就学児の知育として有名な点描写(点図形)ですが、我が家の息子が取り組み始めたのは去年。年中の初夏頃でした。
ネットでは「3歳からやってます!」と、早期からかなりやり込んでいるお子さんの情報がたくさん出てくるので、今更遅いかな…とハラハラしながらの取り組み開始となりました。

あれから約一年。
色々あったものの、息子は今でも点描写に取り組んでいます。好きなワークを持ってきて!と言うと必ず点描写のワークを持ってくる程度には気に入っているようです。
知育界隈の一般常識からすると少し遅いスタートだっと思うのですが、同じような状況の方のご参考になれば幸いです。



点描写(点図形)で有名なのは、

  • ちびむすドリル

  • こぐま会

  • ピグリシリーズ(ピグマリオン)

この3つでしょう。
ちなみに“点図形”というのはこぐま会での名称、”点描写”というのはピグマリオンでの名称になります。ちびむすではどちらも記載されています。名称が異なるだけで内容は一緒です。

後述しますが、我が家は一番最初にピグリシリーズの『点描写①』を購入しましたがあまりの難しさに即挫折。次に無料でダウンロードできるちびむすドリルを選択し、ゆっくり進めていく流れになりました。

それぞれ我が家が取り組んだ順を追って記録していきます。




ちびむすドリルの”点図形”

ちびむすドリルは知育・学習プリントが無料でダウンロードできることで有名なサイトですね。自宅にプリンターがあるご家庭では重宝するのではないでしょうか。

ピグリシリーズの『点描写①』で早々に実力不足を悟ったので、もっと簡単なものはないか…と探してたどり着いたのがこちら。
しかし、息子の実力を適切に測れない母親(私)は、「ピグリのは難しすぎたけど、そうは言ってももう5歳だし、さすがに3×3は簡単すぎるだろう…4×4から始めよう」と、4×4シリーズを印刷。結論から言うと、この判断は非常に甘かったです。

「できない!!!!!!!!」

と、癇癪を起しまくる息子。この点描写は、大人から見ると「何が難しいの…?」と思ってしまうところに落とし穴があると思います。できなくて泣きわめく息子を目の当たりにした私は唖然。
どこの点を通っているか数えられない、斜めの線が理解できない、と、息子にとっては思っていた以上に難しかったようです。

ちびむすドリルには、点図形プリント(ミニ)というシリーズがあり、そちらは3×3からのスタートとなります。特に1~4は子供にとって難しい斜めの線がないので、年齢に限らず初めて取り組む場合はまずここからスタートすることをお勧めします。

ただ問題数が少ないため、これだけで進めていくといきなりレベルが上がったように感じてしまいます。子供としても場数が踏めていないまま難しいパターンに進んでしまうので躓くことが多いのではと思います。
そのため、ちびむすドリルは触りとしてレベルを確認し、そのレベルを踏まえて他のワークを追加することが最も効率とコスパが良いのではないかと考えます。

我が家はプリンターを備えておらず印刷にもお金がかかることから、ちびむすドリルはいったん諦めこぐま会の『点図形1』を購入することにしました。


こぐま会の”点図形”

こぐま会の『点図形1』はちびむすのミニシリーズと同じ3×3スタート。後半は4×4にレベルアップします。

消せなくなるよと注意しても「色鉛筆で描く😡」と聞かなかった
(そしてぐちゃぐちゃになったの草)


このワークの優れているところは何と言っても超スモールステップを踏めるところ。
1ページに3問あるのですが、全く同じ問題が次のページにもあります。同じ問題を自然と2周できるように設計されているのです。
全く同じ問題を繰り替えすため前回よりできるようになったという実感がわきやすいのが大変すばらしいです。息子も「この前もやったやつじゃん」と茶化したりしていましたが、毎回自分の成長を実感できたのは自信になったようで「昨日より上手い!」と前回分と比べながら褒めると喜んでいました。

最初はこんな無茶苦茶でも…
繰り返し取り組んでたら上手になります!
本人の自信もUP

斜めにつなぐ線も出てきますが、基本的にスモールステップになっているし問題数も多いので少しずつ慣れてきます。そして慣れたころに4×4にステップアップ。この一連の流れが本当によくできています。さすがお受験ドリル!

息子は点図形1で自信を付けたのか、結構あっとう間に終えてしまい『点図形2』へ。2は5×5から始まり6×6へ進みます。こちらも徐々にステップアップしていくので、負担が少なかったと思います。息子もこのあたりから「点図形もっとやりたい!」と言うようになり、積極的に取り組むようになりました。こぐま会様様です。

①よりレベルアップしていますが少しずつ取り組みました。
目もちゃんと描いててかわいい。


こぐま会では続けて『点図形3』もあるのですが、お受験用で少し形式が変わってしまう応用問題ということもあり、我が家では2が終わったところで満を持してピグリシリーズに進みました。


ピグリシリーズの”点描写”

ピグリシリーズは算数などの早期教育で有名なピグマリオンが提供している能力開発問題集のシリーズ。点描写と言えばピグリ、というほど界隈では有名なので、私も最初はその情報を頼りにこちらを購入しました。

ピグリシリーズの数ある点描写ワークの初歩の初歩、その最初の1ページがこちら。

はい難しい!!!
先述した通り、全く点描写に取り組んだことのない息子にこれを与えたのは早計でしたが、こぐま会などで練習した後もう一度挑戦できたので結果的に無駄にならなかったのは幸いでした。

(蛇足ですが、この点描写①はピグリ公式サイトでは3歳から推奨されています。これができる3歳っているんですか…!?…いや、深く考えるのはやめましょう笑)

『点描写①』はすべて6×7の点描写で構成されています。が、マスが増えなくとも後半は図自体がとても複雑で難しいものになってきます。
ここまで場数を踏んでいた息子でも後半になるにつれて「むずかしい!!」とまた癇癪を起していました…。
なのでこぐま会の『点図形2』を再度購入しなおし、ピグリシリーズを一旦止めてそちらをやり直したこともありました。

左側のドラゴン?の足のように、線と線が重なっているところは
子どもにとって特に難しいようです。
使っていない点にマークをして分かりやすくするなどフォローが必要でした。

ですがピグリの点描写をやった後こぐま会に戻った息子は「簡単すぎる」と逆に拍子抜け。難しすぎても気に入らないし簡単すぎても気に入らない…難しい男…!
結局、息子の機嫌やその日のコンディションを見ながら、取り組めそうなタイミングでピグリの方もコツコツ続けていきました。

さて、そうして『点描写①』が無事に終わったのでやれやれ…と一息ついていた私。ここまで一年近くかかったとは言え、当初やらせたかったことは結構やってきたし、ピグリの点描写はこの先難しくなりそうだし、一旦休憩するかな…と考えていましたが、この期に及んで息子からまさかの要望が。

「もっと難しい点描写買って!」

ええ~!あんなに癇癪起こしてたのに!
…とは内心思ったものの、せっかくやる気があるなら…と、ピグリの『点描写②』へと恐る恐る進みました。

『点描写②』が①と違うところは図が7×6の横長になっていて1ページに3問掲載されている点です。こぐま会のワークと同じ様式ですね。
そして開けてみて拍子抜けしました。
なんか①より簡単そうに見える…!?

序盤の問題など明らかに簡単です。
何があったの…?

①は問題数こそ少ないものの複雑な図が多かったのですが、②は簡素ですし線もシンプルなものが多いです。(もしかしたら①発売後監修が入ったのかもしれませんね)むしろ①より②を先に購入した方が良かったのでは…?とすら思ってしまいます。

ここまでコツコツ積み重ねてきた息子は「これ簡単じゃーん」とノリノリで進めており、1か月程度でもう半分くらい終わっています。時々複雑な図や重なっている線が多い図だと唸っていますが、自分なりに考えながら進められており安堵しています。
ピグリシリーズの平面点描写は④まで、立体点描写は②まであるようです。どこまで進められるかは分かりませんが、息子の中でも習慣の一つになっているようなので今後も無理のない範囲で取り組められればなと考えています。

線と線とが重なっているところもスムーズにできるようになってきました!

結局効果はあったのか?

点描写(点図形)の効果は実際どの程度あったのでしょうか?

ピグリシリーズ巻頭には点描写は「注意力」「構成把握能力」「作業能力」「筆圧」「指先の調整能力」などの知能因子のチェックを一度に行うことができるので入試問題でもよく出題されると記載されています。
一般的には「集中力」「運筆」が鍛えられるなどと言われていますね。

うちの子の場合ですが、最初斜めの線や点と点をつなぐ位置の把握に苦戦していたのは、やはり”見えてなかったから”なのだと思います。
点描写に繰り返し取り組んだ今では、「ここの点は二つ使っていない」「次は3個進む」「これは一つ飛ばしの斜め」など、確実に”見て”把握する力がついていることから、点描写(点図形)に取り組むことで”正しく見る力”が鍛えられたのは間違いないと考えます。これは今後漢字の学習や図形問題などに取り組む上で良い効果が期待されそうです。

また、息子の場合上達の足を引っ張っていたのは明らかに運筆の雑さでした。きれいに点の上を通っていない雑な線があるためどこがどこか分からなくなり間違える、というようなことがよくありました。
こぐま会もピグリシリーズもお受験用に作られている教材であるためか、「できるだけ正確に早く描くことを指導するように」と記載されていますが、私は息子にそこまで指導していません。
我が家はお受験をゴールにしているわけではないのと、息子の性格上細かいことをいちいち指摘されると嫌になるのが目に見えていたからです。
ですが、いろいろな点描写(点図形)に日々取り組むうちに、自然と運筆力も鍛えられてきたように思います。最近ではきれいに点を通らなかった線は自ら消して描き直すなど、昨年では考えられなかったような成長っぷりを見せています。
(掲載している写真を見ていただくと分かりやすいと思います。)

私の関わり方としては、できるだけ口を出さないようにしているつもりです。これも息子の性格上あれこれ指示出しされることを嫌うことと、失敗しながらでもとりあえずやらせてみたほうが上手くいきやすいという経験則からそうしています。
時々行き詰っているときに「ここの点、見本だと空いてるね」とか「ここがちゃんと点の上を通っていれば間違わなかったかもね」などとフォローしています。(それでも声かけが気に入らなかった場合は癇癪を起されますが笑)どうしても難しく行き詰ってしまった問題があれば、その日は違う問題に取り組んで後日再チャレンジする、など、息子が気持ちの折り合いを付けられるよう工夫しているつもりです。

我が家では点描写以外のワークにも取り組んでいますが、点描写はその中でも一番息子を放ったらかしにできるので私自身もありがたいです。問題を読んで一緒に考えるものではないので、「とりあえず先に点描写やっといて〜」と声だけかけて自分は家事をしたりしています。始めると結構集中してくれますしね。


点描写は5歳から始めたのでは遅いか?

遅すぎたかなと焦っていましたが、決して遅くなかったと思います。むしろ1年で進められた内容を考えると、描く力がある程度備わっているこの年齢だったからこそスムーズに進められたのではないかとすら思います。
ピグマリオンでも「何歳から始めても効果がある」とされていますし、何かを始めるのに遅すぎることはないのだなと実感しました。
お受験など近未来でのゴールを設定する場合は違うかもしれませんが、我が家のようにゴールはないけどやってみようか、という場合は何歳からでも取り組むことをおすすめできます。

何より、最初あれだけ癇癪を起していた点描写を今では楽しんで取り組んでくれていることはありがたいです。
今後も取り組みが進んだらまた記録していきたいと思います。


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