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寝る前1分おんどく366日(西東社)を使って国語の学習【5歳】

昨年度(年少時)に購入したこちらの本。
ちょうどひらがなの拾い読みができるようになり、スムーズに読む練習にならないかと購入したものでした。

400ページでとても分厚い!けど、中のお話は1作1ページ~5ページ以内と短いです。寝る前に少しでも読みましょうというコンセプトを感じます。
最初は短い文章やことわざから始まり、徐々に長文の物語が増えていきます。


イラストもかわいいです!


年少時に購入したものの、実は我が家ではあまり積極的に使用していませんでした。音読本としての真価を発揮してくれはじめたのはつい最近です。
理由は、この本だけでは拾い読みが卒業できなかったため。
最初のページが「わがはいはねこである。なまえはまだない。」という有名な冒頭ですが、拾い読みをはじめたばかりの4歳には言い回しも難しいためピンとこなかったようです。

話は少し逸れますが、結局息子が拾い読みを卒業できたのは当時通っていた公文のおかげです。
公文国語では「あか」「くつ」などほんとに短い単語から練習するのですが、超スモールステップで進んでいくためみるみるうちにスムーズな音読ができるようになり、公文式の効果を実感する経験となりました。

公文教材の参考はこちら↓


さて、拾い読みが卒業できたので音読本に移ったのか…と言われればそうではなく(笑)
甘えん坊の男児は音読を勧めるも「え~長いからやだ!お母さんが読んでよ」と渋るばかり。ただ、息子は絵本の読み聞かせは大好きなので、寝る前の読み聞かせ本として使っていました。

お話の内容は、「3びきのこぶた」「おおきなかぶ」など幼児でもおなじみの分かりやすい話から「蜘蛛の糸」「注文の多い料理店」など小学校では中学年頃に習うような少し難しい話、はたまた「方丈記」や「枕草子」と言った古典分野の話まで様々。

ただ1作長くても5ページぐらいで終わるように構成されているので、長い作品はすべてではなく一部抜粋されています。なのでストーリーをしっかり味わって読みたい親子や、本が好きで自力でどんどん読める小学生には向かないと思います。
逆にこの構成で私が良いなと思ったところは、幼児や低学年でも小難しい作品に”とりあえず”触れられるところ。すべてのストーリーではなくても、物語の一部を知っていれば後々その作品を丸っと読んだとき「あっここ知ってる!」と興味が湧く効果が狙えると思います。
実際息子も、注文の多い料理店が大好きでよく読み聞かせをせがまれます。言い回しなどが難しいためすべてを理解しているわけではないと思うのですが、「大きな犬が出てくるのがおもしろい。ちょっと怖いけど」と、自分なりに楽しんでいるようです。これがもし一作全部収録されているとなると、逆に難しい文章が続きすぎて飽きてしまっていたと思います。子供にとっては腹8分目くらいで終わるので「短いけどなんかおもしろかったな」と思えるのだと思います。

さて、そんな読み聞かせを1年くらい続けていたのですが、最近になってまた国語学習をどうするか色々考えていまして。ひらがなの読み書きとカタカナの読みがほぼできるようになり、毎日読み聞かせもしていて、さて就学まであと1年何をするか…。と、情報収集をしていたところ、やはりどの方も口をそろえて「音読が大事」とおっしゃっていることに気づきました。

そこで思い出したこの本。
いよいよ音読用として使えないかと、よく見てみると…

ありました、息子のやる気スイッチを押せる仕掛けが!

音読できたらマークできるようになっています。
視覚ご褒美が大好きな子にはうれしい。


ご褒美シールやスタンプ集めが大好きな息子はまんまと食いつきました。
「読んで色塗りたい!」

こうして約1年かかりましたが、音読本としての真価をようやく発揮してくれるようになりました。
でも、読み聞かせに徹したこの1年は無駄じゃなかったなと思います。それは昨日の息子の音読を聞いていて思いました。

びっくりするくらい上手!!

おむすびころりんすっとんとん♪と歌ってました


ただ読むだけじゃなくときどき抑揚を付けており、未就学児としては申し分ないくらい上手に読めていました。きっと毎日親の私たちが読んでいるのを聞いていたからこその成果だなと思います。読み聞かせで親しんでいた本だからこそ、アレルギーなく音読ができるようになったのではないでしょうか。

去年は「え~長い」と嫌がっていた長文の音読も、自分からチャレンジしたいと言ってくる日も増えてきました。
ルーティン化が得意な性格もあり、寝る前の新たな日課になってきています。

音読が実際どのくらい国語学習として価値があるのかなど専門的なことは何も分かりませんが、読むことに親しんでおくのはこれからの長い人生でも絶対無駄にはならないと思います。
これから文章の読解に進んでいくにあたっても、自分でスムーズに読め話が理解できる力は基礎になります。
なのでしばらくこの本を頼りに音読を続け、力が付いてきたなと思ったら小1向けの読解ワークなどに取り組んでほしいなと考えています。


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