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カノン進行の理論を実例と共に紹介

こんにちは、シムーです。

今回は、おそらく音楽をかじったことがある方なら
必ずと言っていいほど耳にする
「カノン進行」について
書いていこうと思います。

参考サイトは以下。
いつもお世話になっています。

カノン進行とは

そもそもカノン進行とは、
パッヘルベルのカノンという曲の
コード進行を利用した曲構成のことです。

日本人はなぜかこのコード進行が好きで、
誰しも耳にした事のある有名な
Jポップのコード進行がカノン進行
ということも少なくありません。

たとえば「小さな恋のうた」(MONGOL800)や
「チェリー」(スピッツ)、
最近だと「Pritender」(Official髭男dism)など、
ヒット曲の多くに使われています。

コードの構成としては、キー=Cの場合
「C→G→Am→Em→F→C→F→G」
となります。

前回書いたCメジャーダイアトニックコードに
使われるコードのみでできていますね。

このコード進行がなぜヒット曲に多く使われるのか、
それにはちゃんと理由がありました。

カノン進行が多く使われる理由

理由としては、
構成音が順次進行によって綺麗に繋がるから
だそうです。

順次進行って何ぞやと思いましたが、
どうやら「ドレミファソラシド」のように
隣合った音(2度)に進行することらしいです

つまり、カノン進行にはコード進行の中で
「ドシラソファミレド」ができるので、
綺麗に聞こえるんですね!

さらには循環コードとなっているため、
安定して聞こえるらしいです。

循環コードとはその名の通り
循環できるコード進行のことです。

安定的なトニックから始まり、
いくつかのコードを経た後、
またトニックへと戻ってくる進行のことです。

キー=Cとした時、
「C→G→Am→Em→F→C→F→G」
のコード進行になると先述しましたが、これを
トニック(安定的、T)、
サブドミナント(やや不安定、SD)、
ドミナント(不安定、D)
で表すと以下になります。

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ポイントは最後の「C→F→G」から
先頭のCへと繋がるところです。

SD→D→Tという王道的な進行のおかげで、
コード進行の推進力になるらしいです。

パッヘルベルのカノンが作曲されたのが1680年頃、
実に300年以上前に作られた曲の構成が
今も使われ続けているのってすごいですね。
パッヘルベル何者なんだよ。

実際にやってみた

今回も実際に短い曲を作っていきたいと思います。

曲の雰囲気的に、無編集の一発録りです。
若干ミスってるのはデモだからってことで許してください…

今回の曲、カノン進行のルールを踏襲しつつ、
若干のアレンジを加えています。

基本的なコード進行は
「D#・A#・Cm・Gm・A・Gm・E#m・A#」
となっています。(一部異なる所もある)

「#」だらけでどうなってるねんと思いますが、
カポを3フレットにつけているからです。

ちなみに、愛用のカポはこちら↓

可愛い見た目の割にガッチリ固定されてビビリにくいのが特徴です!

話が逸れましたが、実際3カポの場合のコード進行は
「C・G・Am・Em・F・Em・Dm・G」
となり、カノン進行をベースとした構成となっています。

ポイントは後半の4コードです。

本来のカノン進行であれば「F・C・F・G」と進行していく所を
「F・Em・Dm・G」と進行しています。

実はこれ、コード自体は違えど
「SD・T・SD・D」の役割が同じとなっています。

さらに、Emには「ミ」、Dmには「レ」の音階が入っているので、
順次進行のルールも守れらています。

よって、王道とは違うコードでありながら
違和感なく進行できています。

この曲を作って気づいたのですが、
plentyの「人との距離のはかりかた」も
似たようなコード進行でした。

こちらの曲は、4カポでのサビのコード進行が
「C・G・Am・E・F・E・D・G」となっています。

なんか聞き覚えのあるコードだな…と思っていたら、
人との距離のはかりかたを半音下げた進行とほぼ一緒でした…
plentyの影響力すごい…

好きなバンドには無意識的に影響されてしまうのでしょうか…

まとめ

カノン進行についてまとめると以下になります。

・1680年頃にパッヘルベルが作曲した「カノン」のコード進行
・Jポップの有名曲によく使われている
・順次進行・循環コードによって安定して聞こえる

おそらく、カノン進行のコードで適当に演奏すれば
聞き覚えのある曲になると思います。

キーやコードの選び方次第でアレンジができるので、
初心者向けの作曲法かなと思いました。

是非ともお試しあれ。

今回はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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