2024.01.25
夕方、そそくさと職場を出たらまだ空が明るかった。私は子どもたちの送迎があるため、退勤が毎日ほぼ同時刻になる。
日が伸びて、春が近づいている。まだ1月、冬至の頃より春が遠のいているような気温だってのに。そんなことを思った。
思い出したことがある。
昨日、息子が不意に「妹が13歳(12歳かもしれないらしい)になったら自分は死んでしまう」と言い出した。取り乱すでも泣き出すでもなく、「明日はYouTubeを観てプラレールで遊ぶ」と伝えてくるのと同じトーンで。
何だそれは。子どもの霊感みたいなものか? だとしても娘の12〜13歳、つまり息子を15〜16歳で亡くすのは御免である。息子は数字に強いとはいえ、まだその数字がどんな意味を持つのかまでは理解できていない。遥か遠い未来という意味合いで、息子が「娘の13歳」を言っている可能性も、なくはない。
何故そのようなことを言い出したのか聞いてみたものの、要領を得なかった。年少の幼児との会話だ。まぁそうなるだろう。とりあえず「息子には100歳くらいまで、80くらいでもいいや、それくらい生きてほしいなぁ、お母さんは」と伝えておいた。願いというか、いっそのこと呪詛でもいい。早死しないなら。
母親の呪詛って強そう。
そんな息子は今朝、ぐずった妹をあやそうと近づいたら妹に拒絶され、「妹に怒られた」とシクシク泣いていた。「なんだよ来てやったのに」みたいなことを言って逆ギレとかしないんだ……優しすぎん? と思いながら夫と一緒にフォローした。息子は程なくして笑顔を見せていた。
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