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『ねこりん』

猫は死んで生まれて死んで生まれて、死んでくー
人に隠れて猫の墓場で死んでくー
猫は体をポイポイポイポイ 脱ぎ捨てて
猫の世界にみゅんみゅんみゅんみゅん戻ってくー

猫は自分を猫と知らずに猫に生まれるー
まさか自分は猫とも知らずに猫に生まれるー
猫の魂 みゅんみゅんみゅんみゅん緑
猫の世界はみどりのさざなみ

(Refrain)
鈴鈴鈴鈴(rin-rin-rin-rin)
猫の輪廻
鈴鈴鈴鈴(rin-rin-rin-rin)
銀の鈴(すず)
鈴鈴、鈴鈴、鈴鈴、鈴鈴(rinrin-rinrin-rinrin-rinrin)
猫の輪廻
鈴鈴、鈴鈴、鈴鈴、鈴鈴(rinrin-rinrin-rinrin-rinrin)
銀の鈴(すず)
みきのすず ここのすず まろんすず

猫は勝手に生まれて勝手に死んで、死んでくー
人に嫌われると好かれようと死んでくー
猫の人は心は猫人心
猫の瞳は猫人瞳

(Refrain)
みきのすず 一平の鈴 もう一丁 ピコのすず

猫はほんとは人間ただの猫だと知ってるー
猫はほんとは人間ただの猫だと知ってるー
猫は輪廻をルイルイルイルイループして
猫の涅槃でちょちょっとあくびするー
ああ、いい湯だ、もう一回生まれてくるか

(Refrain)
みきのすず 一平の鈴 もう一丁 ピコのすず

 (語り)
「猫にとって猫は人間なんだ」

[セルフ解説]
ほっとくと、だいたいキーはA、
リズムはシャッフルで人生を省察する内容になってしまうので、
この曲では気分転換でハードロック風の曲を作ってみるかと思い、
まだ中学生だった息子にリフを作ってもらいました。

おっ、そうくるか、という
ご機嫌なリフをちょうだいして、はりきるオヤジです。
で、リフを繰り返し聴いているうちに、
ハードロックなので、

歌詞はそこそこ過激でも全然よかろうよということで、
自分では飼ったこともなく、
雑食肉食でふだんは毛嫌いしている
「ネコちゃん」(尊称)をメインにすえてみました。

あいつら(「ネコちゃん」たちのことですw)、
いつのまにか自分の本性を隠し通して
人間たちの膝の上を仮設住宅にして、
甘やかされるときにはそこに滞在し、

気が乗らないとへへん、とそこを去っていくという
行雲流水的な、
おまえは修行僧かい、とでも言いたくなるような
生き方を手に入れながら

しかし、人の目につかないところでは
トカゲをとったり、スズメをとったりして
のびのびと野性を発揮しているという二面性を
ハードロックでいたぶってくれるわw、という感じです。

そのとき、脳裏に浮かんだイメージとしては、
永遠を表す横になった8の鈴鹿サーキットを
「ネコ」ちゃんたちが、
人間の膝の上や家の軒下を行き来するみたいに

あるときは死に、
またあるときは生まれ変わり、
死んだり生きたりして、F1なみの轟音を発しながら
にゃあにゃあ疾駆していくというものです。

しかし、歌詞で書くときには、
「猫」と書いていますが、
これはけものへんをとった残りの部分が、
「ネコ」ちゃんの正面の顔を思わせるからですね。

デモで渡したものは
音源化されたときには、
4つ打ちの現代リズムにアレンジされており、
「さすが、ヤマハ音楽院は違うのぉ」と感心いたしました。


このアルバムは、当時日吉にあった
ヤマハ音楽院に勤務してらっしゃった先輩のつてで
管楽器部隊にご参加いただいたり

広々としたレコーディングスタジオを使わせていただいた上に

TOTOでグラミー賞を受賞した先生に
レコーディングを直々担当していただくなど、
身に余りすぎる音楽環境を
準備していただきました。



サビのブレイクのあと、「ネコちゃん」たちのお名前が
みき、ここ、まろんといろいろと歌われていますが、
アルバム制作でお世話になった方々の
飼い猫ちゃんたちのお名前です。


いやー、ほんとうに
「ネコ」(尊称ぬき)ってなんなのでしょうね。

その本質はまだ理解不能ですが、

創作意欲をかきたてる存在であることは確かですっ。

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