サピックス:4年生:夏期講習6日目(中国地方):社会のメモ
中国地方の地理 - 授業ノート
1. 中国地方の概要
中国地方は大きく2つの地方に分けられます:
山陰地方(日本海側)
山陽地方(瀬戸内海側)
これらの地域は中国山地によって分けられています。
1.1 気候の特徴
地域冬の特徴夏の特徴山陰地方北西の季節風、多雪比較的涼しい山陽地方乾燥、晴天多い高温
瀬戸内海地域:
中国山地と四国山地に挟まれている
年間を通じて降水量が少ない(晴れの日が多い)
2. 人口問題と対策
2.1 過疎化の問題
特に山陰地方で顕著な問題となっています。
原因:
交通の利便性の差(山陽地方に新幹線がある)
気候条件(山陰地方の冬季の厳しさ)
産業構造の違い(山陰地方は第一次産業中心)
2.2 対策
観光業の振興
アニメやキャラクターを活用した観光地開発
交通網の整備
空港の整備
中国山地を横切る高速道路の建設
工場誘致
空港や高速道路周辺への工場建設
テレワークの推進
都市部の仕事を地方で行う環境整備
3. 農業
3.1 鳥取砂丘の農業
場所:仙台川の河口付近
特徴:
水が得にくい
砂が風で舞いやすい
対策:
スプリンクラーの設置(水不足対策)
防砂林の整備(砂の飛散防止)
主な作物:
ラッキョウ
長芋
3.2 山陰地方の農業
特徴:冬季の積雪により農業が困難
主な農業地域:
出雲平野
鳥取平野
主な作物:夏季の稲作
3.3 大山周辺の農業
特徴:山のふもとを利用
主な作物:
20世紀梨(日本梨の一種)
業務用野菜(飲食店やコンビニ向け)
3.4 山陽地方の農業
特徴:温暖な気候を活かした果樹栽培
主な産地と作物:
岡山県:マスカット(高梁川の沖積平野で栽培)
広島県:八朔(柑橘類)
4. 工業
4.1 山陽地方の工業
特徴:瀬戸内海沿岸に多くの工場が集中
主な工業:
石油化学工業
製鉄所
造船業
自動車産業(広島)
工場立地の理由:
交通の利便性(原料輸送に有利)
晴天が多い気候(屋外作業に適している)
広大な用地の確保(旧塩田跡地の利用)
その他の特徴的な産業:
倉敷:学生服製造
児島:ジーンズ製造
宇部:セメント工場(石灰岩の産地)
5. 水産業
5.1 瀬戸内海の養殖業
特徴:波が穏やかで養殖に適している
主な養殖方法:
イカダ
イケス
代表的な養殖魚:カキ(特に広島県)
5.2 環境問題:赤潮
原因:
工場排水
家庭排水
プロセス:
リン酸塩の流入
プランクトンの異常増殖
酸素不足による魚の死滅
影響:養殖業に大きな被害
6. 土地利用
6.1 埋立地と干拓地の違い
mermaid
Copy
graph TD A[土地造成] --> B{方法} B --> C[埋立地] B --> D[干拓地] C --> E[土などを運び入れて海面より高く] C --> F[工場用地など] D --> G[海水を抜いて干す] D --> H[農地として利用]
6.2 児島湾の干拓
歴史:
400年前から干拓を実施
米の生産過剰により一時中断
現在の利用:
淡水湖として農業用水に利用
注意点:
環境への影響に配慮が必要
現在は米の生産調整により新たな干拓は少ない