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本郷中学校の説明会と過去問のメモ

  1. 本郷中学校の教育理念と特徴

  • 自分の可能性を引き出すためにチャレンジすることを奨励し、安全に失敗できる環境を提供

  • 知識だけでなく、それを使う経験を通して主体性を育成

  • 基本的生活習慣の確立と計画性を重視

  • 上下学年のつながりを大切にした教育を実施

  1. 本郷中学校が育成したい力

  • 自分と異なる考えを持つ人を理解し、協力してコミュニケーションをとる力

  • 主体的に問題を設定し、解決するために学ぶ力

  • どのような状況でも学び続ける力

  1. 本郷中学校の具体的な取り組み

  • 文武両道の精神で、運動部と文化部どちらも充実

  • 学校行事は生徒主体で運営

  • 自学自習の習慣を身につける指導

  • 学年を超えた縦のつながりを大切にした活動

  • 英語コミュニケーション能力の育成に力を入れている

  1. 受験に向けての指導とアドバイス

  • 偏差値よりも過去問の正答率を重視

  • 社会と国語の感覚を正確につかむことが合格の鍵

  • 問題の意図を理解し、ルールに沿って正確に答えることが重要

  • 算数は確実に確認しながら解くことが大切

  • 中学受験のプロセスそのものが成長につながると伝えている

  1. 入学後の学校生活について

  • 学外のクラブチームとの両立は難しいため、学内の部活動に専念することを推奨

  • 運動が苦手でも大丈夫なように指導

  • 学食やお弁当の手配あり

  • 校内美化にも生徒が主体的に取り組んでいる

以下は四谷大塚のデータベースに登録されている2023/2022/2018/2017の本郷の算数・理科・社会の問題を解析した出題傾向です。

算数の出題傾向

  1. 基本的な計算問題:小数、分数、整数の四則計算を中心とした問題が毎年出題されています。計算力が重要視されているようです。

  2. 文章題:割合、速さ、水そうの問題など、日常的な題材を用いた文章題が多く出題されています。文章を読み解く力と、情報を整理して立式する力が求められています。

  3. 図形問題:平面図形と立体図形の両方から出題されています。図形の面積、体積、回転体の体積などを問う問題が目立ちます。空間把握力が試されています。

  4. 規則性を見抜く問題:数列の規則性を見抜いたり、ゲームの必勝法を導き出したりする問題が複数見られました。筋道立てて考える力が必要とされています。

  5. 数学的な考え方を問う問題:最大公約数の問題など、単なる計算だけでなく数学的な考え方の理解を問う問題も出題されています。

  6. 難易度の高い問題:標準的な問題に加えて、かなり難易度の高い問題も複数出題されている印象です。

総合すると、本郷中学校の算数入試では、基本的な計算力に加えて、文章題の読解力、図形の理解力、規則性を見抜く力、数学的な考え方の理解など、算数の幅広い分野からバランス良く出題されている傾向にあります。また、ハイレベルな問題も用意されており、受験生の実力を多角的に評価しようとしていることがうかがえます。

理科の出題傾向

  1. 天文分野:毎年、天体の動きや位置関係、惑星に関する問題が出題されています。月食、日食、惑星の公転や衛星についての知識が問われています。

  2. 物理分野:浮力、てこの原理、振り子などの力学に関する問題が頻出しています。実験結果の考察や計算問題が多く見られます。

  3. 化学分野:化学変化と物質の性質に関する問題が出題されています。気体の発生実験や、水溶液の性質を問う問題が目立ちます。

  4. 生物分野:動物の体のつくりや植物の光合成など、基本的な生物の知識を問う問題が出題されています。ヒトの誕生に関する発展的な内容も扱われています。

  5. 地学分野:気象現象に関する問題が時折出題されています。大気中の水の変化や、雲のでき方、竜巻のしくみなどが扱われています。

  6. 資料読解問題:グラフや表などの資料を読み取って考察する問題が多く見られます。資料から法則性を見いだしたり、実験結果を解釈したりする力が求められています。

  7. 論述問題:自然現象のしくみを論理的に説明したり、実験結果の理由を考察したりする記述問題が頻出しています。単に知識を問うだけでなく、理科的な思考力が問われています。

総合すると、本郷中学校の理科入試では、5分野をバランス良く網羅しつつ、特に天文分野と物理分野からの出題が多い傾向にあります。また、実験考察や資料解釈、論述問題など、思考力を問う出題が目立ちます。知識の暗記だけでなく、理科的な見方・考え方を身につけておく必要がありそうです。

社会の出題傾向

  1. 地理分野:地形図の読図問題や、日本の諸地域の特色に関する問題が毎年出題されています。地形や産業、都市の立地など、地誌的な知識が問われる傾向にあります。

  2. 歴史分野:古代から現代までの日本史の幅広い時代から出題されています。各時代の主要な出来事や人物、文化などについての知識を問う問題が多く見られます。

  3. 公民分野:現代社会の諸課題について、グラフや資料を読み解きながら考察する問題が頻出しています。政治や経済、国際関係など、社会科学の基本的な概念の理解が求められています。

  4. 時事問題:その年の重要なニュースについての設問が毎年登場しています。日ごろから新聞などで時事問題に触れておく必要があると言えます。

  5. 資料活用力:グラフや地図、文章など様々な形式の資料が提示され、それらを読み取る力が試されています。単に知識を問うだけでなく、資料から情報を適切に取り出せるかが重要となります。

  6. 論述問題:自分の考えを文章で表現する問題も見られました。社会的事象に対する自分なりの見解を論理的に述べる力が求められています。

  7. 語句問題:歴史用語や地理・公民分野の専門用語について、漢字で正しく書ける力が問われています。

総合すると、本郷中学校の社会入試では、地理・歴史・公民の3分野をバランス良く出題しつつ、特に地理分野からの出題が多い傾向にあります。社会科の基本的な知識に加えて、資料を読み解く力や、現代社会の課題について考察する力が試されています。日ごろの社会科の学習に加え、時事問題にも幅広く触れておくことが求められると言えます。