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「9時開庁」は行財政改革、行政の効率化?(2)

【ブログ更新日】2022-06-23 17:30:05

あまりに市民をバカにしたやり方に、呆れ、激昂しましたが、落ち着いて再度整理してみました。

1. 4.4%という数字

閉庁する45分間に来庁された市民は、4.4%だと言います。

この数字を聞かされた市民は、「たったの4.4%か、たいした影響はないのだな」と納得されるでしょう。

3.3%の場合は、どうでしょうか。

これも同様に「たったの3.3%か」と感じるでしょう。

これは、9時からの15分間に来庁される市民の数字です。
 
たったの3.3%だから、もう15分遅らせてもたいした影響はないはずになります。

何かおかしいですよね。

4.4%は影響が少ないことを納得させるための「トリック」なのです。

市民は、それぞれの都合があって、その時間帯に来庁します。

行政は、民間企業とは違いますから、「数が少なければ、切り捨ててもいいという発想」はしてはいけないのです。


2. 朝の30分間

朝の30分間、職員は市民を入庁させないで何をするのでしょう。

説明だと、5分の朝礼、15分のミーティングが想定されていますが、これは完全に「空想」です。

15分のミーティングを「毎日やる」ことはありません。

仮に、朝礼やミーティングをしていても、数少ない来庁者の対応が出来ないことはありません。

これまでもやってきたことです。

「市民を入庁させない」根拠は全くありません。


3. 400万円の削減

「仮に、8時10分までに来て、5分の朝礼、15分のミーティングをすることを想定すると、20分間分の時間外手当を払うことになり、その合計が400万円になる。

これが、削減効果になる」と説明しています。

① 職員は、8時10分に来て、こんなことはしていません。これからもしないでしょう。

② したがって、これまで400万円も時間外手当を出したことはありません。

③ これまで、出したこともないのに、なぜ削減になるのでしょうか。出していたものがなくなって、初めて「削減」と言います。

全く論理的に成り立たない虚構の数字で以って、「市民をだましている」と言っても過言ではありません。


4. 商業施設との比較

市長が例に出した、「商業施設で以って、行政を語る」例は、バカバカしくて、批評する価値もありません。


これは、「財政健全化にも、行政の効率化にも、全く関係のない」ということです。

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