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馴染みがないようで、意外と私たちに身近な存在? 三菱重工はこうして日本の経済を、そして私たちの生活を変えてきた!

 重工業メーカーのリーディングカンパニーである三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)をどこかで見た、もしくは聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、「重工業」という名前からは具体的な事業内容や、私たちの生活との関わりについてパッとイメージするのは難しいかもしれません。
「名前は知ってるけど、詳しくは知らない。」そんな学生に重工業の世界と三菱重工を5分でお伝えしますので、ぜひ ”業界研究””社会勉強” の一環として最後まで読んでみてください。最後にはスペシャルイベントの案内もあります!


1、歴史から知る

― 海・陸・空・宇宙と挑戦を続けてきた三菱重工の軌跡 -

歴史写真

<写真:長崎造船所> 三菱重工の始まりの地。現在もこの地で造船事業を続けている。

 時代は約150年前の江戸時代。坂本龍馬が日本初の株式会社である海援隊を創設しました。この会社の経理担当をしていたのが岩崎彌太郎(三菱グループの創業者)です。その後、日本が開国し、海外と貿易を開始しました。海洋国家である日本が貿易を開始するとなった時に最初に必要になるのは「船」であり、船の需要が高まった時に造船事業に取り掛かったのが三菱重工です。
 ちなみに、三菱グループは貿易(海運)業からビジネスを展開していきます。この海運事業を現在も継続しているのが、日本郵船株式会社です。また、海外から資源を取得する、商品を販売するといった事業を継続しているのは三菱商事株式会社です。そして、海外との貿易が始まって必要になったのが「保険」です。運行には天候による沈没や、海賊に資産を奪われるなどのリスクが存在します。そこで始まったのが損害保険や生命保険事業。現在の東京海上日動火災保険株式会社や明治安田生命保険相互会社です。「損害保険会社になんで海上という名前がついているの?」と思う方もいるかもしれませんが、海の上におけるリスクに対する保険が発端という歴史を見れば理解できますね。
 さて、造船事業から始まった三菱重工ですが、時代の変化の中で陸においては「鉄道」が発展していきました。都市開発の中では重機も必要になってきます。このようにして三菱重工は重機や鉄道の製造にも事業を展開していくことになります。関東の方であればお台場と都内を結ぶ「ゆりかもめ」や、江ノ島をつなぐ「湘南モノレール」など乗ったことはありますでしょうか。これらのモノレールも実は三菱重工が関わっています。
 先日(2020年7月20日)ニュースにもなっていましたが、種子島宇宙センターで三菱重工が製造したH2Aロケットが打ち上げに成功しました。みなさんがよく三菱重工の名前を聞くとしたらこうしたロケットのニュースでしょう。最近では国産の飛行機製造にも取り組んでいたりと、三菱重工は空のビジネスも手掛けています。
 三菱重工はザ・日系大手メーカーというイメージが強く、安定した企業かと言われれば100年以上事業を続けているわけですから、安定していると言えるかもしれません。しかし、安定というのは同じものを作り続け、同じサービスを提供し続ければ良いというわけではありません。時代が変われば求められるモノもサービスも異なります。そういった意味では、長い歴史の中で事業を幅広く展開、そして成長してきた三菱重工は「安定を手にするために挑戦をし続けている企業」と言えます。


2、事業内容から知る

- 縁の下の力持ち。三菱重工が手掛ける事業とは -

さて、ここまで三菱重工の歴史について紹介してきましたが、三菱重工が「縁の下の力持ち」である理由について探っていきます。

キーワードは「エネルギーの生成」「快適な暮らし」「安全・安心」

1つ目の「エネルギーの生成」では、洋上風力発電などの再生可能エネルギーや火力発電、原子力発電を開発しています。私たちの生活に不可欠なエネルギーを生み出す事業です。
 2つ目の「快適な暮らし」では、身近なものでは空調設備や、交通システムといった私たちの生活を豊かにする製品・サービスを提供しています。空調設備はマレーシアの象徴的な高層ビルであるペトロナスツインタワーといった大型設備から、店舗の設備といった比較的小さい空間まで幅広く提供しています。
 3つ目の「安全・安心」では、先に述べた船や鉄道といったインフラから、日本の国防に必要な特殊車両や航空機、艦艇の製造にも関わっています。
 このように、私たちが手にするモノは少ないかもしれませんが、私たちが生活する上で必要不可欠なモノを製造し提供しているのが三菱重工であり、このように考えると様々な側面から私たちは三菱重工に触れていることがわかりますね。


3、人を知る 

― 自ら課題を見つけ楽しめる人であれ! ―

三菱重工_峯岸 (2)

 ここまで見てみると三菱重工は、事業の幅は広く、そして私たちの生活に深く関わっていることがわかります。そんな三菱重工で働く人はどんな人でしょうか。
三菱重工の人事担当、峯岸さんに聞いてみました。


「三菱重工が求める人材として、”自ら考え、自ら課題を見つけ、最後までやり遂げる。これを楽しめる人”です。これは三菱重工の歴史を見てもわかる通り、時代の変化の中で主体性をもって動ける人、変化を楽しめる人が多いようです。
そして、活躍する人材は理系だけではありません。文系の学生も営業や資材調達、経理財務、法務、人事といった職種で活躍する先輩方もたくさんいますし、社会環境が激変している現在は、社会が求める価値に整合した「新しいビジネス」を生み出していく必要性が高くなっており、そういった意味では理系・文系問わず、創造性を膨らませて事業を推進できる人材こそが活躍できるフィールドがあります。」


最後に

今回は3つの視点から三菱重工を見てもらいました!
意外な発見はありましたでしょうか?
名前を知っている企業でも「歴史など、別の角度から調べてみる」「企業の方に話を聞いてみる」などの取り組みができるとより理解が深まっていきますね。


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Writer:Soki Yamada

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