かせゆまさん_

“外資系就活のススメ【就活と○○】両立の極意とは?”

 #知るカフェ就活体験談 vol.4


知るカフェ就活体験談vol.4では、大手外資企業に入社予定の東京大学農学部4回生のKさんにお話を伺いました。知るカフェスタッフでもあるKさんは、店長や部門のリーダーを務めるなど大活躍する一方、大学では体育会系の水泳部に所属。さらには週25コマの授業や実験など、様々な活動を両立させながら就活を乗り越えた経験を持ちます。

今回は、外資系と日系の就活における違いなどの基本的なことから、外資系就活で求められる人材について、多忙な日々を送ってきたKさんの就活中のスケジュールと両立方法など、Kさんの自身の知識と経験をたくさん語っていただきました!


外資系企業と日系企業との違い


―外資系企業の特徴はなんですか?

特徴を挙げるとすると、まずは少数精鋭ということですかね。大手の日系企業とかと比べてそもそもの採用人数も少なめ、1年目から大きな仕事も任せられて、現場に出る、という感じだと思います。私自身もつい最近まで内定者インターンを少しさせてもらっていました。そこでは、がっつりその日の売り上げを管理して、結果をNYの本社に送る、といったようなお仕事をしたりしました。
二つ目は任される仕事が大きいこともあり、日系企業と比べると外資系企業の方がお給料が高めということです。一方デメリットとして、福祉などが日本の企業より充実していないところが多いという印象はあります。私の内定先の企業は福祉も充実しているので、企業によってさまざまだとは思います。
三つ目は「世界規模」ということですね。日本の企業だと、ノウハウなど日本国内にとどまっていると思うんですけど、外資系企業は世界で様々な場所にオフィスを持っているので、世界各国の蓄積されたノウハウがある点で、世界規模といえると思います。

― Kさんは帰国子女ということですが、英語があまり話せない人が外資系企業に就職することは難しいのでしょうか?

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いいえ、そんなことは全くないです。外資系企業は英語力を求めていなくて、やる気と思考力があって、会社と波長が合う人だと誰でも向いていると思います。
もともと英語が苦手でも、入社前に英語力を伸ばすためにスピーキングのレッスンなども無料で提供してくれたりしています。ただ、選考過程で英語面接があるので、そこでは英語をうまく話せないとしても、英語を話そうとする意識を持ち、英語を話そうとする姿勢を見せられないといけないと思います。


―入社後は仕事の中で英語を使う機会は多いのでしょうか?

英語を使う/使わないは、部署によって大きく異なりますが、「外資系企業=海外で働く、英語を使う」という解釈は間違いだと思っています。外資系企業は海外にオフィスがたくさんあるけれど、それはそこの国で担当して欲しい業務があるからであって、必ずしも日本人が海外に行って働かなければならないという環境ではないからです。
外資では、「英語を使いたい、海外に行きたい」ということを自分から伝えると海外のオフィスに行って仕事がもらえる、といった企業が多いです。なので、英語が話せないから外資系はダメだ、と思う必要はありません。逆に海外に行きたいならば、日本の企業で海外進出に力を入れているところに行くのもいいのかなと思います。外資系企業は基本国内で働く人が多いです。コンサルやメーカーの外資だと、職場のほとんどが日本人で英語はメールだけで使う、という部署が多いと思います。


―外資系企業を目指した理由などはありますか?

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私は帰国子女でもあったので国際的な環境に憧れ、同じ会社の中でチームメイトとして外国人がいて、その人たちと一緒に働けることに魅力を感じたことが大きな要因です。私は仕事相手が外国人である環境ではなくて、仕事仲間が外国人であるような職場で働きたくて、外資系を選びました。
職場のほとんどが日本人という話をしましたが、私の部署は少しレアで、職場の4〜5割が外国人であるため、毎日英語で働ける環境にあります。
あと、就活の全体的なスケジュールが日系企業より早いため、面接の練習にもなるし、私の場合部活が忙しかったこともあり、早く決めたいという思いもありました。
 

外資就活のスケジュール

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― 外資系就活の全体的なスケジュールはどのような感じでしたか?

【3年生 5,6月】
イベント(就活支援、各企業に関する情報、就活のスケジュールを決める)/ES提出
【3年生 7月】
面接(インターンのための面接)

外資系企業の選考は、企業によってかなりスケジュールが異なります。インターンに参加しなければ選考を受けられない企業もあるので、まずはイベントに参加したりホームページで調べたりして、自分の行きたい企業の選考スケジュールを知ること、そしてどのように就活を進めるのか決めていくことが大切です。

― 就活時の、部活/就活/知るカフェの業務と多忙なKさんの一日のスケジュールを教えてください!

5:30 起床
5:50 出発 → 6:30 プール到着 → 6:50 練習開始 → 8:00 練習終了
8:30 一限開始 → 17:00 全ての授業/実験終了
17:30 就活イベント → 19:30 イベント終了
20:00 帰宅

という感じでしたね(笑)
忙しかったけれど常にいろいろな事をしていたから飽きが来ず、頭の切り替えをしっかりして充実した日々を送れてたんじゃないかなと今になって思います。両立のコツは、いやなことが1つあっても引きずらず、目の前のことに集中することですね!


 就活中の苦労したエピソードはありましたか?


外資系企業はインターンにいった人が本選考に行けるということで、インターンが実質本選考と考えられるのですが、私は7月にインターンに落ちまくったことです。7月末から8月末に猛烈に反省し、徹底的に自己分析を始めました。9月から始まった冬のインターンに受かり、無事に内定が決まりました。
自己分析で大事にしたことは、自分の一生がちゃんと繋がったストーリーで描けるようにすることです。具体的には、自分の長所と短所、そしてそれを支えるエピソードを書き出しました。そうすることで、自分がどうして今の自分になったのかを整理することができます。「感じたことや経験したことのそれぞれが、自分のこの部分に繋がっている」という風に、自分の経験をわかりやすく話せるようになり、面接官に響く面接ができるようになりました。

最後に

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ー就活を控えた学生のみなさんにひとことお願いします!

みなさんいろいろな理由で焦ってしまう時期だと思います。あの子は動いているのに私は何もやっていない・・・だったり、やらなきゃいけなさそうなことがいっぱいあってどれから手を付けたらいいのかわからない、だったり。確かにやることはたくさんありますが、優先順位をしっかり決めて、集中して取り組んでいけばなんとかなります!大切なファーストキャリア、しっかり考えて、満足できる未来を勝ち取ってくださいね!

いかがだったでしょうか。就職活動と他の活動の両立が忙しい時や、焦ってしまう時でも、落ち着いて目の前のやるべきことをこなす大切さが伝わってきましたね。外資系企業を受ける予定の人も、そうでない人も、就職活動以外の活動も充実させつつ、キャリアについて考えていきたいですね!

Writer:Miho Takahashi (Doshisha University)

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