好きとか熱量とか

昨日Twitterにも書いたんだけど、このページが素敵だ。

特にここ。

私の仕事はプロフェッショナルであるのと同時にパーソナルなものです。その手がかりとなるインスピレーションというものは、一言で言い切れるものではありません。思い出であったり、人であったり、素材の手触りや、それらが作られた場所だったり、心に思い浮かんだイメージだったりします。直感やその時々でこれだと思う気持ちに、多くがゆだねられています。

プロフェッショナルであると同時に、パーソナルだと言い切れる仕事。簡単な表現で見落としてしまいがちだけど、これは本当にすごい。

人はプロフェッショナルであろうとするとどうしても、早く結果を出すことや再現性や合理性を持ち出して、パーソナルな直感や、弱さみたいなものを押しやる。

対してパーソナルなことはどうしても、曖昧さや割り切れないこと、説明できない不合理さを含んでしまう。

仕事においてプロフェッショナルであろうとする態度はまったく正しい。だけど本当に新しいもの、役に立つもの、エントロピーを捨て去るための何かは、パーソナルな好きとか熱量みたいなところから生まれるから厄介だ。

リンク先ですがマーガレット・ハウエルは自分の好きなものを列挙している。自分の仕事以外にそういうものを見出せるところがすごいと思う。本当に好きとか、熱量がある人はそんな風に他社の仕事に敬意がある。

それと比べると、自分の好きや熱量には全然自信がない。究極的にはモノやモノづくりが、それほど強烈に好きではないのかもしれない。

逆に僕はこのページみたいに、誰かが発した信念のある言葉が好きだ。思考、思想、そういうもの。前向きで真摯な言葉。自分はそれほど芯がないからこそ、憧れてしまうんだと思う。

結論は特に無いのだけど、このページを見て、あらためてマーガレット・ハウエルが好きになった。しばらくユニクロの服しか買ってないけど、今年一着はマーガレット・ハウエルの服を書いたいな。



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