筆を執る
死にたいと常に思っていた
希死念慮に付きまとわれる生活に慣れてしまっていた
でも今はどうだ
生きたい 忘れられたくない 少しでも長く、この世界に自分の生きた証を刻み込みたい
そう思うようになった
そうでなければ、わたしはこうして筆を執っていないだろう
自分の生きた証は、誰かの記憶に残ることで成立する
きれいなだけの記憶ではないかもしれないが、忘れられることよりはいいだろう
誰かの記憶から自分の存在が霧のごとく消えていったとき
わたしという存在はなかったことになるのだ
それだけは避けたい
わたしはここにいる
できる限りを尽くして執筆している
この情熱は誰にも負けない
存在を刻み込む
記憶にも、そしてこのインターネットの海にも