頑張っている人にしか響かない言葉がある。
たった一言が、自分を救うことがある。
何もかも上手くいかない。こんなに頑張っているのに成果が出ない。結果がついてこない。24歳にして、そう感じる局面に何度も何度も直面する。失敗は、人を成長させる。一番苦しいときが、一番成長しているとき。そう聞いていたって、頑張っているのに成果が出ないってなんて辛いんだろう。
辛い。毎日不安で仕方がない。私のやり方が間違っているのか?
私は出来ないヤツなのか?
外資で働くってこんなにも大変なのか?
不安が押し寄せるたびに、私はこうも自分に言い聞かせる。
”Embrace it, you work at an International company where you have to leave the result no matter what. ”(外資で働いてるんだから、結果遺すのが当たりまえ。
ああ、そうなんだよな。大変じゃないなら、お金はもらってないよな。
だけど、考えて行動に移すだけじゃなくて、結果も残す。それが大人の世界なんだもんな。
だけど、こんなに色んな方法を試して、必死にやって、毎日脳がクラッシュするくらいまでに考えて、それで結果が出ない、って。
法人営業って、そんなに難しいんですか。私が出来ないヤツだからなんでしょうか。私がやっていることは、全部的外れなんでしょうか。
私には、もうわからなかった。何か出来ることが残ってるんじゃないかと、毎日遅くまでPCに向かい、気がつくと、深夜2時くらいになって、毎日趣味や勉強など、やりたいこともやれなくなってきていた。
私は、最初の能力の限界を迎えようとしていた。
そして、ある日、ふと自分の同僚に何の気なしにその話をした。
「私このままで方向性ってあってるんでしょうか。」
「失敗して、クビになったらどうしよう。」
同僚からは、建設的なアドバイスとか、そういったものが返ってくるのだと、そう思っていた。だが、違った。
「大丈夫だよ。」
ー大丈夫、って。
その言葉を聞いた瞬間、涙が止まらなくなった。
「あなたは、こんなに頑張っているし、その頑張りはみんなが見てるから。私もチームとしてすごく感謝してるんですよ。」
―感謝?
それから、co-workerは、今までの新卒の若手の話をしてくれたり、社内の今までの雇用状況を話してくれた。途中で、励ますように明るくジョークを交えたり、くだけた口調で話してくれた。オンラインで、カメラをオフにして、なんとか泣いていることをバレないようにしながら、何度もうなずいて、ありがとうございます、と伝えた。
そして、最後に一言、こういった。
「一緒に頑張ろう。」
それを聞いた瞬間、私は涙を流しながら、笑った。どうして、こんなにも心に響くんだろう。どうして、こんなに優しいんだろう。
苦楽を共にしてきた同僚の言葉が、どうしようもなく、琴線に触れた。その時、私は「どんなに辛くても、頑張りは絶対に誰かが見てくれているから、今は結果が出なくても、とりあえず今年一年頑張ってみよう」と誓った。辛くなったら、彼の言葉を思い出すんだ。
「これだけ悩んでいるというのは、真剣に取り組んでいる証拠。」
彼はそうも言った。私は結果を出したい。チームに貢献したい。できることは、すべて全力で取り組む。絶対結果を出す。厳しいなら、方向転換をして何度も挑戦する。失敗から学んでいく。今まで大きな失敗をしてこなかったせいで、いい年して、こんなことで悩んでしまう自分が嫌になったが、これも人生経験の一つだ。前を向こう。
"Keep a positive attitude, and things will fall your way". (ポジティブでいれば、道は開ける。)
私が大好きなモダン・ファミリーという海外ドラマのPhilの言葉だ。今は、それを信じて、進むしかないよね。
大丈夫だよ、とたったの5文字だけど、私を救ったその言葉。
その言葉をかけてくれたco-workerに、感謝の気持ちしかない。
最後に、今、頑張っているのに、結果が出ずに悩んでいる方へ。
自分が頑張っているからこそ、気づける状況や小さな思いやりがある。それに気づいて感謝ができるのは、頑張っているあなたの特権。絶対、周りにあなたの頑張りを見ている人がいる。
頑張って、頑張って、それでも無理なら、もう誰も文句は言えない。
頑張った先に得られるものが結果じゃないとしても、その間の成長が次のもっと良い結果を生みだす。そう信じて、みんなで、頑張っていきましょう(*^^*)
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