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【映画レビュー】バブルを見てきた

ディズニー+ではもはや劇場の公開の数週間後に該当の作品が上がってきて、その他の映画も同時公開が多い中、あえて「バブル」を劇場で見てきた。評価は割れるだろうが、私個人としては本当に観に行くことができて良かったと思っている。

というのも、私は映画を「体験」、そして「消費」しにいったからである。元から興味のないものには積極的に挑戦はしていかないスタイルの私であるが、今回ここまで「体験したい」映画に出会えたのは珍しいことだと思う。当作品、興行収入的には今のところまずまずのようだが、宣伝という意味ではかなり魅力的だったと思う。

私が今回「バブル」を見たいと思ったことの理由を並べることで、これからそもそも見るべきか?はたまた、Netflixで見るのがいいか劇場でみるのがいいのか迷っている人の参考になればと思っている。

バブルを劇場で観るべき理由

①音に注目した作品であること

②重力という掟を破った「躍動感」「解放感」「爽快感」のある設定

(実際、主人公達が飛び回るシーンは本当に見ていて爽快だった。)

③りりあ。というTiktok発のアーティストの歌と演技が体験できること

(りりあの「じゃあね。またね。は初めて聞いたのだが、あれはスゴイ。

久しぶりに声を聴くだけで鳥肌が立った。)

④近くの劇場にDolby Cinemaがあったこと

⑤水をテーマにした作品に(私が)惹かれること

⑤を除いては、一つでも参考になっただろうか。上記を挙げる軸となったのは、私は「体験」の消費という観点を大事にしていることである。

「体験」に投資をしたいと思った場合、Netflixというスマホでも完結してしまう映像体験と、劇場へわざわざ足を運び高いお金を払って観ることの「体験」の差を考えるとよくわかってくるものがある。

やはり、劇場で見た後はそれなりの「余韻」が生まれる。理由は非科学的、心理学的なもので申し訳ないが、おそらく非日常だからであると思う。知らない人たちと、あるいは仲のいい人と広い劇場で、高品質の音響で、大きい画面で見る。そんなことは、ホームシアターでもない限り普段しない体験であるはずだから、私たちの記憶には残りやすいのではないだろうか。

バブルを、記憶によりとどめたい人、声優の声や作画や世界観に2時間でも酔いしれたい人にはこの映画はお勧めできる。

だが、ここからはネタバレになるのだが、少々不可解な部分があったのも事実である。

バブルの解せなかった部分(ネタバレ)

①重力が解放されているのに、水が地面に残っている。

②パルクールを許可するシンさんやマコトさんなどの研究員が、なぜ少年たちに肩入れするのかがあまりにも曖昧。特に、シンさんがあたかもパルクールに何度も挑戦していたレジェンド扱いされているのが謎。

③結局なぜ、泡が発生したのかが全く持って謎。(映画では破壊と再生を繰り返す、だとか、「人魚の怒りに触れたのかもしれない」とか言っていたが…。)もしかしたら、主人公がいなかったらあの大爆発が起きなかったのかもしれないという元も子もない展開?

④セリフBがAを受けてのものとなっていない。時々会話の流れが不自然。

⑤うた、の最後の東京タワーの中でのシーンは誰と会話をしていたのかが謎。

⑥ひびきが、なぜうたを好きになったのかも謎。(私は、初恋の相手であったから、と結論付けたが。もしくは、音の世界で自分だけ聞こえる声を見つけて、そのこと交流が持てたことが嬉しかったから。)

⑦バブルが東京の中心地だけ包まれたのに、世界中で同じ現象が起きていないことが謎。

とまあ実は上げればキリがないのだが、何度も言うが私はあえて

身をさらし、自分を映画に没入させにいったのだ。

最近世知辛いことが多すぎる。非日常は、ひと時であるならば、できるだけ濃くて価値のあるものがいい。

そう共感される方は、ぜひ映画館へ行くことをお勧めする。


この時代に、映画体験は贅沢なものになりつつはあると思うがそれなりの投資効果は得られるのでは?と著者の私は思うのである。私は、おそらく映画館に行かなければこれほどの感動や興奮はなかっただろうし、ほら、「体験」への投資がこのnoteを生んだのである。。!


(おまけ(ネタバレあり))

主人公の設定は、15歳くらいだろうが、うたは初恋の相手だろうか?頬を赤らめるシーンが良かった。それと、うたが思いっきり走っているシーンでぼーっと見とれているシーンが一瞬あり、もしかしたらひびきはうたに自分を重ねていたのかもね。

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