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全国大会じゃなくてイイ!箱根駅伝「門戸開放」の代案!

 2024年最初の日記!今回は陸上の話です!1月2・3日に毎年恒例の箱根駅伝が今年も開催されました!今年は青学大が駒大本命の下馬評を覆し、2年ぶりの優勝を飾りました!強かったですねえ~!

 毎年思うのですが、この箱根駅伝というレースは実によくできている大会ですよね!

❶片道100㌔を超えるコースを2日間掛けて10人で往復する鉄人レース!(1つの大学で20㌔走れる選手を10人そろえるだけでも大変なことだと思います!)
❷小田原~箱根の標高差800㍍を超える過酷な5区山上り&6区山下り!
❸終盤まで手に汗握る10位以内のシード権争い!
❹繰り上げスタートをめぐるタスキリレーのハラハラドキドキ!

 上位の優勝争いだけでなく、さまざまな要素が複合的に絡み合っているからこそ、10時間を超える長丁場でもテレビ中継を見ていて飽きることがないのでしょう!

 この箱根駅伝は関東学連の大会であるため、例年は関東学連所属の大学しか参加しません!しかし、今回は第100回という節目の大会とあって、予選会には関東以外の大学にも門戸が開かれました!実際に昨年10月の予選会には関東以外から京産大など11大学が出場しています!

 次回の第101回大会からは再び関東学連限定の大会に戻りますが、この箱根駅伝の門戸開放=全国大会化には以前からさまざまな意見がありますよね!今回優勝した青学大の原晋監督も記念大会に限らず、恒常的な全国大会化を訴えています!

 確かに注目度の高い箱根駅伝の参加資格が関東学連加盟大学に限られていることから、全国の有望な高校生ランナーが関東の大学ばかりに集まってしまう傾向はあります!そりゃあ長距離をやっている高校生なら、箱根を走れる大学に進みたいですもんね!

 そうなると有望選手を集めづらい地方大学からは、箱根駅伝の門戸開放を望む声が挙がるかもしれません!

【門戸開放の是非】
 果たして箱根駅伝は門戸開放して全国大会にすべきなのでしょうか?それとも現行のまま関東学連の大会として存続すべきでしょうか?

 私の個人的な意見は…関東学連の大会として存続されるべきだと思います!

 箱根駅伝は今年で第100回を数える大会です。1920年の第1回大会から100年を超える歴史と伝統があります!関東学連が100年以上地道に開催してきたからこそ、現在のような一大イベントへと成長したのです!

 考えてもみてください!警視庁と神奈川県警に頭を下げて、往復200㌔に及ぶ距離を2日間も交通規制してもらうんですよ?それを100回も続けているんですよ?地道な運営を関東学連がコツコツと続けてきたからこそ、現在のような人気が築かれたのです!

 また、箱根駅伝の人気には日本テレビの中継が寄与した部分も大きいでしょう!日テレの中継が始まったのは1987年のことです!以来37年間にわたって中継が続けられています!

 中継は往路、復路とも朝7時から午後3時ごろまで約8時間、両日を合計すれば16時間にもなります!中継車の配備やリポーターの配置、さらには関東学連に支払う放映権料などを考えれば、他局のように新春恒例のバラエティー番組を放送していた方がコストはかからないかもしれません!

 それでもコストも労力も惜しむことなく30年以上にわたって放送を続けてきたからこそ、現在のような一大コンテンツへと成長したのでしょう!

 そうなんです!箱根駅伝というのは関東学連と日テレが何十年も掛けて一大イベントに、一大コンテンツに育ててきたものなのです!

 関東学連と日テレが箱根駅伝というローカルレースを全国区の人気レースに育て上げたのです!最初から注目のイベントだったわけではないのです!地道な努力の賜物なのです!

 にもかかわらず、関東学連と日テレの手によって全国から注目を集める一大レースへと成長を遂げてから、他地区の大学が「オレたちも参加させてよ」というのは虫が良すぎるのではないかという気がします!

 もちろん関東学連側から「門戸開放します!」というのなら分かりますが、他地区から「門戸開放しろ!」という声が上がるようであれば、それはちょっと筋が違うと思うのです!

【有望選手関東集中の回避策】
 とはいえ、全国注目の箱根駅伝が関東学連限定のレースのままでは、これからも有望選手の関東一極集中は解消されません!今後も地方大学の有望ランナー獲得は困難が続いてしまいます!

 どうしたら良いのでしょう?

 そこで!私からの提案です!

他地区も箱根駅伝のようなレースを開催すればいいんじゃないの~⁉

【他地区も200㌔駅伝を!】
 そうですよ!関東以外の地区の学連も、箱根駅伝のようなレースを開催すればいいのです!片道100㌔を2日間掛けて往復する、合計200㌔規模の駅伝レースを他地区も開催すればいいのです!

 警察に交通規制も手配して!テレビ局に中継してもらって!関東学連と同じだけの苦労を何十年も重ねることによって、他地区の学連も箱根駅伝と同等の人気を誇る注目コンテンツを育て上げればいいのです!関東学連が育て上げた人気に便乗せず、自らの手でコンテンツを育てるのです!

【他地区の学連は?】
 そもそも大学の陸上競技には、関東学連以外にどんな学連が存在するのでしょう?

 大学の陸上競技の全国組織として、日本学生陸上競技連合という組織があります!その傘下には関東学連以外にも北海道学連、東北学連、北信越学連、東海学連、関西学連、中国四国学連、九州学連の7学連が存在します!

 こうした地方の学連も関東学連の箱根駅伝のような200㌔規模の駅伝レースを独自に開催すればいいと思うのです!

【関西に当てはめると?】
 それでは例として、関西学連に当てはめてみましょう!

 実は関西学連にも駅伝はあります!京都府内で毎年開催される関西学生対校駅伝(丹後大学駅伝)という大会です!

 ただし、この大会は箱根駅伝とは違って1日だけの大会です!区間や距離も8区間74㌔と短く、2日がかりで10区間217㌔を走る箱根駅伝に比べると小規模ですよね!

 開催時期も11月とあって、自宅や実家で休日のんびり過ごす人たちが多い正月三が日に行われる箱根駅伝に比べると注目を集めるのは難しいでしょう!

 テレビ放送も大会開催から1カ月以上経った年末にハイライトが流されるだけで、箱根駅伝のような生中継もありません!

 この規模の駅伝では箱根駅伝には対抗できませんよね!これでは有力高校ランナーの関東流出は阻止できないでしょう!

【箱根規模の往復駅伝】
 地元の有力高校生を獲得するためにも、関西地区でも箱根駅伝と同規模の駅伝大会を開催しよう~!

そこで!私が提案するのは…大阪~高野山往復駅伝です!

 大阪市から高野山を最短ルートで結ぶと65㌔ほどで着いてしまいますが、阪南市から雄ノ山峠を経由して高野山を目指すと102㌔となり、往復なら204㌔!往復217㌔の箱根駅伝に肉薄する規模のレースになります!

 なおかつ標高差も箱根駅伝に負けていません!ご存じの通り、箱根駅伝は5区で小田原から箱根への山上りに挑み、復路の6区では箱根から小田原まで一気に駆け下ります!その標高差は約800㍍!

 対して高野山も麓のかつらぎ町から標高差が718㍍あり、箱根駅伝と同レベルの山上り、山下りのコースを設定できることになります!

【往復駅伝のコース案】
 それでは大阪~高野山往復駅伝のコース案を紹介します!

◎1区=中之島→高石市(21㌔)
 スタートは大阪・中之島の大阪市中央公会堂が良いでしょう!国の重要文化財である近代建築をバックに走者が一斉スタートを切る姿はきっと壮観です!ランナーは難波→天王寺→住吉→堺と南下し、最初の中継所は高石市!国道26号(紀州街道)沿いの鴨公園あたりが良いと思います!

◎2区=高石市→泉佐野市(21㌔)
 続いて2区です!鴨公園でタスキを受けると、国道26号(第2阪和国道)を泉佐野市まで南下!泉南市に入る直前のスシロー泉佐野店あたりまで21㌔の道のりです!なだらかなルートが続くため高速区間になるはずで、エース走者を投入すれば大きな順位変動の舞台となること間違いナシです!

◎3区=泉佐野市→岩出市(20㌔)
 3区は県境越え、そして峠越えです!阪南市で国道26号から離れ、和泉鳥取駅付近から府道64号を上ります!境橋を渡るといよいよ和歌山県へ!県道64号を下って国道24号へ出ると、岩出市のデイリーヤマザキ岩出中黒店あたりで中継します!県境の南で標高180㍍の雄ノ山峠越えが待つ、アップダウンの激しい区間です!

◎4区=岩出市→かつらぎ町(20㌔)
 4区では岩出市から紀ノ川沿いの国道24号を東へ進みます!紀の川市を通過してかつらぎ町へ入ると、笠田駅付近で右折して国道480号へ!紀ノ川の南岸へ出ると、高野山への山上りが始まる直前の名山農園あたりで往路最後のタスキリレーを迎えます!

◎5区=かつらぎ町→高野山(20㌔)
 箱根駅伝と同様に、往路最終区は山上りです!標高119㍍の中継地点から国道480号をひたすら上り続け、標高837㍍の高野山金剛峯寺前で往路のゴールテープを切ります!標高差718㍍を駆け上る山岳コースは、過酷なクライミングになること必至!関西にも「山の神」は降臨するでしょうか⁉

 そして翌日の復路は往路のコースを6~10区の5区間で逆走します!片道5区間102㌔、往復で10区間204㌔!これなら箱根駅伝とほぼ同規模のレースになるでしょう!

【日程はいつ?】
 続いて日程です!箱根駅伝が注目を集めるのは、日本中の人たちが自宅でのんびり過ごす正月三が日という絶妙な日程によるところも大きいでしょう!お正月ぐらいはコタツに入ってヌクヌクとテレビを見て過ごす人も多いでしょうからね!

 やはり箱根駅伝のように注目を集めるためには、多くの人たちが休みを過ごす年末年始の開催がイイですよね!

 ただ、箱根駅伝と全く同じ1月2・3日では中継が重なってしまいます!元日は駅伝ファンならニューイヤー駅伝を見たいですよね!そして4日以降は仕事始めの人たちもいるでしょう!

 そうなると狙い目は年明け前です!年末も12月30日は駅伝ファンなら富士山女子駅伝を見るでしょう!残るはその前の28・29日!年末年始で駅伝のない日を2日連続で確保するとなるとココしかありません!

 それに大みそかと三が日は高野山も参拝客でごった返すでしょうから避けたいところです!仕事納めしてすぐになりますが、年末年始の中では12月28・29日がモアベターだと思います!

【出場チームは?】
 そして出場チームです!毎年11月に丹後で開催される関西学生対校駅伝の出場チームには参加してもらいたいものですよね!

 ちなみに昨年11月の関西学生対校駅伝の参加チームは
1位=京産大
2位=関大
3位=立命大
4位=関学大
5位=大経大
6位=びわこ学院大
7位=同大
8位=神戸大
9位=京大
10位=龍谷大
11位=阪大
12位=大院大
13位=大阪国際大
14位=大阪公立大
15位=佛教大
16位=近大
17位=関西福祉大
18位=摂南大
19位=大体大
20位=神院大
21位=放送大関西
22位=甲南大

 今年の箱根駅伝が出場23大学でしたので、上記22大学の出場ならほぼ同規模の大会と言えるでしょう!

 上記22大学のうち京産大、立命大、大経大、放送大関西の4大学は昨年10月の箱根駅伝予選会にも出場しており、10人以上のランナーが20㌔以上を走った実績があります!

 どうでしょう⁉正月に首都圏で開催される箱根駅伝に対抗して、年の瀬に関西で開催される高野山駅伝!箱根駅伝と同様に地道に回数を重ねていけば、年末の風物詩として定着するのではないかと思います!

 こうした大会が定着すれば、関西の有力な高校生ランナーが関東の大学へと流出してしまうのも阻止できるようになるはずです!関西の大学で駅伝を走りたいという高校生が増えるはずです!このアイデア、ぜひとも採用してもらいたいなあ~!

【関西以外でも!】
 例として関西を舞台に考えましたが、関西以外の地方学連も同様に、箱根駅伝と同規模の駅伝大会を開催すればイイと思うのです!北海道から九州まで全国各地で、2日間で往復10区間200㌔を走る駅伝を開催すればイイのです!

 そうすれば有望なランナーが関東の大学に一極集中することなく、日本中の大学に進学するようになるはずです!

北海道なら札幌~羊蹄山往復駅伝!(往復204㌔)
東北なら仙台~月山往復駅伝!(往復208㌔)
北信越なら金沢~美女平往復駅伝!(往復204㌔)
東海なら名古屋~白鳥高原往復駅伝!(往復214㌔)
中四国なら岡山~蒜山高原往復駅伝!(往復218㌔)
九州なら福岡~黒川温泉往復駅伝!(往復208㌔)

 どうでしょう⁉どれも見てみたいなあ~!

 と、素人ジョシは思うのでした!


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