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【脱丸刈り】高校球児にふさわしい髪型の基準とは!

 今回はアスリートの頭髪の話です!

 先月末のことですが、長野県の東京都市大塩尻高校で女子バレーボール部の部長が選手の前髪を切ったという報道がありましたよね?

 練習中に前髪を必要以上に気にしていた選手を監督が注意したことを発端に、部長を務める教諭が自ら選手たちの前髪を切ったという話でした。

 まあ~練習中に集中力を欠くほど前髪を気にしている選手もどうかと思いますし、そもそもどんな競技にせよプレーの妨げにならない髪型にするのが筋だとは思いますが。

 ともあれ問題視されたのは「髪型の強要」にあったのでしょう。ヘアピンで留めるなどの措置ではなく「切る」という判断に至ったのが問題視されたのだと思われます。

 でもね、私は思うのですよ……

前髪を切ったことが問題になるのなら、なんで高校野球の丸刈りは問題にならないの~⁉

【どうして高校球児は丸刈り?】
 昔から疑問なんですが、そもそも何で高校球児って丸刈りなんでしょうねえ~?

 ちなみに高野連が定める「高校野球憲章」には、髪型の規定なんてものはないそうなんですよ!なので、丸刈りはあくまで「慣例」として広く浸透しているだけなんですよね!

 最近は花巻東(岩手)や愛工大名電(愛知)、済美(愛媛)など丸刈りではない高校も徐々に増えてきているものの、それでも丸刈りの高校の方がまだまだ圧倒的に多いですよね?なぜなのでしょう?

 よく「丸刈りにしたら野球がうまくなるわけではない」という話にはなりますよね!「丸刈りにすると野球がうまくなるなら、プロもメジャーリーガーも丸刈りにしているはずだろ!」とか、「丸刈りにすると野球がうまくなるなら、和尚さんが一番野球うまいはずだろ!」なんて揶揄されたりします!ホントにそのとおりで、丸刈りと野球の能力向上は全く無関係ですよね!

 また、丸刈りにしている高校球児たちが自ら好んで丸刈りにしているのかと言えば、それもまた疑問です!なぜなら高校球児は3年の夏の大会を終えて引退すると、みんなこぞって髪を伸ばし始めるじゃないですか(笑)

 選手本人が好きで丸刈りにしていたのなら、引退後だって丸刈りにしているはずですよね!そうでないということは、不本意ながら丸刈りにしていたということは明らかです!

 プレーへの効果がない。そして選手も本意ではない。ということであれば、「高校球児=丸刈り」という慣例はなくしていった方がいいはずです!

【自由とは何でしょう?】
 高校球児の丸刈りを撤廃しよう!髪型を自由にしよう!とは言うものの、だからと言って何でもアリというわけにはいきませんよね!

 髪型を自由にした途端に…
金髪球児が現れたら!
ロン毛球児が現れたら!
アフロ球児が現れたら!
ドレッド球児が現れたら!
モヒカン球児が現れたら!

 せっかく自由を与えたのに、自由をはき違えられてしまったら元も子もないですよね(泣)

 部活動に関しては、「スポーツ」と「教育」は別物だという考え方があります。そこに関しては基本的に同意します。そうは言っても部活動で「選手=生徒」を預かる「指導者=教師」の立場からすると、スポーツ以外の面も指導しないわけにはいかないでしょう。

 なぜなら「指導者=教師」は「選手=生徒」のことを単なる「アスリート」として指導しているのではなく、「未来の社会人」として育成しているからです!

 野球で言えば、将来プロ野球選手になれる高校球児はほんの一握りですよね?

 具体的な数字を挙げれば、高野連によると昨年度の高校野球部員(硬式)は全国で13万1259人だったそうです。その中で、昨年のドラフト会議に指名された高校生は育成指名も含めて53人しかいませんでした!割合にして0.04%!実に2500人に1人しかプロにはなれません。

 ということは、高校球児の99%以上が一般社会でプロ野球選手以外の仕事に就くことになるわけです!みんな社会人として普通に働くのです!

 だから「指導者=教師」も「選手=生徒」が一般社会で働くようになった時に困らないために、野球の技術云々よりも挨拶や礼儀作法、社会常識などに口うるさくなるのは当然のことでしょう!むしろ先生ならそうあるべきです!

 髪型だって同じです!髪型の「自由」を手に入れたからと言って、何でもいいというわけではありませんよね!「自由」ほど「常識」を試されるものはありません!いつか社会に出た時にもおかしくないような、社会常識の範疇に収まった髪型であるべきですよね!

【どんな髪型にすればいい?】
 では丸刈りから解放された高校球児たちは、いったいどんな髪型にすればよいのでしょう?

 常識的な髪型であればいいわけですが、「常識的」というのは非常にファジーな言葉です。明確な線引きのない「常識的な髪型」というものを、高校球児たちにはどのように説明すればよいのでしょうか?

 私だったら、球児たちにこう説明します!

「面接に行く時の髪型」にしよう!
「履歴書に貼る写真を撮る時の髪型」にしよう!

 例えば高卒で就活する時。例えばバイトを探す時。面接にしても履歴書の写真にしても、やっぱり採用されるためには印象良く見られたいってことを考えますよね?

 だから明確な線引きを定めなくても、「面接の髪型」「履歴書の写真の髪型」を目安にすれば、選手もおのずと印象良く見られる髪型に整えるのではないかと思うんです!

 だって常識的に考えて、職を得られるかどうかが懸かっているのに、金髪やアフロで面接に行かないですよね?ドレッドやモヒカンで履歴書の写真を撮らないですよね?採用する側の大人が見ても不快に感じないヘアスタイルを自分なりに考えるはずです!

 別に大人のようにキッチリ七三分けにしろって話ではありません!高校生なりに良識をわきまえた姿を考えてくれればいいのです!

 なので、丸刈りじゃなくてもいいよ!「面接の髪型」「履歴書の写真の髪型」を自分なりに考えてくれればOKだよ!ということにしてはどうでしょう?そうすれば高野連の先生方や相手校の監督、さらには審判員の皆さんからも眉をひそめられるようなことにはならないはずです!

【他のスポーツはどうなの?】
 ちなみに他の高校スポーツはどうでしょう?高校サッカーにしても高校ラグビーにしても、丸刈りが主流の高校スポーツなんて野球以外に見かけないですよね!

 野球以外の高校スポーツでは、髪型にある程度の「自由」が与えられているはずです!冒頭のバレーボール部の件のようにプレーの妨げにさえなっていなければ、過度な制約はないと思われます!

 だからといって、髪型に自由を与えられた野球以外の高校スポーツで、突拍子もない髪型の高校生アスリートを見かけることもないですよね!金髪アスリートやロン毛アスリート、アフロ選手やドレッド選手、モヒカン選手なんて見かけないじゃないですか!

 つまり他のスポーツの高校生たちは与えられた「自由」をはき違えることなく、「常識」の範疇に収まった髪型でプレーできているというわけです!

 それならば、野球部員だって同じ高校生じゃないですか!野球部員だってできるはずじゃないですか!

 だから私は言いたいのです!

高校球児の「常識」を信じて、髪型の「自由」を与えてあげて~!

と、素人ジョシは思うのでした!

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