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焚き火を囲みながら #呑みながら書きました (おかわり)

炭は良い感じでいこっている。 焼くモノは全て焼いた。 お肉はモチロンの事、おつまみも。 こんな時、サキイカもサラミも私は焼いて(炙って)食べる。 マシュマロも焼く。 今はもう吸わなくなったタバコも、この時は炭で火を付けると炭の香りがほんのりして美味しく感じる。 
もう、深夜と呼べる時間帯。 焚き火を囲む人数は減って、眠る人は好きな場所で眠っている。 学生時代と比べて、みんな眠るのが早くなったなぁ。 頭の中では、SherylCrowの『The First Cut Is The Deepest』が流れている。

「離婚することになりました。」 焚き火を囲みながら、そう話始めたコイツは、今でも仲の良い学生時代の後輩だ。 「そかそか」 コイツの嫁の良くない噂は聞いていた。 「弁護士、紹介しようか?」 思い浮かんだのは、飲み友達の弁護士。 アルシンドなヘアスタイルだが、面倒見は良いので苦手な分野だったら、違う弁護士を紹介してくれるだろう。

「いえ、大丈夫です。 既に弁護士とは話を進めていまして・・・」
「そかそか」 確かコイツの嫁は・・・


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「は〜い、みんな〜 今日は、肉焼くよ〜〜」 合宿の最終日は、焼肉と決まっていた。 土の地面に穴を掘って、ブロック積んだ上に網を乗せる。 学生時代の私たちは、バーベキューセットなんて知らなかった。 卒業してからBBQをした時に、バーベキューセットを持って来た友人が、一瞬マジでドラえもんに見えた。

炭に火をつけて、うちわで空気を送り込んだりで、良い感じに肉が焼けそうになって来た。 じゃあ、そろそろ皆んなで肉を焼こうか・・・って、タイミングで・・・
「結婚しまーす。」一人の後輩がそう高らかに宣言した。
「おお〜」とか「学生結婚じゃん」みたいな声がアチコチでする。

「おめでとう〜 カンパ〜い」 たちまち祝福モードに、みんなが変わった。 と、思っていたら乾杯が一段落するともう肉を焼き始めていた。 うん、わかりやすい。
さて、出来ちゃったから・・・の結婚だけど、コイツの決心は素直に褒めたい。 事前に話は聞いて知っていたけど、改めて乾杯。 彼女・・・嫁かな・・・は、出産のため一年休学するらしい。 色んな思いもあるんだろうなぁと、改めて見直すと何だか少し大人の表情になったとも思える。 決して老けていると言うことではない。
彼女(嫁)は、どちらかと言うと、アチコチ跳ね回っており子供っぽい。 そんな子が母親になるだなぁとか思った。
合宿の最終日のこのイベントには、色んな意味がある。 残った火を囲んで、思い思いに話すこと。 持って帰らないといけないゴミを燃やして減らすこと。 

超ど〜でも良い、くだらない話をしながら夜はふける。
そう言えば、このカップル(夫婦)は、僕が彼女と別れた話を嬉しそうにケタケタ笑いながら聞いていたな・・・その時は、似たものカップル(夫婦)と思ったけど。 そんな思いもどこへやら・・・夜はふける。
頭の中では、RodStewartの『The First Cut Is The Deepest』が流れている。

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「まあ、仕方ないんじゃない?」 「子供は? 何て言ってるの?」
「一番上の子は、ちゃんと状況を説明して理解してくれています。」
もうそんな年齢になったんだなぁ と感慨深い。 おじさんの発想みたいだけど。
「僕のこと、覚えてくれているのかなぁ?」 2〜3年は会っていないか・・・
「ハイ、今でも先輩のことをenaちゃんって呼んでますよ笑」
「まあ、子供が理解してくれているのはありがたいね。 女の子だから、大人っぽい思考なのかな」
「そうですね・・・家の事もけっこう手伝ってくれますよ」
「うんうん、これから色々と大変だねぇ・・・そろそろ僕たちも眠ろうか?」 「その前に・・・火はちゃんとキレイに消しとかないとね・・・山火事にでもなったら大変だ笑」

いや・・・ほんとに眠いのです・・・ オヤスミナサイ


今夜はアフターカーニヴァル(後夜祭)な感じです。
後夜祭らしく仕上がったかなぁ

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