これまでの歩み

<これまでの歩み>

2007年(平成19年)

会の立ち上げ

国や都に子どもの医療について学ぶ機会を作ることを提案するものの、けんもほろろ。まずは自分たちで実践することを選び、講座の自主開催を始める。朝日新聞に掲載され、大きな反響がある。

2008年(平成20年)

厚労省会議に初参加

NHK「おはよう日本」で紹介される。厚労省「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」に阿真が委員として初参加。患者としての権利主張ではなく、医療との双方向で解決を目指す活動に驚かれる。東京都庁シンポジウム協働開催。

2009年(平成21年)

露出は増えるものの、反対の声も…賛同と反対の声の中で

会の趣旨に賛同してくださる医師からシンポジウムなどで声をかけていただくが、医療者でない人を呼ぶこと反対され、賛同してくださる先生が苦境に立たされることも。しかし、実際に話すと理解・共感していただけるということが続く。医療について一般の人が物申すことに、違和感をもたれることが多かった時期。

2010年(平成22年)

子どもの病気の冊子、新宿区全域へ

新宿区西新宿保健センターと共同で制作して、子どもの医療のかかり方に関する冊子が好評で、新宿区全域で配布開始となる(現在は、4カ国語版に)。小児救急看護認定看護師の学校の講師を阿真がお引き受けする。

2011年(平成23年)

国や都の委員を務める

厚労省、総務省消防庁、東京都、東京消防庁とうの救急医療や小児救急に関する委員として、親としての切実な意見を求められるようになる。会での単独講座、ママサークルとの協働講座を数多く実施。

2012年(平成24年)

行政主導の講座やシンポジウムの依頼が届く

全国各地の地域医療を考えるシンポジウムや学会に多く呼ばれるようになる。当初と異なり、一般人が参加することに対する反発の声はなくなっていった。また行政(児童館、保健センター、家庭教育学級)から協働開催の講座の提案をいただくようになり、多数実施。

2013年(平成25年)

トップダウンの力を実感

医療について語る場で、医療者だけでなく、患者も参画するような時代になりつつあった時期。コツコツ講座開催を重ね、草の根の活動を大事にしてきたが、省庁や都の検討会に数多く呼ばれるようになり、国や省庁からの提言によるトップダウンの広がりの力を感じる。

2014年(平成26年)

多様なツールの活用に挑戦

顔を合わせて伝えることにこだわってきたが、どうしても距離や環境的に難しいこともあるため、アプリやサイトの開発などあらゆるツールを使って、子どもの病気について広く伝えることに挑戦した。

2015年(平成27年)

自治体への広がりを狙い、マニュアル作成

アプリなどに挑戦してみたが、やはり直接会って伝える力にはかなわないと実感。全国の自治体で子どもの病気について学ぶ機会を作ってもらうために、これまで積み重ねた実績と知見をまとめた講座開催マニュアルをまとめる。厚労省や総務省で子どもの病気について学ぶ機会を作ることが提言として報告書に入る。

2016年(平成28年)

実態に基づいた提言へ

各自治体からの問い合わせが増え、子どもを取り巻く専門家が子どもの病気についてあまり知らないことを認識。親が知りたい内容や伝えるコツを学ぶ研修を企画する。また、日本小児科医会による家庭看護力養成セミナーに、演者として二度参画し、保健師、看護師、保育士、子育て支援者なに、子どもの病気について伝える必要性があることを提言する。

2017年(平成29年)

小児医療を、医療を知るはじめの一歩に

子どもを取り巻く専門家とともに小児医療を伝えるための知識を学びたいという思いから連続講座「小児医療基礎講座」を開催。企業のダイバーシティ研修の一環として2社でセミナーの依頼を受ける。小児のことを起点に、多くの方に医療について知り、考える機会をもたらす。

2018年(平成30年)

「いよいよ夜明け前」ついに国が動き始める

厚生労働省「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」がスタート。懇談会では『いのちをまもり、医療をまもる』宣言が出され、各プロジェクトが動き出すことに。また、産婦人科・母親学級でのお話会も実現する。出産前から出産後まで、繰り返し子どもの医療のかかり方を学ぶモデルケースにもなる取り組み。

2019年(平成31年/令和元年)

会の目標が、達成される

「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」を受けて、国の事業として大きく動いた1年。テレビCM、広告、YouTube動画、インターネットサイトなどを通じて「医療のかかり方」が多くの方の目に触れるように。母親学級・両親学級、学校教育とも密な連携によりプロジェクトも推進される。11月には「上手な医療のかかり方月間」が、年明けには阿真も審査員を務めたアワードも開催。また母子保健のモデル事業も2020年2月に東京都新宿区、横浜市鶴見区、愛知県岡崎市と3度実施した。この一連の事業を受けて、会の目標が達成されたため団体の解散を決定。

2020年(令和2年)4月末日 一般社団法人 知ろう小児医療守ろう子ども達の会 解散


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