白と透明と

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白と透明と

ASD | Aro/Ace | ノンバイナリー。 手さぐりでも、まっすぐ、己の道を。

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  • 透明短歌

    日常に散りばめられたささやかな美しさを、つれづれに詠んでいきます。

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こんなひとも、いるんだな。

はじめに 縁あってこの文章に触れてくださった方。何より感謝申し上げます。 もしも最後までお目通し頂けたならそのときは、シンプルに、フラットに こんなひとも、いるんだな。そう捉えてもらえたら有難い。 たとえば何処からか聞きなれない鳥の声がしたとき、ふと思うこと。 『こんな鳴き声の鳥もいるんだな』それくらいの、感覚でいい。 すぐに別のことに気が向いて、そのことすら忘れてしまう人。 どんな鳥なのか気になって、調べてみる人。 その場では気にも留めないけれど、なにかの拍子に思い出す

    • 6月の毎日note、振り返り。

      水の季節、回想 今日から7月。 短すぎた梅雨は足早に過ぎて、早くも灼熱の日々が訪れた。 昨日まで、『透明短歌』というタイトルで続けていた毎日の投稿。 6月は私の中では特別な、水の季節だからこそ、始めてみようという気持ちになった。 今年は名残を惜しむ間もなく、過ぎ去ってしまった梅雨。 感謝を込めて、回想として記しておきたい。 また、元来『連続』や『毎日』、といった言葉とはある意味縁の薄い人間である私が、いかにして投稿を続けるに至ったのか。 その辺りも、あくまで個人的な記

      • 透明短歌 20220630

        何もかも、お日さまは見てくださっている。 『大丈夫だよ』と、微笑みながら。

        • 透明短歌 20220629

          日々の営みの中で、輝く閃きに出会う瞬間。 そのセレンディピティとも言える瞬間は ほぼ、水に触れている時に訪れる。 水が生命の源であるように、 私にとって水は、創造の源でもある。 水に感謝して、今を生きる。

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        • 透明短歌
          30本

        記事

          透明短歌 20220628

          幼い頃からお世話になったその方は、 歌人であった。 生涯お一人を通され 戦後間もない時代からお仕事に邁進された、 先駆けの人。 晩年、女学校時代からの作品を纏めあげ、 一冊の歌集を上梓された。 当時頂戴したにもかかわらず、 そのまま棚に収めてしまったご本。 まだ若かったとしか言いようもなく、 まさに後悔先に立たずである。 つい先日ふと思い立ち 20有余年ぶりに手に取り 頁をぱらり、めくってみた。 瑞々しい言葉の連なりに、はっとした。 そこには、清廉な彼女の人生があった。

          透明短歌 20220628

          透明短歌 20220627

          野生植物のたくましさに憧れる。 どんな環境にも耐えうるよう、 適応してきた生命力。 そのしなやかさに、敬服する。 急に訪れた暑気に、 強い海風と日照りにひとり輝く エアプランツの美しさを思う。

          透明短歌 20220627

          透明短歌 20220626

          それぞれの事情をもつ人々が、 やすらぎを求め公園にやってくる。 手塩にかけて育てられた植栽には、 鳥や虫たちも安らかに集う。 ひとりでに頬のほころぶ、しあわせの情景。

          透明短歌 20220626

          透明短歌 20220625

          これまで、おそらくはこれからも SNSの類は一切やっていないのだが、 インターネットの有難い恩恵は、存分に受けている。 おもむくまま漂っていると思わぬところで、 キラ星のような智慧や珠玉の言葉に巡り合えたりもする。 感謝を以て、今日も大海をさすらう。

          透明短歌 20220625

          透明短歌 20220624

          芸術に触れるのが好きだ。 美しい建築物の中で、静かに作品と対峙する 美術館での時間は、かけがえのないものだ。 有名無名すべてにおいて、作品を生み出す時 そこには澄んだ情熱がある。 表現のベクトルはそれぞれであり、 ペースもかたちもそれぞれにある。 真摯に生きる証を残そうとする表現者たちは 誰もがひとしく、美しい。

          透明短歌 20220624

          透明短歌 20220623

          ピアノの持つ世界観が好きだ。 フォルムの優美さ、その紡ぎ出す音色も ピアニストの真摯に向き合う姿も、美しい。 音楽家だった祖母は、99で旅立つ年まで ピアノを弾いていた。 天才たちの奏でる美しい音を聞くとき、 今でも祖母と共に聞いている気分になるのは おそらく、錯覚ではないだろう。

          透明短歌 20220623

          透明短歌 20220622

          雨が続く毎に、植物の魅力は増していく。 雨粒を湛え、柔らかな光に包まれる若葉。 真珠をちりばめたヴェールを纏う様な 楚々とした美しさに、しばし見とれる。

          透明短歌 20220622

          透明短歌 20220621

          すべては、お天道様の下でのこと。 ただありがたく、うららかに生きる。

          透明短歌 20220621

          透明短歌 20220620

          一輪咲きのバラの、凛とした姿が好きだ。 触れてはいけないような、 むやみに視線を向けてはいけないような、 静かな気高さがある。 その美しさを、人知れずそっと称える。

          透明短歌 20220620

          透明短歌 20220619

          植物が好きだ。この季節の水を湛えた庭の、 苔むした香りや艶やかな緑は、特別だ。 雑草と呼ばれる植物にも名前があって、 どれもがひとしく、美しい。

          透明短歌 20220619

          透明短歌 20220618

          果物が好きだ。瑞々しく透明感のある甘さ。 水菓子、という呼び名のひびきも好きだ。 そのふくよかな甘い香りは特別であり、 色やかたちは美しく、また愛らしくもある。 四季折々の旬を、有難く味わって頂く。

          透明短歌 20220618

          透明短歌 20220617

          夕刻のマジックアワーは美しい。 ほんの数分の間にも、刻々と色が変化する。 その瞬間を捉えられた時のよろこび。 これもひとえに、一期一会の縁。

          透明短歌 20220617