子供の国
おはようございます
こんにちは
こんばんは
今週末はちびっ子たちの合宿に帯同しました
完全にエネルギーを奪われました
奴らの元気は凄まじいものがあります
そんな合宿で思った事を文にしてみました
多少、語弊があるかもしれませんがご容赦下さい。
■昨今の少年サッカー事情
早いものでサッカー業界に携わるようになって約10年が経ちました。
たったここ10年足らずですが、少年サッカーの盛り上がりと同時に保護者のサッカー熱が上がってきているといった印象を受けています。
なぜ、そのような印象を受けたのかというと
まず、試合を観戦に来ている保護者が増えている印象を受けます。
新型コロナウイルスの影響でサッカー協会主催の大会は無観客試合の中、各チーム・企業の自主開催の大会では有観客が認められている試合も多くあります。
ここ数年、コロナウイルスの影響により観戦を規制された反動なのか選手より保護者の方が多いのでは・・なんて会場もよくあります。
会場で出会う保護者の中でも衝撃だったのは、観戦にきている保護者が自分の子供にコーチングしているんです。
「もっと広がれ」
「ボールを持った時に〜〜〜」
「あの場面はシュートの方が良かった」などなど
クラブのコーチとは別に保護者からもコーチングを受ける。
3-2-2より2-4-1の方が選手達に合ってるよねなんて会話も聞こえてくる。
他にもSNSが発展し、子供の観戦日記のような投稿を多く見かけるようになりました。
・今日の試合は1ゴール1アシストでした!
・ドリブルにキレが無くダメダメでしたー
・試合で悔しかったのか2時間も庭でリフティングしていました!
などのサカママの投稿。
ここ数年で一気に増えた気がしています。
SNSでクラブへの不満を投稿している人も見かけますがそれは見て見ぬ振りです。笑
賛否についてはあまり触れたくありませんが
コーチングの部分はできる限り避けた方が良いと思っている派です・・・
でも、そんな熱心な保護者の皆様のおかげで業界が盛り上がっていることは事実です。
じゃあ今回何について書きたいのかというと、、、
それは「子供達の時間」についてです
■子供達の時間
そんな熱心な保護者のおかげで盛り上がっている少年サッカー事情。
ふと思いました。
子供達だけの時間って少なくないか?と。
子供達に1週間のスケジュールを聞くと
塾やスクール、スイミングなどの習い事で埋まっている子が多いです。
正直、大人より忙しくない?って印象です。
友達と遊ぶ日はほとんどないよって声も少なくありません。
学校は先生という大人がいるし
他の習い事も先生やコーチという立場の人がいる。
サッカーをしにきてもコーチという大人がいる。
保護者も来ている。
試合の合間毎に保護者のところに戻る選手。
せっかく遠征に来ているのに・・
僕の両親は共働きで、試合などに見に来たことはほとんどありませんでした。
移動もできる限り自転車やバスで友達と。
道に迷って試合会場にたどり着けなかったり・・
でもそんな時間がすごく好きでした。
大人から解放された唯一の時間。
大人になれた気がしていました。
もちろん、友達同士の喧嘩など大人がいないことでのトラブルはあったと思います。
今となっては良い思い出です。
むしろ試合内容や勝ち負けよりそういった経験の方が思い出深いです。笑
現代の子供達はどうなんでしょうか。
喧嘩になる前に止められていないかな。
自分で反省する前に保護者からダメ出しされていないかな。
自分の意思で行動することが減っていないかな。
大人の顔色を気にしてサッカーしていないかな。
盛り上がっている試合会場で思いました。
■自立とサッカーについて
サッカーという競技について特に必要な能力。
足が速い、体が大きい、ボールが蹴れる、などなどアドバンテージになり得る要素はたくさんありますが、
一番は「自己解決能力」ではないでしょうか。
サッカーはこれの連続です。
その場その場の判断が求められます。
要するに全て自分の判断となるので
自分で考え判断することができる自立した選手が良い選手となります。
では自立した選手ってどうしたら育つのかなと考えた結果。
子供達だけの時間・世界を作ってあげること。
大人入国禁止の【子供の国】が必要なんじゃないでしょうか。
問題や上手くいかないことがたくさんあると思いますが
そこを見守ること。
問題になりそうな事の芽を潰さないこと。
あえて問題に直面させる。
大人の我慢と
離れ過ぎず・近づき過ぎない絶妙な距離感が必要だなと思った今日。
子供達の
子供達による
子供達だけの時間
大人が提供してあげませんか?
ではまた。
【追記】
決して保護者が試合に来ることを悪と思っているわけではありません。
ご協力あってのクラブの活動です。
そこは感謝しておりますが距離感は大事という話ですので誤解を生まない事を願います。
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