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【クリエイター・とっつぁんインタビュー】煌びやかな半生と苦悩、“見られる”ことの喜び、個性の探求。

Twitch配信者として頭角を現し、今ではYoutubeやTikTokにまで活動範囲を広げるクリエイター・とっつぁん氏。

その活動範囲は驚くほど広く、ゲーム配信、美容系コンテンツ、グルメ系コンテンツ、ものまね動画など多岐にわたる。そのどれもがそれぞれの界隈で爆発的な人気を誇っており、2023年4月現在Twitterのフォロワー数が100万人を超える等、今最も注目されている人物だ。

そんなとっつぁん氏の全てを暴くべく、今回インタビューをさせていただいた。




とっつぁん:アメリカ留学後、日本のIT企業に勤める。しかし、会社員生活に疑問を感じ、2021年にTwitchで配信を始める。最初はMinecraft実況から始め、その後美容系やグルメ系のコンテンツをYoutubeで投稿し、最近はTikTokのものまね動画で一躍若者のスターに。また、氏は大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALの大会でも上位にランクインするなど、プロプレイヤーとしての実力も持っている。

煌びやかに見える半生、隠れた苦悩。

―Twitterフォロワー数100万人突破おめでとうございます。これまでの半生を思い返すと、どのようなものでしたか。

とっつぁん:ありがとうございます。他分野のコンテンツを手掛けたクリエイターとして、ここまで成功した人間って居ないんじゃないかな(笑)。とにかく嬉しいです。

今振り返ってみると、非常に困難の多い道のりでしたね。
アメリカに留学した後、普通に日本の企業で働いてて、ふと気づいたんです。俺の世界とか人生ってこのまま閉塞的に続いていくのかな、と。そんなの我慢できるはずないよなって思ったんです。そこで心機一転、仕事を辞めて趣味だったMinecraftの配信を始めました。でも当然視聴者数は増えなくって。

―視聴者数が増えないのは、焦燥感に駆られますよね。どういうお気持ちだったんでしょうか。

とっつぁん:いやあ、苦しかったですよ。金も尽きてきていよいよ生活が苦しくなっていって、本当に辛い時期だったんですけど、逆にチャンスだと思ったんです。もう失うものなんかないんだから、全裸で野草を採ってきて調理する配信をしようと思いつきました。あ、もちろん大事なところは隠してますよ(笑)。

―素晴らしい機転ですね。

とっつぁん:これが大ウケで、視聴者数が激増し投げ銭も増え、大人気配信者として名を連ねられるようになりました。で、次はどうするかな、と考えたんですけど、デパコスを爆買いする動画をYouTubeに投稿しようと思いました。活動の分野や媒体を増やして安定を取ろうとしたんですね。いや、実はその時好きだった女の子のためにデパコスを買っただけなんですが(笑)。

これもバズりました。全裸男が体中にデパコスを塗りまくって乳首や大事なところをアイシャドウなんかでキラッキラにするんです。もちろん賛否両論でしたが、ウケてる層にはとことんウケてました。

そんな時、全裸キラキラメイクの装いで野草を取りに行って、それを天ぷらにして、油跳ねで悶えてる様子がTikTokに転載されて、何再生だったかな、とにかく1億回再生は行きました。この時、悔しい!と思いましたね。だって転載だから俺の再生数になってないってことですからね(笑)。

―その動画はリアルタイムで拝見しました。こんな面白い人がまだ居たのかと感じました。

とっつぁん:いや、俺の再生数にならないんだから見ないでくださいよ(笑)。

―すみません。

とっつぁん:それで、その悔しさをバネにして、俺もTikTokを始めました。最初に投稿したのは、麒麟の川島さんの声真似です。今回は本当に真面目にメイクの研究をして顔を麒麟の川島さんに似せたんです。だけど、コメントは冷たくて。「似てない」とか「全裸じゃないんだ」とか。ここまで順調だったのでちょっと堪えましたね。でも、「どちらかというと般若の金田に似てる」ってコメントがバズって、今ではTikTokで「般若の声が低い方」って呼ばれて、大人気インフルエンサーですよ。

―スマブラSPでもeスポーツプレイヤーとして活躍しているそうですね。

とっつぁん:そうなんです。最近のTwitchの配信では、スマブラSPをやりこんでます。そのスマブラSPの大型大会、「篝火」って言うんですけど、それでTOP128とか取りましたね。




”見られる”ことへの渇望。

―改めて聞くと、本当に素晴らしい経歴ですね。ここまでとっつぁんさんを駆り立てるものは一体何なんでしょうか。

とっつぁん:この時代、新しいことにどんどんチャレンジしていかないと置いて行かれるし、誰にも注目されなくなると感じています。俺は、その誰にも見られないことが恐怖なんですよね。いや、逆かな。見られるのが大好きなんですよね。もっともっと色んな人に俺のことを見てほしいって思います。

―だから、様々な分野に挑戦するし、突拍子もないことをする。

とっつぁん:そうです。よく分かってきましたね(笑)。

―今日、まさか全裸キラキラメイクでインタビューにいらっしゃるとは思ってませんでした。

とっつぁん:すみません(笑)。ほんと、見られるのが大好きなんです。それは俺の内面もそうだし、この外見も隈なく見てほしいんですよね。どうですか?これ。乳首にDiorのアイシャドウつけてきたんです。俺、乳首が元々ピンク色で凄くアイシャドウの色が乗りやすいんですよね。ここのグラデとか結構気に入ってます。あ、乳首にメイクするときは、指とかチップより筆を使うのがおすすめです。気持ちいいので。たまには指も良いですけどね。




とっつぁん氏の考える「個性」とは。

―見られることが目的ならば、他にもやりようがあるのではないかと思います。どうして様々な分野に挑戦し、様々な媒体で活躍するのでしょうか。

とっつぁん:俺は幼少の頃から、ずっと個性について考えてきました。それは俺の個性だけでなく、周りのみんなの個性もです。

個性って本当に十人十色ですよね。例えば、俺と友人のA君は同じミュージシャンが好きだったり共通点が多いんですけど、食べ物の話になると意見が違ってくるんです。逆に、食べ物の趣味が合う友人のB君とは、乳首の感度が違ったりする。同じ趣味嗜好の人間は居ないんです。そして、時が経つにつれて趣味嗜好が変化していくこともある。これって、おならと似てますよね。

―おなら?

とっつぁん:おならって、多種多様じゃないですか。匂いが全然しない時や逆に信じられないほど臭い時もある。音が出ない時もあれば、爆音で屁をこく時もある。しかも自分の状態でまた変わるじゃないですか。焼き肉を食べた後なんか卒倒しますしね(笑)。更に、人によっても変わっていく。もう際限ないです。

―分かりました。

とっつぁん:こういうことが、主義とか思想、そして俺がターゲットにしてる笑いの話にも当てはまるんですね。誰一人として完全に共通の笑いのツボを持つ人って居ないし、その笑いのツボが変化しないって保証もないんです。でも、俺は沢山の人に見られるのが好き。だから、色んな人の笑いのツボを捉えられるように、色んなことに挑戦するし色んなところで露出します。あ、ここでの露出はそういう意味ではないですよ(笑)。

―非常に物事を合理的に考えているんですね。それも人気の秘訣なんでしょうね。

とっつぁん:いつも突拍子のない馬鹿なことをしてる奴って評価しか貰えなかったから、ちょっと気恥しいですね(笑)。あっ、次は頭脳キャラってことで、東大受験にでも挑戦してみようかな。いや、MENSA会員の方がかっこいいですかね?




今後の展望

―とっつぁん氏の今後の展望を教えてください。

とっつぁん:今後も、いろいろな分野で活躍していきます。変わり続けていくという意志を変えることはありません。さっき言った頭脳派キャラも挑戦していこうと思います。あと、ずっと気になっているコンテンツはちょっぴりえっちな配信とか動画ですね。そういう分野にも活動の幅を広げていきたいです。今まで他のクリエイターやインフルエンサーと交流がなかったので、そういう分野で知り合っていきたいですね。

―貴重なお話、ありがとうございました。

とっつぁん:ありがとうございました。初めてのインタビューだったので緊張しました。なんだか話もとりとめがなかったですよね、さっきのおならの例えもなんだかよくない気がしてきました。陰毛で例えた方がよかったですね。

陰毛も、生えてる場所が一本一本違うし、縮れ方も違うかと思えば、たまに直毛の奴なんかもいますよね。痛み方だって違う。しっとりしてるかと思えば、バサバサの奴も居る、しかも枝毛とかも居るし。色だって違いますよね。本当に十人十色って言葉に合うと思います。

―ありがとうございました。





初めてのインタビューで、自身の個性を最大限にアピールしたとっつぁん氏。この恐れすら持たないような姿勢が、数多の分野での成功を切り開いてきたのだろう。

今後もその活躍の幅を広げていくと意気込んだとっつぁん氏。読者の滞在するコンテンツに彼が現れる未来は、そう遠くないだろう。




記者:小崎 涼真

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