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人の想いを形にする会社

 はじめに申し上げておきます。「わたしが応援する会社」は自社の事です。すみません。小さなパンツ屋なので、他から誰の応援も無いと思います。それはいいんです。全然。でも、今回のプロジェクトだけは応援して欲しい!!という想いで投稿する事にしました。

 この写真、すごくないですか?現物を観たいとわからないかもしれません。かくいう私もまだ現物は観たことは無いです。

 これは12歳の女の子が描いたアクリル絵の具の作品です。これだけ言うと普通の事ですが、実は彼女は生まれた時から大病を患っていて、大きな手術を何度も受けて今でもその大病と戦っています。その大病と戦いながら書いた絵がこの作品なんです。

 彼女を知ったのは今年、2019年の春。LAの友人が一時帰国するというので、久々に会う事にしました。「紹介したい人がいるので、連れていきます」と言われ、紹介されたのが、彼女の姉。話の中で、妹さんの大病の事を聞いたのですが、自分には何をすべきか、また何ができるか全く想像できませんでした。まぁ本人に会ってなかったので、何も感じませんでした。

 そのまま数ヶ月が過ぎ、夏、神宮前の花火大会を友人の事務所から観る企画があり、花火大会に行ったことがないという彼女たちを誘いました。そこには母親も参加し、その場で彼女の作品集を初めて観ました。

 あまりのパワーある作品に感動したのですが、よく聞くと、すべてが体の神経や細胞をイメージした絵だったのです。あまりにインパクトがあって、キレイだったので、何かできないか、真剣に考えるようになりました。でもよく考えると、彼女の作品というよりは、彼女が持っているキャラクターに可能性を感じたのかもしれません。12歳とは思えないような瞳の輝きと、オーラの強さを感じたからです。

 私は何をすべきか、彼女が何を求めているのか、それを探りはじめました。ある時、彼女の母親から「あの日、野木さんと会って元気になりました。」って言われたんです。でも、実はあの日はめちゃめちゃ酔っ払っていて、彼女の作品集の上からワインをこぼして娘に怒られ、散々な事を言われたので、正直あまり覚えていなかったのです。

 後で娘によく聞くと、「あなたのデザインでなにか作ろう!」って言っていたようで、それを期待して、イメージが膨らみ元気になったという事でした。

 それを聞いたので、よっしゃ!それなら俺はやったるで〜!!って感じで、私は今持っている売り場で何ができるか、彼女のデザインで何ができるかを考えました。

 しかし色々と彼女や母親と話をしているうちに、ビックリする事を聞かされたんです。自分たちの環境とか考えると信じられないことでした。それは・・・

 彼女は自分で書いた絵の売上の一部を小児病棟のキッズルームに寄付をしていたんです。それも日本だけでなく、アメリカの施設まで。アメリカでは雑菌の関係で何でも受け入れられないという事なので、Amazonのギフトカードで対応したそうです。自分の治療費や手術費用を考えるとありえない事だと思ったのですが、彼女たちはそうしていたんです。

 私は自分の環境とやっている事を考えると恥ずかしくなり、必ずなにかをしなければあかんやろ!!!って思ったんです。そして決心しました。やるぞ!!って。

 そして、私はこの話を携わっている流通に話しました。何故やる意味があるのか、そして今やらねばならないのでは無いか?!って。すると、あるバイヤーが涙を流して、「やりましょう!!形にしましょう!!」って言ってくれたのです。私は感動して涙が出て止まりませんでした。酔っ払っていた事もあるかもしれませんが、とにかく、一歩前進したのです。

 私は早速彼女の母親に連絡をし、彼女に伝えて欲しいと御願いしました。

 私は、決心しました。彼女がやりたい「小児科のキッズルームに夢を届ける」という夢を形にしようと。まずはこの夢を形にして、今、あっちこっちから手紙で頂いた夢を一つ一つ形にしていかねばならないかなと思い始めました。

 私の会社には他にも、こんな想いを寄せてくださる方々がおられます。

1,寝たままで着替えができる下着を作って欲しい

2,アトピー性皮膚炎が和らぐ下着を作って欲しい

3,抗がん治療で苦しむ人たち用の柔らかくて蒸れない帽子を作ってほしい

4,車椅子のままでも用を足すことができる下着を作って欲しい

 これらの想いを形にしていきます。我々はアンダーウエアの企画製造会社ですので、できる事には限界があります。しかし、将来的には何でも想いがあればそれを形にできる会社にしていきたいと思います。小さな希望でも、それが実現できれば大きな夢の実現に変わっていくのかもしれない。そんな挑戦をしていければと思います。絵空事のように思われるかも知れませんが、人様の声ひとつひとつが励みになって、こういうものが形になっていくのだと思います。是非是非応援御願いいたします。


#わたしが応援する会社 #包帯パンツ #情熱 #努力 #感謝

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